このたび、福岡におきまして第57回九州小児外科学会を開催させていただくことになりました。九州小児外科学会の第57回は日本小児外科学会の第57回と同じ数字であり、九州の小児外科が日本全体の小児外科と創始を同じくしているという事実は、我々九州の小児外科医療に携わるものとして大きな誇りです。

さて、九州小児外科学会は九州外科学会と九州内分泌外科学会といままでずっと合同開催されてきましたので、今回もそのやり方を踏襲させていただきます。開催の企画・運営にあたり、中村会長、森会長、久保会長に大変お世話になっています。この場を借りてお礼申し上げます。

従来から、この九州小児外科学会は、若手小児外科医が症例報告や小規模の臨床研究などを発表するのに適切な場を提供してくれています。この学会で発表して、論文化することにより、若手小児外科医の業績となり、専門医獲得の貴重なポイントにもなります。是非、発表内容を形にしていただくことをお願いいたします。またこの学会では小児外科以外の学会の演題や講演に参加できますので、広く情報収集の場にしていただければと思います。「井の中の蛙」や「ガラパゴス」にならないよう広い範囲の臓器や新しい手術手技やテクノロジーや医療機器についても他の領域の発表や企業展示から情報収集をしていただけると幸いです。

なお、特別講演は国際医療福祉大学の渕本康史先生に「食道と気管の再生医療」について、招請講演はジャパンハートの𠮷岡秀人先生に「国際医療支援」についてお話いただく予定です。すでに両先生からご快諾いただきました。

2021年2月にはCOVID-19も勢いを弱めていると期待してます。多くのみなさまの福岡へのご参集をお願いいたします。