プログラム
【他学会との連携企画】
1.CST実施におけるボトルネックの解消法を探る-3
日時 3月28日(日)16:30~18:30
2018年CSTアンケート調査と2019年技術職員アンケート調査に基づくと、設備や備品の未整備、教員数の不足、実施準備等の業務の増加、技術職員の不足、土日祝日の出勤(過労)、関連経費の調達など様々な課題を浮き彫りになった。CSTに関わる解剖学教室として、これらの問題点を改めて整理し、文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に選定された名古屋大学の「東海国立大学病院機構CSTネットワーク事業」と北海道大学の「臨床医学の献体利用を推進する専門人材養成」のこれまでの実施における上記課題と解消法ついて、同時に歯科医学では唯一CSTを全国各地で研修実績を積み重ねてきた口腔外科学会での解剖学教室との関り方などについて講演いただく。活発な意見交換に基づいた問題解決策を探るために、フリーな質疑討論の時間を十分に取り、解剖学教室の抱える諸課題と解消法を共有できるものと期待する。
座長:
坂倉 康則
(北海道医療大学)
松田 正司
(愛媛大学)
2.情動からアプローチするリハビリテーションの生理学的・解剖学的基盤
日時 3月28日(日)16:30~18:30
日常生活の中で生じる情動は、正の情動(positive emotion)と負の情動(negative emotion)の異なる側面があり、生存競争に有利となるような戦略で進化させてきた。リハビリテーションの臨床においては、患者はそれまで出来ていたことができなくなるという危機的状況に置かれ、PositiveあるいはNegativeな情動が交錯する。例えば、Positive emotionとしては自分の将来展望を描けるか、それをどう誘導できるか、Negative emotionとしては歩行時の転倒危険性認知や自分の痛みに向き合うことなどがあげられる。したがって、情動をコントロールしながらリハビリテーションを進めることは一つの課題である。本シンポジウムは、リハビリテーションと情動という新しい切り口での研究について、若手シンポジストとともに学際的な討論の場を提供することを目的とし、今後の方向性について議論する。
座長:
小峰 秀彦
(産業技術総合研究所)
浦川 将
(広島大学)
3.神経 − がん・免疫のクロストーク
日時 3月29日(月)14:20~16:20
The central and peripheral nervous system has an essential role in the control of behavior and homeostasis at physiological state. There is growing evidence that these nerves link pathophysiological state more than expected. The present symposium aims to present a cutting-edge topic of nerve-cancer and nerve-immunity/inflammation crosstalk. Recently, it has been reported that autonomic and sensory nerves innervate tumor microenvironment and take a great impact on cancer progression (primary tumor growth and distant metastasis). Two speakers will talk about nerve-cancer interplay based on recent development and publications. In addition, recent studies have revealed that sensory nerves link inflammation at peripheral organ (e.g., the skin) and spinal cord/brain to increase pain, by changing TRPV channel property and neuron-glia/macrophage interaction. Two speakers will talk about nerve-immunity/inflammation crosstalk that is related to pain. Furthermore, one speaker will talk about unexpected neuron/glia-immunity/inflammation interaction in brain/spinal cord, that is related to chronic pain, autoimmune disease, neurodegeneration and neurodevelopmental disorders. The present symposium also aims to discuss about these exciting topics with audience across research fields of physiology, pharmacology and anatomy, and contribute to develop a new trans-field collaboration.
座長:
神谷 厚範
(岡山大学)
津田 誠
(九州大学)
4.東洋医学の科学的理解―基礎と臨床からのアプローチ
日時 3月29日(月)16:30~18:30
東洋医学で用いられる鍼灸、漢方には、疼痛の抑制、血液循環や消化器系などの内臓の調整、運動系の制御、ストレスの緩和などの様々な作用が認められている。その作用機序の科学的解明に関する研究が、基礎および臨床科学の両アプローチから積極的に行われてきた。本シンポジウムでは、解剖、生理、鍼灸の各分野で活躍されている先生方に最新知見をご紹介いただき、参加者とともに東洋医学の多岐にわたる生体作用の機序について、統合的に理解を深めるとともに、その真髄に迫ることを目的とする。
座長:
内田 さえ
(東京都健康長寿医療センター研究所)
樫葉 均
(関西医療大学)
5.CLEM法‐光顕と電顕のギャップを埋める手法の最前線-
日時 3月30日(火)14:20~16:20
東洋医学で用いられる鍼灸、漢方には、疼痛の抑制、血液循環や消化器系などの内臓の調整、運動系の制御、ストレスの緩和などの様々な作用が認められている。その作用機序の科学的解明に関する研究が、基礎および臨床科学の両アプローチから積極的に行われてきた。本シンポジウムでは、解剖、生理、鍼灸の各分野で活躍されている先生方に最新知見をご紹介いただき、参加者とともに東洋医学の多岐にわたる生体作用の機序について、統合的に理解を深めるとともに、その真髄に迫ることを目的とする。
座長:
太田 啓介
(久留米大学)
小田 賢幸
(山梨大学)