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岩手医科大学外科学講座

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演題募集

演題募集期間

2024年11月27日(水)~ 2025年1月15日(水)

2024年11月27日(水)
~2025年1月15日(水)

演題募集

上級演題および一般演題を募集いたします。
第23回日本ヘルニア学会学術集会では、全ての演題(2025年5月23日(金)時点で45歳以下の学会員)を対象に、学術集会 最優秀演題者へ「JHS学会賞」を贈呈いたします。
演題登録時にJHS学会賞への申込の有無と、申込希望者には年齢の確認をさせていただきます。

応募資格

演題応募は日本ヘルニア学会の会員に限ります。
非会員の方(筆頭演者・共著者)は演題応募と共に、下記「日本ヘルニア学会HP」より新規会員の登録手続きをお願いいたします。
◆URL:https://jhs.gr.jp/menu_membership.html

文字数制限

登録言語:日本語
発表言語:日本語
演題名:全角40文字(半角80文字)以内
抄録本文:全角600文字(半角1,200文字)以内

※パネルディスカッション「Your first step to the international conferences, let’s show your cases or studies in English」については、英語のセッションとなります。
こちらのセッションに応募いただく際は以下の通り演題応募をお願いします。
抄録言語:英語
発表言語:英語
演題名:半角80文字以内
抄録本文:半角1,200文字以内

演題採否

応募演題の採否・発表形式・カテゴリーは大会長の一任とさせていただきます。
ご希望に添えない場合もございますことを予めご了承ください。

利益相反(COI)の開示

演題登録時にCOIについて開示いただきます。
演題登録画面に従い、必要事項の入力をお願いいたします。

演題区分

◆上級演題について

セッション名 企画内容
シンポジウム1
(全て公募)
鼠径部切開法、腹腔鏡・ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術のバランスのとれた理想の指導法を考える 企画趣旨

鼠径部ヘルニアの手術は、Open手術(鼠径部切開法)、腹腔鏡下手術、ロボット手術と発展し多様化していますが、対象が複雑なこの疾患に対して複数の手術を実施する施設が増えています。この多様化した手術をどのように選択し、個々の患者に適応するのかが課題と思われます。その選択には、手術成績に基づく安全性やガイドラインなどのエビデンスが求められるのは言うまでもありません。また、その一方で、若手外科医の教育も欠かせない問題です。特に、若手が執刀することが多い鼠径ヘルニア修復術において、これらの要件をバランス良く指導する上級医の教育が求められています。本セッションでは、Open手術と腹腔鏡下/ロボット手術のどちらも(あるいは全て)採用している施設から、その術式の選択の根拠とストラテジーを示していただき、それをバランス良くどのように指導しているのか示していただきます。

シンポジウム2
(公募・一部指定)
Primary VentralおよびVentral incisionalヘルニアに対するeTEPの適応と限界 企画趣旨

Primary VentralおよびVentral incisionalヘルニアに対する修復術は、IPOMなどのTension-free修復術から、Abdominal wall reconstruction(腹壁再建術)の手術が注目されるようになりました。特に、へルニア門を閉鎖し、内視鏡下に腹膜外腔にメッシュを留置するeTEPの有用性については多くの報告がありますが、他の術式に比べて難易度が高いとされています。そこで、どのようなヘルニア、またはどのような患者にeTEPが適しているのか、または適していないのか、さらにeTEPを行うために必要な術者の条件があれば、各施設の経験をもとに話し合いたいと考えています。さらには、eTEPを行うことが可能であっても注意すべき症例や、eTEPを行ったが困難であった症例なども提示いただければ、議論が一層深まると考えます。腹壁・腹壁瘢痕ヘルニアの分類は、EHS分類に準じて記載することといたします。

シンポジウム3
(全て公募)
未熟児・早産児の鼠径ヘルニアに対するbest repair:Delayed vs Early 企画趣旨

小児の鼠径ヘルニアは新生児、特に早産児において多くみられ、嵌頓のリスクも高いため手術治療が一般的に推奨されます。しかしながら、未熟児・早産児における鼠径ヘルニアの手術時期は、個々の児の全身状態によって慎重に決定されるべきで、早期手術(early repair)が望ましいとする意見と、手術を遅らせる(delayed repair)ことで合併症のリスクを軽減できるとする見解が対立しています。本シンポジウムでは、未熟児や早産児における鼠径ヘルニアの最適な手術時期に関して焦点を当て、手術のタイミングが新生児の全身状態、合併症の発生率、術後の転帰にどのように影響するかを検証し、エビデンスに基づいた最適な手術時期を提示することで、今後の臨床ガイドラインの確立や、未熟児・早産児の治療における質の向上に貢献する討論をしていただきます。

シンポジウム4
(公募・一部指定)
働き方改革時代における鼠径ヘルニア手術の専門性の追求 企画趣旨

近年の働き方改革の影響は外科社会にも及んでおり、ひたすらに病院で寝泊りし先輩の手術手技や外科医としての背中を「見て盗む」時代は終焉を迎えました。また、論文や手術書を図書館で探す時代から、ほとんどの情報をインターネットで検索することができるようになり、テキストよりも動画での情報が見られるようになった現代において、効率的に専門性を追求することが望まれるようになりました。鼠径ヘルニアの手術は、外科手術の中でも比較的短時間に終わることができ、クリニカルパスも計画しやすい疾患の一つと言えます。家庭や、個々のライフプランを大切にしながら、鼠径ヘルニア診療における教育や手術手技に専門性を追求する外科医に、独自の工夫やこだわりをご呈示いただきます。外科医の性別は問わず、育児中の医師などの発表を歓迎します。これからの時代のヘルニア診療の方向性をみんなで考えます。

シンポジウム5
(全て指定)
データ(JSESアンケート、23thJHSアンケート)から見える我が国の手術成績 企画趣旨

NDB(National Date Base:第1-8回)のレセプト情報・特定健診等情報データベースによると、日本では年間14-15万件の鼠径部ヘルニア手術が行われています。この内、鼠径部切開法と腹腔鏡手術の割合を見ると、腹腔鏡手術が年々増加してきており、腹腔鏡手術が逆転しそうな勢いであります。また、JSESのアンケート調査(直近6年)を見ると、登録は年間3~4万件であり、前述全症例の1/4程度の登録となっており、ほとんどは腹腔鏡手術に力を入れている施設の報告と思われます。これに対し、腹腔鏡手術に力を入れている施設だけでなく、最近の全国の施設ではどのような手術が行われているか、そしてその手術成績はどうなのかを調べるため、アンケート調査を行うこととしました。関連地域研究会にお願いし、アンケートを集計し解析を行い、アンケート結果を発表する予定であります。JSESのアンケート調査と何が違うか、地域ごとの特徴はあるのかなどを議論していただきたい。

シンポジウム6
(全て公募)
日帰り手術:鼠径部切開法vs腹腔鏡下手術 企画趣旨

1990年代前半に、鼠径部ヘルニアに対するtension-free修復術が導入され、入院期間の短縮が可能となりました。1990年代後半には、鼠径部切開法による日帰り手術を専門に行う施設が現れ、2000年代前半に全国各地に広がっていきました。一方、鼠径部ヘルニアの腹腔鏡下手術は、2012年の保険収載以降、全国に急速に広がり、最近では、新たに鼠径部ヘルニアの日帰り手術を行う多くの施設が腹腔鏡下手術を選択しています。本セッションでは、鼠径部ヘルニアの日帰り手術を行う上で、鼠径部切開法がいいのか?腹腔鏡下手術がいいのか?手術成績、患者の視点、経営面など、どちらがどう優れているのかを忌憚なく議論していただきます。

共催シンポジウム
(公募・一部指定)
腹壁瘢痕ヘルニアにおけるEuropean Hernia Society(EHS)分類の導入と臨床応用 企画趣旨

日本ヘルニア学会では、腹壁瘢痕ヘルニアの分類としてEuropean Hernia Society(EHS)分類を和訳したものを使用することを正式決定しましたが、十分な周知が出来ていない状況であります。本シンポジウムでは、基調講演としてEHS分類に関する論文の著者でおられるFilip Muysoms先生に基調講演をいただいたうえで、EHS分類を実臨床においてどの用に応用して行くか、またどのような問題点があるのか、基本術式から最新の術式まで網羅しながら実際の症例を提示していただきながら討論していきたいと考えています。

ビデオシンポジウム1
(全て公募)
若手が陥りやすいピットフォール:鼠径ヘルニア修復術 企画趣旨

鼠径ヘルニアの手術手技を学ぶ場合、手術書や論文ではなく動画をみることが当たり前になった現代に、動画が少ない鼠径部切開法よりそれが普通に見られる腹腔鏡手術やロボット手術をやりたいと思う若手外科医が多いのは自然なことです。しかし、解剖知識や臨床経験が乏しいまま実践に入ると、血管や精管、神経、膀胱などの損傷や、出血、再発といった重大な合併症に突き当たってしまいます。きれいに編集されたチャンピオンビデオは見慣れていると思われるが、ピットフォールのビデオはあまり見たことがない人が多いのではないでしょうか?このセッションでは、うっかりミスや層を間違ってこんな損傷を経験したなど若手が陥りやすいピットフォールを含む教育的ビデオ(鼠径部切開法、腹腔鏡手術、ロボット手術どれでも可)を提出していただき、これらのリスクを回避するために注意すべき点を議論します。さらに、ピットフォールの対処法についても討論し、若手医師の実践力向上を目指します。

ビデオシンポジウム2
(公募・一部指定)
若手が陥りやすいピットフォール:腹壁・腹壁瘢痕ヘルニア修復術 企画趣旨

腹壁および腹壁瘢痕ヘルニアに対する術式は多岐にわたる。近年では、腹壁再建術が注目され、腹腔鏡下IPOM plus法やeTEP/eMILOS法といった腹腔鏡下メッシュ法が増加しています。動画が少ないOpen法よりそれが普通に見られる腹腔鏡手術やロボット手術をやりたいと思う若手外科医が多いのは自然なことです。動画のチャンピオンビデオは見慣れていると思われるが、ピットフォールのビデオはあまり見たことがない人が多いのではないでしょうか?このセッションでは、腹壁および腹壁瘢痕ヘルニア修復術において経験の少ない(若手)外科医が陥りやすいピットフォールを含めた教育的動画を出していただき、解説していただきます。クロスオーバーで難渋した症例や思わぬ偶発症などを見せていただき、リスク回避の方法や陥った場合の対応策について議論したい。動画は、腹腔鏡手術、ロボット手術以外にOpen法でも構いません。腹壁・腹壁瘢痕ヘルニアの分類は、EHS分類に準じて記載することといたします。

ビデオシンポジウム3
(全て公募)
鼠径部切開法を見やすい動画で教育する 企画趣旨

成人鼠径部ヘルニアに対する鼠径部切開法は、2012年腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術が保険収載されてから、年々減少傾向にあります。腹腔鏡下胆嚢摘出術などのように、腹腔鏡手術先行でヘルニア手術をしている若手外科医の中には、鼠径部切開法をほとんど知らない外科医がいるかもしれません。鼠径部ヘルニアは、嵌頓症例や巨大ヘルニア、全身状態の悪い高齢者など手術困難例もあり、鼠径部切開法の術式を取得しておくことは必須と思われます。鼠径部切開法には様々なアプローチ法による術式がありますが、腹腔鏡手術やロボット手術のように通常ビデオは撮影しません。術野を共有しないことが、衰退してきている理由の一つに上げられます。今回、推しの鼠径部切開法の手術を見やすい教育的動画で撮影していただき、推しの術式のアピールをしていただきたいです。また、手術手技で工夫している点やこだわりの点があれば、ビデオでご教示いただきたいと思います。

ビデオシンポジウム4
(全て公募)
腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術の「ここにこだわっています」 企画趣旨

本セッションでは腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術におけるこだわりについて募集します。外科医は最良の治療を提供するために手術手技にこだわります。また、一度経験した術中・術後トラブルからこだわりを持つ様になることもあります。
こだわりのポイントは限定しません。手術手順・使用デバイス・ヘルニア嚢の処理・精索脂肪腫の処理・剥離範囲・メッシュの選択・タッキング・腹膜閉鎖・癒着防止剤の使用などについて、個々の外科医や各々の施設で定型化された手術におけるこだわりの手技を報告して頂きたいです。また、再発・慢性疼痛・漿液腫などの術後合併症の経験からこだわりを持つきっかけになった症例がありましたら広く経験を共有する意味でも提示して頂きたいと思います。そのこだわりが妥当なものか、こだわり過ぎか、他の方法があるのかを討論することも有用です。

ビデオシンポジウム5
(全て公募)
ロボット支援下鼠径ヘルニア手術:ロボットならではのテクニック 企画趣旨

本年度の保険診療改訂では、ロボット支援下鼠径部ヘルニア修復術の保険収載は実現しませんでした。しかし、良性疾患である鼠径ヘルニアに対してもロボット手術への期待は年々高まっており、自費診療で導入する施設が増加し、症例数も着実に蓄積されてきています。3D high vision systemによる視覚支援や多関節鉗子の卓越した操作性により、従来の腹腔鏡手術では困難であった精密な解剖学的アプローチが可能になりつつあります。それに伴い、ロボット手術ならではのテクニックや工夫が各施設で生まれている。本セッションでは、これらの知見を共有し、ロボット手術の利点を最大限に活かした手術法の標準化とさらなる発展を目指して議論を深めます。

ビデオシンポジウム6
(公募・一部指定)
傍ストーマヘルニアに対するretroperitoneal/retromuscular repairの展望 企画趣旨

傍ストーマヘルニアは複雑腹壁瘢痕ヘルニアに分類され、治療に難渋を極めることがあります。特に正中をはじめとした他部位の腹壁瘢痕ヘルニアを伴う場合などIPOM-Sugarbakerが困難な場合があります。また、腹壁瘢痕ヘルニアの一種であることから、ガイドラインに従えばIPOM positionでの修復が疑問視されます。このような中で傍ストーマヘルニア修復におけるretroperitoneal/retromuscular repairの今後の展望につき、自らの成績を提示し議論していただきます。腹壁・腹壁瘢痕ヘルニアの分類は、EHS分類に準じて記載することといたします。

パネルディスカッション1
(公募・一部指定)
LPEC法の手術成績と未来(小児から成人まで) 企画趣旨

小児鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(LPEC法)は、安全性が高く腹腔内の観察や処置が容易であることなどの利点から、広く受け入れられてきているが、成人症例への応用や長期的な成績に関しては、さらに多くの検討が必要です。今回のパネルディスカッションでは、小児外科医や一般外科医が一堂に集い、LPEC法の手術成績を、小児から成人までの各年齢層における手術成績(合併症、再発率など)を比較し、LPEC法の適応や治療戦略について議論することで、LPEC法の標準的な適応範囲を明確にし、今後の方向性を討論していただくことで、より安全で効果的なLPEC法の導入および普及を目指した将来展望を提示していただきます。

パネルディスカッション2
(公募・一部指定)
鼠径ヘルニア術後慢性疼痛(CPIP)の発症予防の手術手技および周術期管理 企画趣旨

鼠径ヘルニア術後慢性疼痛(CPIP)の本邦における発症頻度は3%程度であり、海外に比べるとその頻度は低いものの、年間14万件の鼠径ヘルニア手術が行われていることを鑑みると毎年数千人のCPIP症例が存在していることになります。一旦CPIPが発症すると、患者のQOLが著しく低下するだけでなく、外科医の精神的負担は計り知れません。そのため、CPIPはその発症予防が重要です。CPIPの発症には手術手技だけが関与するわけではなく、術前の疼痛や術後の不十分な鎮痛もリスク因子として報告されているため、周術期管理もその予防に重要な鍵を握ります。本セッションでは諸兄姉が行っている、鼠径部切開法・腹腔鏡・ロボット手術におけるCPIP予防を意識した手術手技・周術期管理を提示いただき、さらなるCPIP発症率の低下を目指してディスカッションします。

パネルディスカッション3
(全て公募)
注目すべき解剖とこだわりの手技 企画趣旨

手術を行っていく際に、解剖構造の認識が重要であるのは言うまでもありません。しかしながら鼠径部腹壁の解剖は複雑であり、その構造の理解と名称には諸説があって、時として混乱を生じています。TAPPで神経損傷を回避するために腹膜前筋膜浅葉と深葉を意識して精索成分のparietalizationを行うことや、あるいはTEPでattenuated posterior rectus sheath(APRS)はどの位置で突破して腹膜前腔に入るのかなど、ヘルニア手術の達人たちが解剖にこだわって行っている手技には、参考とすべき点も多いです。本セッションでは理論や名称にとらわれず、通常の術野の中で再現性をもって視認できて、しかも手術を行う上で重要なLandmarkとなる解剖学的構造物をとりあげて、解剖を意識したこだわりの手技をご供覧いただき、議論していきます。

パネルディスカッション4
(全て公募)
若年成人に対する鼠径部ヘルニア修復術 企画趣旨

若年成人における術式の選択は、European Hernia Society(EHS)のガイドラインにおいて、18-30歳の男性鼠径部ヘルニア患者に対して、ヘルニアのタイプに関係なくメッシュ修復術が推奨されています。女性に関しては、International guidelinesおよびEHSのガイドラインにおいて男性とは推奨術式が若干異なるため、若年成人においても分けて考える必要があります。また、女性ではメッシュが妊娠に何らかの影響を及ぼすかどうかに関して結論は出ておらず、術式の選択は術者の判断に委ねられているのが現状です。メッシュ修復は、慢性疼痛や感染のリスクもあり、若年成人に対するメッシュの使用は意見の分かれるところでもあります。各施設による若年成人における術式選択について可能な限りエビデンスに基づいた議論をして頂きます。

パネルディスカッション5
(全て公募)
全て見せます。ヘルニアdisasterへの対処法 企画趣旨

手術において発生しうる合併症や予期せぬトラブルに焦点を当て、特に「大変な症例だったが何とかして手術が終わった!」というレジリエンス症例を振り返ります。実際の困難な症例を共有し、その背景にある課題や、手術が困難であった理由、その際に取られた対処法を具体的に議論します。このような症例を包み隠さず呈示することは、演者にとって辛いことと思われますが、ヘルニア外科医の誰もが直面する可能性があることとして、全てを見せていただきます。また、術前からの手術戦略、リスク評価、患者説明、術後管理といった要素についても掘り下げ、参加者が今後の困難症例にどのように立ち向かうべきか、包括的な知見を提供します。このディスカッションを通じて、参加者はリアルな臨床現場で直面する課題に対する実践的な対策を学び、より安全で効果的な治療を目指すための貴重な知識を得ることができます。

パネルディスカッション6
(全て公募)
English session
Taking the First Step to International Conferences: Present Your Cases and Studies in English 企画趣旨

国際学会での発表は自分にはハードルが高すぎると感じていませんか?確かに、初めての英語での発表は誰しも緊張や不安が伴います。しかし、最初の一歩を踏み出すことで、あなたのキャリアや人生が大きく変わる可能性があります。私たちは、その一歩を踏み出すお手伝いをします。本学術集会には、Muysoms先生やBaig先生など海外からの著名な専門家をお招きしています。これらの優れた専門家の胸を借りて、プレゼンテーションに挑戦してみましょう。スライド作成や発表のリハーサルなど、本学会からの経験豊富な先輩医師がサポートし、あなたの準備を後押しします。今回の経験を糧に、次は海外の学会でのプレゼンテーションに挑戦するチャンスも広がります。症例報告でも構いません。研究成果を発表する良い機会です。成功への道は、あなたの決断次第です。この機会を最大限に活かして、新たな挑戦をしてみませんか?

ワークショップ1
(全て公募)
取得すべき鼠径部切開法 企画趣旨

成人鼠径部ヘルニアに対する手術は、2012年の腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の保険適応が大きな転換期となりました。それまで主流だった鼠径部切開法に代わって、腹腔鏡下手術(いわゆるラパヘル)が急速に全国へ広がりました。ラパヘル研究会の発足(2012年)、動画配信の普及、ロボット手術の導入も更に拍車をかけることとなりました。一方、鼠径部切開法は鼠径ヘルニア手術の基本術式であり、全てのヘルニア外科医が身につけるべき手術であることは言うまでもありません。しかし現実的には、日本内視鏡外科学会のアンケート調査(第16回報告)で、ラパヘルとロボット手術が全症例の61%まで増加しています(2021年)。今後鼠径部切開法を学ぶ機会がないままラパヘルやロボットから始める若手外科医が増えていくことが懸念されます。今後継承すべき鼠径部切開法は何か?取得すべき術式を取り上げていただきます。手術成績や推薦する理由も述べていただきます。

ワークショップ2
(公募・一部指定)
前立腺全摘術と鼠径ヘルニア修復術 企画趣旨

前立腺全摘術における術後合併症の一つとして、鼠径ヘルニアの発症が知られています。泌尿器科サイドにおいては、レチウス腔温存RARPや腹膜鞘状突起離断などの鼠径ヘルニア発生予防が工夫されてきました。外科サイドでは前立腺全摘術後は腹膜前腔の癒着が高度であり、鼠径ヘルニア手術に際しては、特に鏡視下手術など腹膜前修復法における手術難度が高いです。本セッションでは泌尿器科サイドでは前立腺全摘後のヘルニア予防がどこまで可能か、ヘルニア合併例に対する同時手術を行うべきか、ヘルニア手術後の前立腺全摘術の困難性を、外科サイドでは前立腺全摘の術式によって鼠径ヘルニアに対する術式をかえているか、鼠径部切開法であればどの方法を選択するのか、鏡視下手術における留意点や鼠径部切開法へのコンバージョンのタイミング、各術式のコツやトラブル対処法など、前立腺全摘術と鼠径ヘルニア修復術との関連について検討します。

ワークショップ3
(公募・一部指定)
ヘルニア診療におけるAIの役割 企画趣旨

近年、人工知能(AI)技術は医療分野において急速に進化を遂げており、診断、治療、術後管理に至るまで、多岐にわたる応用が期待されています。ヘルニア治療においても、AIによる新たな可能性が示されつつあり応用が進んできています。本セッションでは、ヘルニア診療におけるAIの役割について、最新の研究や臨床応用の事例を共有し、今後の可能性と課題について議論を深めます。AI技術がどのようにヘルニア診療の質向上に寄与するか、また、医療従事者の役割や患者ケアにどのような変革をもたらすのかを探る場とします。
以下のトピックに関する発表を歓迎いたします。
・ヘルニア診療におけるAI技術の現状と課題
・AIによる術後経過の予測やリスク評価
・AIを活用した外科医教育・トレーニングシステム
・倫理的問題や導入のハードルに関する検討

ワークショップ4
(全て公募)
特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略:潜在性鼠径部ヘルニア、審査腹腔鏡では診断できない鼠径部ヘルニアなど 企画趣旨

鼠径ヘルニアの診療において、術前診断でヘルニアを指摘されなかった対側に潜在性鼠径ヘルニアを認める、審査腹腔鏡で腹膜の脱出を認めないが、腹膜剥離後に初めてヘルニア門がはっきりする特殊な形態のヘルニアを経験することは少なくありません。治療方針も様々で、外科医の経験に基づいた治療戦略に委ねられているのが現状です。本セッションでは、これらの特殊な鼠径部ヘルニアに焦点を当て、その診断や治療適応の見極め、治療結果の最適化に向けた取り組みについて、多角的な議論を行い、一定の方針を見出すことを築くことを目指します。
演題募集にあたっては、以下のトピックに関する発表を歓迎いたします。
・術前ICのあり方
・特殊な鼠径部ヘルニアの診断方法
・特殊な鼠径ヘルニアに対する治療方法の比較
・特殊なヘルニアにおける手術適応基準や個別化治療の探求

ワークショップ5
(全て公募)
再発性鼠径部ヘルニアに対するアプローチ法と手術成績 企画趣旨

再発性鼠径部ヘルニアに対する手術は、鼠径部切開法、腹腔鏡下手術、ロボット手術のいずれにおいても手術難度が高いです。前回手術が組織縫合法であったかメッシュ法であったか、メッシュの種類やその留置部位はどこであったのか、再発形態はどのようであるかなどの状況に応じて、鼠径部切開法、腹腔鏡手術、ロボット手術、ハイブリッド法などから適切な術式が選択されていることが多いです。最近、再発形式の観察や手術方針の立てやすさにより腹腔鏡手術を第一選択する施設が増えています(腹腔鏡手術の経験を積んだ外科医という条件が求められる)。いずれ、前回手術や再発様式に応じたベストなアプローチ法をいかに選択するかについて、各施設の手術成績に基づいた方針を示していただきます。また多重再発や巨大再発ヘルニアなど高難度症例に対する手術の留意点やコツ、トラブル対処法など具体的な症例提示もお願いします。

ワークショップ6
(公募・一部指定)
鼠径ヘルニア術後慢性疼痛(CPIP)の治療経験 企画趣旨

鼠径ヘルニア術後慢性疼痛(CPIP)に対する治療は困難を極める。海外のガイドラインではPain teamによるmultidisciplinary careが推奨されているが、日本では非癌性疼痛に対するPain teamの介入には保険適応がないため外科医がその治療の中心になっているのが現状です。全くコンセンサスがない治療法であるため、諸兄姉の治療経験を持ちよっていただき、少しでも明日からの診療に役立つセッションにします。まとまったデータがあれば是非ご報告いただきたいが、症例報告ももちろん大歓迎です。現時点で治療に難渋している症例の共有、CPIP病態に対する疑問をまとめた発表なども歓迎します。

ワークショップ7
(全て公募)
嵌頓ヘルニアに対する術式選択とピットホール 企画趣旨

徒手整復困難な嵌頓ヘルニアに対しては手術が基本となるが、まずは腸管血流の評価が肝となり腸切除の必要性を判断します。穿孔があった場合にはメッシュ使用を避ける傾向にあるが、腸切除を行っても汚染がないと判断した場合には一期的にメッシュ修復を行う施設もあります。一方で、腸切除を行わない場合にも遅発性穿孔や狭窄を見極めてから二期的修復をする施設もあります。また、嵌頓した時点ですでにヘルニア嚢内に腸内細菌が存在するとの報告もあり、メッシュ使用に関しては議論があります。腹腔鏡手術と開腹/鼠径部切開手術のどちらを選択するかは施設ごとに方針が異なるが、その後のヘルニア修復に対する術式にも影響します(ハイブリッド手術もあり)。本セッションでは(鼠径部・閉鎖孔)嵌頓ヘルニアに対する施設ごとの治療戦略を示していただき、一方で生じうるピットフォールに関しても各施設の経験を交えて提示していただき、多面的・多角的議論をお願いします。

ワークショップ8
(全て公募)
閉鎖孔ヘルニアに対する治療戦略 企画趣旨

閉鎖孔ヘルニアは稀な疾患であるが、嵌頓を来した救急疾患として遭遇することが多く、緊急手術を要する場合も多かったです。しかしながら、近年では超音波ガイド下等の整復手技が普及し、緊急手術を回避して待機的に手術を行うケースが多く報告されるようになっており、その成績については、日本ヘルニア学会の全国調査研究が行われているところです。一方で、閉鎖孔ヘルニアの術式選択にあたっては、腹腔鏡下か他のアプローチか、使用メッシュの種類と被覆の方法、腸管壊死を伴う場合の術式の選択、メッシュを使用しない組織縫合法の術式、および患者が高齢でADLの低い場合の低侵襲術式などについて、多岐にわたった報告がなされています。
本セッションでは、各施設の閉鎖孔ヘルニアの治療方針や、整復手技、手術手技、成績などについてご教示いただき、参加者が日常臨床に役立つ情報の交換の場とできれば幸いです。

サージカルフォーラム1
(全て公募)
Watchful waiting strategyの現状と課題 企画趣旨

無症状あるいは症状の乏しい還納可能な男性の鼠径部ヘルニア患者は、鼠径部ヘルニア患者全体の3分の1程度であると考えられます。このような鼠径部ヘルニア患者に対しては、文献上、経過観察による戦略(Watchful waiting strategy)を考慮すべきであることが示されています。International guidelinesでは、患者本人と手術を行うかどうかやその時期について、その患者の社会的背景や職業、全身状態を考慮し患者自身と相談することが推奨されており、Watchful waiting strategyを含め患者側と手術における利点や術後の合併症について十分に相談した上で手術適応を決定することが重要です。鼠径部ヘルニア患者は、その専門家が注意深く経過観察を行う必要性があると考えられるが、日常診療におけるWatchful waiting strategyを行なっている現状や課題について議論を行って頂きます。

サージカルフォーラム2
(全て公募)
他職種からのプレゼン:パス、術後看護、何でもOKです。 企画趣旨

ヘルニア疾患は出生直後から超高齢者まで多くの患者に発生するcommon diseaseです。一方、各種ヘルニアに対する術式や周術期管理は多岐に渡り、症例によって個別の裁量が必要となることも少なくありません。エビデンスに基づく周術期管理が行われるようになり、多くの患者がクリニカルパスに準じて管理され問題なく経過しています。このような標準化を突き詰めることも重要である反面、術式そのものや、患者背景に応じた麻酔、周術期管理、合併症や再発など個別の配慮が必要な場合も多く見られます。本セッションでは、ヘルニア診療・修復術に関わる様々な職種から日常臨床での経験、工夫、合併症や偶発症に対する対応などについてご発表頂き、今後のヘルニア疾患全体の管理の向上を目指すべく議論頂きます。

サージカルフォーラム3
(全て公募)
巨大/陰嚢型鼠径部ヘルニアに対する手術法 企画趣旨

陰囊型鼠径部ヘルニアの手術は、鼠径部切開法であっても、腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術であっても、手術は難しいです。特に、陰囊型で非還納性ヘルニアや絞扼性ヘルニアとなっている場合、立位で陰囊下端が大腿部中点を超える巨大鼠径部ヘルニアとなっている場合は、なおさらです。本セッションでは、巨大/陰囊型ヘルニアに対する各施設の取り組み、手術や術後経過に難渋した症例を発表して頂き、本症例に対する適切な手術法は何か?を論じて頂きます。また、腹部コンパートメント症候群が懸念される場合の周術期管理についてもご意見をいただきます。

サージカルフォーラム4
(全て公募)
メッシュ感染の対処法 企画趣旨

鼠径部、腹壁ヘルニア術後のメッシュ感染は、稀ながらも重大な合併症の一つです。2021年日本内視鏡外科学会のアンケート調査では、TAPP法でのメッシュ感染の頻度が、従来0.05~0.1%に比して、0.75%と報告数が急増しています。メッシュ感染が一度発生した場合、治療に難渋することが多く、患者のQOLに悪影響を及ぼす可能性があり、迅速かつ適切な対処が求められます。治療としては、基本的にメッシュ摘出が多いですが、抗菌薬、局所の洗浄ドレナージ、デブリードメント、局所陰圧閉鎖療法など保存的に治癒できた報告もあります。本テーマでは、感染の早期発見から感染発生時の具体的な治療アプローチに至るまで、さまざまな視点からの発表を期待しています。臨床現場で経験された対処法や工夫を通じて、メッシュ感染への最適な対応策を議論する場になることを目指しています。

サージカルフォーラム5
(全て公募)
覚えておくべきNon-mesh repair 企画趣旨

鼠径部ヘルニア修復術は、1956年に人工膜(メッシュ)によるtension-free repiarが開発されてから急速にひろがり、現在では9割以上の手術でメッシュが使用されているといわれている。メッシュを使用することによって、再発率は激減したが、慢性疼痛や感染症などの合併症が一定の頻度で発生している。嵌頓症例(特に穿孔例)や重度糖尿病の患者では、メッシュの使用がためらわれる事が多い。また、若年成人においても、メッシュを使用せず組織縫合法を選択する外科医もいる。このセッションでは、non-mesh repair(組織縫合法)について手術適応や手術のコツ、手術成績について呈示していただき、覚えておくべき術式として議論を行いたい。

サージカルフォーラム6
(全て公募)
小児臍ヘルニアの治療戦略 企画趣旨

小児の臍ヘルニアは一般的に自然閉鎖が期待できるため、圧迫療法等の非観血的治療が推奨されることが多い一方、手術が必要となる症例もあります。本セッションでは、自然経過を尊重した管理方法や、手術が必要な場合の手術の至適年齢や術式、合併症等の手術成績について、各施設での臍ヘルニアに対する保存的治療および外科的治療などの治療方針を発表していただき、小児の臍ヘルニアに対する圧迫療法の可否、至適手術時期および術式について検討することで、小児の臍ヘルニアに関する包括的でエビデンスに基づいた治療戦略を提示していただきます。

◆一般演題について

カテゴリ
01 鼠径部ヘルニア:解剖・病態・生理
02 鼠径部ヘルニア:鼠径部切開法
03 鼠径部ヘルニア:腹腔鏡手術(TAPP, TEP)
04 鼠径部ヘルニア:LPEC(小児・成人)
05 鼠径部ヘルニア:ロボット支援下手術
06 鼠径部ヘルニア:JSES技術認定取得
07 腹壁(瘢痕)ヘルニア:解剖・病態・生理
08 腹壁(瘢痕)ヘルニア:Open法
09 腹壁(瘢痕)ヘルニア:腹腔内メッシュ法
10 腹壁(瘢痕)ヘルニア:腹腔外・腹壁内メッシュ法
11 ヘルニアの術前診断
12 ヘルニアの手術成績
13 ヘルニア手術の教育
14 ヘルニア手術の合併症
15 嵌頓ヘルニア
16 再発ヘルニア
17 傍ストマヘルニア
18 閉鎖孔ヘルニア
19 横隔膜ヘルニア
20 臍ヘルニア
21 内ヘルニア
22 ポートサイトヘルニア
23 巨大ヘルニア
24 女性の鼠径部ヘルニア
25 術後疼痛
26 前立腺術後
27 抗血栓療法患者に対する治療戦略
28 Nuck管水腫
29 日帰り手術(短期滞在)
30 小児・AYA世代
31 特殊なヘルニア
32 その他ヘルニア

応募方法と注意事項

オンライン登録による応募のみとなります。
郵送やFAX、メールの添付によるお申込みはできませんのでご了承ください。
※一人複数演題の応募は可能です。
※図表の掲載はできません。

<推奨環境>

【Google Chrome】【Microsoft Edge】【Safari】
それ以外のブラウザはご利用にならないようお願いいたします。
Safariにおきましては、ver.2.0.3(417.9.2)以降のバージョンでご利用可能です。

<注意事項>

  • 締め切り期限後の発表者氏名・所属・演題名・抄録本文の変更はお受けできませんのでご了承ください。
  • 今後の連絡は、すべて筆頭演者宛に行われます。
  • 締め切り間際の数日はアクセスが集中し、登録に支障をきたすことが考えられますので、余裕を持ってご登録ください。
  • ファイアーウォール(病院などへのハッカーの侵入を防ぐソフトウェア)が使用されている場合など、コンピュータ環境によってはホームページから演題登録できない可能性があります。

なお、登録される側のコンピュータ環境、サーバなどの問題が原因で締切期日までに応募できなかった場合の特別措置は考慮しませんので、ご注意ください。

お問合せ先

第23回日本ヘルニア学会学術集会 運営準備室
日本コンベンションサービス株式会社内
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル18階
E-mail:endai-hernia23@convention.co.jp