合同大会

第126回 日本解剖学会総会・全国学術集会

the 126th Annual Meeting of The Japanese Association of Anatomists

第98回 日本生理学会大会

the 98th Annual Meeting of The Physiological Society of Japan

プログラム

【若手シンポジウム】

1. 解剖学人材をいかに確保するか~取り組みと提言~

日時 3月28日(日)14:20~16:20

解剖学は医歯学の一分野であるが、歴史的に臨床医学・基礎生命科学や農学・理学と融合しつつ発展してきた。近年では特に工学やコンピュータサイエンス等の分野との融合発展が期待される。従って、今後の解剖学の発展を考えると、数・質のみならず多様性において豊かな人材を確保することが重要である。これには、人材をいかにリクルートするか、そしていかに育成するかの二段階があるが、各人各施設それぞれ経験をもとに工夫を凝らしていることと思われる。今回のシンポジウムでは、解剖学会若手の会と若手育成委員会のジョイント企画で、若手とシニアそれぞれの立場から、解剖学に至るキャリア構築(カギとなった経験など)・研究室運営や教育活動におけるリクルート活動・人材発掘の方策や工夫(学生対象の研究実践プログラム等も含め)、スタッフの教育、直面している障害やそれに対する対策、学会への提言などを自由に紹介し討論する。

座長:

武井 陽介
(筑波大学)

近藤 誠
(大阪大学)

2. 何が生物の「サイズ」を決めるのか?解剖学・生理学からのアプローチ

日時 3月28日(日)16:30~18:30

解剖学的な大きさは、生理学的な機能を果たすのに重要である。例えば、昆虫が飛ぶには、小さすぎず、大きすぎず、ちょうど良い翅の大きさが必要である。生物は、自身の臓器や器官を適切な大きさに調節していると考えられる。しかし、臓器・器官や細胞などの大きさを何が決定するのか、その分子機構は未だ不明であり、生物学における大きな課題として残っている。近年、器官のサイズを制御するシグナルとして、Hippo-YAP/TAZ経路が同定されるなど、サイズ生物学の研究が、盛り上がりを見せている。本セッションでは、臓器や器官の大きさの研究を行っている新進気鋭の若手研究者に登壇いただき、解剖学・生理学の両面から、この課題にアプローチする。

座長:

佐藤 達之
(東京大学)

江角 重行
(熊本大学)

3. プレミアムセミナー~解剖学の魅力を語る with 若手研究者の会総会

日時 3月29日(月)9:00~11:00

これまで解剖学分野を牽引してこられた先生方に解剖学の面白さや魅力を語っていただく特別セミナーを企画しました。 遺伝子は分子を経て形態につながり、 形態は個体をかたち作ります。形態学、 解剖学を志し研究・教育に携わる若手にとって、 形態の面白さ、 不思議さを紐解くことは、 今後の研究において、 新しい視点や視野を広げる機会になると思います。是非、 多くの学生の皆様、 先生方にセミナーに参加していただけたらと思います。(本セミナーは日本語で行います。) *シンポジウム終了後に若手研究者の会の総会を開き、 下記の議案について承認、 報告を行います。 (1)若手研究者の会運営規約(案)の承認 (2)令和元~2年度の活動報告 (3)令和3年度の活動案の提案

座長:

江角 重行
(熊本大学)