ご挨拶

第45回日本造血・免疫細胞療法学会 総会
会長 赤塚 美樹
(名古屋大学大学院医学系研究科)
赤塚 美樹

 第45回日本造血・免疫細胞療法学会総会を名古屋国際会議場で開催いたします。新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、今回は3年ぶりに原則現地開催とし、WEB参加は補助的なものにできればと考えております。いずれにしましても、十分な対策を取りますので、少しでも多くの皆様に安心して現地にお出かけいただき、旧知を温めていただけたらと考えております。会期は3日間ですが、最終日(12日)は遠方から参加される方の交通を考え、午後3時に閉会とします。一方で、初日(10日)はWG成果発表会に引き続き、午後4時から通常プログラムを開始いたしますので、お見逃しにならないようお願いいたします。
 学会の内容としましては、テーマである“Let's get excited about new technologies in transplantation and cell therapy”に沿ってCAR-T細胞療法と、最新技術であるシングルセル解析/AI解析に関わるシンポジウムやワークショップを設けております。シングルセル解析によるGVHD病態解析とCAR-T細胞の機能強化についてのシンポジウムには、それぞれ海外で第一線の研究者を2名ずつ招請し、日本語同時通訳配信として初心者の方にも新しい技術への理解を深めていただけるようにいたします。また3つのPro・Conを用意しており、新しい試みとしてオンライン投票システムと、セッションによってはAIによる解析をリアルタイムで行い、現地参加者もWeb参加者も積極的に議論に加わっていただこうと考えております。さらに看護特別講演では、LTFUの現状について国内とフレッドハッチンソンがん研究所の看護師さんにご講演いただき、情報交換の場を設けます。同時通訳付きですのでふるってご参加ください。
 一般演題としては今回国内外より433演題の応募を頂きました。まだコロナ禍が始まる前の演題数には遠く及びませんが、第44回総会が終わって間もない時期にもかかわらずたくさんの応募を頂きましたことに心より感謝を申し上げます。ポスターセッションも大勢の方が参加しじっくり楽しんでいただけるように、発表時間をランチョンセミナー直後に設定しました。さらに、新型コロナウイルスに対する規制緩和をにらんで、急遽Meet the expertセッションを新設致しました。シンポジウムの後の討論時間はどうしても限られる中、若手医師・研究者を対象に、外国人招請演者と英語でじっくり議論を深めていただけるよう、それぞれ20名ほどが参加するセッションを企画しております。Expertを目の前に英語でディベートしたい方は是非ご参加下さい。Meet the expertセッションはシンポジウムやワークショップ、Pro・Conなどと共にオンデマンドでも配信されますので、後日ゆっくりご視聴下さい。
 さて交流の場として、今回は2日目(11日)の評議員会・社員総会の後に、安全な人数を考慮して評議員懇親会を近隣のホテルにて開催いたしますのでご参加をお待ちしております。最後に、学会閉会後に引き続いて、市民公開講座を一番広いセンチュリーホールにて開催します。第一部では黎明期の移植からさまざまな技術革新でドナーソースが多様化し、より多くの患者さんが移植を受けられるようになったことを取り上げます。また、第二部では移植を受けられた有名な歌手をゲストとしてお招きし、お話しを伺う予定ですので、お時間の許す方は是非ご参加下さい。
 皆様のご参加を心よりお待ちしております。どうかよろしくお願いします。