会長挨拶

会長 安田 一朗
(富山大学学術研究部医学系内科学第三講座 教授)
このたび、第113回日本消化器内視鏡学会総会を、2027年5月27日~29日の3日間、富山にて開催させていただくこととなりました。富山大学が本学会総会を担当させていただくのは、2006年に田中三千雄先生がDDW-Japan 2006(札幌)において第72回総会を開催されて以来、21年ぶり2回目となります。また、富山での開催は本学会史上初となります。1959年の設立以来67年の長い歴史を有し、会員数約3万5千人を誇る大きな学会を富山で開催させていただくことは、これまでにない大きな機会であり、私自身はもちろん、教室員および同門一同にとりましても望外の喜びでございます。開催を後押ししていただきました田中信治理事長をはじめ、多くの先生方に心より厚く御礼申し上げます。地方都市での開催にあたり、大規模学会の運営に不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、万全の準備を整えて皆様をお迎えしたいと存じます。
さて、本総会のテーマは「未来につながる内視鏡医学 ~In Pursuit of Authentic Clinical Endoscopy~」といたしました。内視鏡医学の長い歴史のなかで、数多くの手技や機器、知見が生まれてきました。なかには持続的に発展・改良され進化を遂げたものもあれば、一時は脚光を浴びながらも次第に忘れ去られたもの、あるいは日の目を見ることなく消えていったものも少なくありません。昨今、真偽不明の情報が氾濫する状況は、内視鏡医学の分野においても例外ではありません。市場利益を優先する動きや、断定的な主張に左右されることなく、確固とした理論とデータに基づいた「本物の」「真に役立つ」内視鏡医学を追究し、未来へとつなげていくことが重要であると考えております。本総会がそのような役割を果たす場となれば幸いです。
また、今回は市民公開講座に加え、子ども向け内視鏡体験セミナーや一般市民向けの学習パネル展示、キッチンカーの出店、さらには地元名産を楽しんでいただく「鱒ずしグランプリ」など、一般の方々にも本学会を身近に感じていただける企画を予定しております。ぜひご家族とともに富山をお楽しみください。富山市は、2025年にニューヨーク・タイムズ紙の「52 Places to Go」に選ばれた魅力ある街です。迫力ある立山連峰を背景に路面電車が走る街並みはどこかノスタルジックで、「天然の生け簀」と称される富山湾で獲れる海の幸は絶品です。ぜひ、旨い寿司と旨い酒を満喫していただければと思います。多くの皆様の総会へのご参加、ならびにご来富を心よりお待ち申し上げております。