演題募集
演題募集期間
2024年5月14日(火)~6月28日(金)正午まで
7月10日(水)正午まで延長しました。
演題募集を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
【必ずお読みください】
倫理審査の要・不要について
演題応募に際しては、倫理審査が不要な発表以外は、必ず関連の大学病院・関連学会(学会に研究倫理審査機能がある場合)・医師会等の倫理審査制度を利用し承認を得た上で演題登録を行ってください。
倫理審査委員会の審査状況については、応募画面内にチェックリストを設けておりますのでご回答ください。チェックリストは、応募者に臨床研究を行う上で順守すべき倫理指針を再認識していただくことを目的としています。選択された内容について査読委員から異議があった演題は、演題選定委員会で検証を行い、倫理審査状況が適切でないと判定された場合は、不採用となりますのでご注意ください。
発表内容がどの項目に該当するかについては、フローチャート、Q&A、倫理指針をご確認ください。
演題募集にあたって
日本肝臓学会の演題応募に関する内規
Ⅰ. 演題の内容
- 研究方法はヘルシンキ宣言及び国の定める倫理指針を遵守してください。
人を対象とする臨床研究に関しては、文部科学省、厚生労働省が平成26年12月22日に策定し、平成27年4月1日より実施された「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」により、全ての臨床研究は、倫理委員会の承認を得る必要があります。侵襲を伴わない研究であって介入を行わないものについても倫理委員会の承認を得てください。なお、平成27年3月31日以前の臨床研究も含めて倫理上問題のある演題は不採用といたします。 - 同一の発表内容を国内の他の学会で既に行った演題は採択いたしません。また、同一内容の二重投稿は認めません。
- 共同研究者、共同研究施設および関係する企業がある場合は、投稿前に承諾を得てください。日本肝臓学会としてはこの問題に関与いたしません。
Ⅱ. 応募と採択方法
- 抄録の登録は、電子投稿のみ受け付けます。
- 投稿された原稿の内容は投稿システムで自動的に処理するため、内容およびタイプミスについては投稿者の責任といたします。
- 演題は、日本語か英語により記載してください。
- 厳正な審査のために抄録のタイトルおよび本文の中には個人名、施設名および研究グループ名は記載しないでください。なお、研究グループ名を記載する必要がある場合は、共同施設名として登録してください。
- 投稿の締め切りは厳守してください。演題の採択に時間を要するため、締め切り後の投稿および締め切り延期の依頼は受け付けません。
- 医薬品等については、原則として一般名称で記載してください。
- 応募抄録は、演者および施設名を伏せて査読者に査読を依頼いたします。複数の査読者による採点後、その平均点により採否を演題選定委員会にて厳正に審査いたします。また、応募主題の採否および一般演題への振り分けについても演題選定委員会で審査し決定いたします。
Ⅲ. その他
採択演題の発表を無断欠席した筆頭著者は、ペナルティの対象となります。演題選定員会にて審議の上、ペナルティを課せられた後、2年間は演題登録不可とし、共同著者としても認められません。
演題応募資格
- 共同演者を含む発表者は、全て日本肝臓学会会員に限ります。
- 海外在住の研究者については、理事、評議員もしくは支部評議員の推薦があれば非会員でも応募できるものといたします。
- 未入会の方は、演題募集期間中に入会手続をお願いいたします。
入会の手続きには1週間程度の時間を要しますので、お早めにお手続きをしてください。 - メディカルスタッフを対象としたセッションであれば、共著者として本学会員が含まれていれば、「メディカルスタッフ」は非会員でも応募可能です。なお、この場合は会員番号入力欄へ「77」とご入力ください。
- 若手セッションに応募する「研修医・内科専攻(専修)医」は、非会員でも応募可能です。なお、この場合は会員番号入力欄へ「88」とご入力ください。
- 入会手続中に演題登録される方は、会員番号入力欄は一旦「99」とご入力いただき、会員番号付与後に修正を行ってください。
<入会に関するお問い合わせ>
一般社団法人日本肝臓学会 事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷3-28-10 柏屋2ビル5階
TEL:03-3812-1567 FAX:03-3812-6620
E-mail:kaiin@jshep.org
URL:https://www.jsh.or.jp/medical/procedures/admission
利益相反(COI)の開示
発表演題に関する利益相反については、利益相反状態の有無にかかわらず以下の2つの申告が必要です。
Ⅰ. 演題登録時の利益相反の開示
- 応募演題に関連する利益相反(COI)状態の有無を、演題登録時に応募画面内で自己申告していただきます。
※日本肝臓学会への自己申告書の提出は不要です。 - 対象者は発表者全員(非会員も含む)、ならびに対象者の配偶者、一親等の親族、または収入・財産を共有する者の当該発表演題に関連した企業との金銭的なCOI状態に限定されます。
- 演題登録時から過去3年間以内における利益相反(COI)状態の申告が必要となります。
- 申告は、演題発表後2年間保管されます。なお、不採用の場合は破棄いたします。
Ⅱ. 発表時の利益相反開示
- スライドには発表者全員の氏名を明記した上で、全員のCOIを列挙してください。
- 過去3年分のCOIであることを明確にするために、「2021~2023年」と明記してください。発表スライドの最初(または演題・発表者などを紹介するスライドの次)に所定の様式により開示してください。
※詳細は以下サイトをご参照ください。
- 倫理指針・利益相反の開示について/一般社団法人日本肝臓学会
- 医学研究の利益相反に関する指針/一般社団法人日本肝臓学会(pdf)
- 医学研究の利益相反に関する指針 運用細則/一般社団法人日本肝臓学会(pdf)
若手セッション
卒後10年以内の若手医師が発表した症例報告の中から、優秀演題に対して「若手症例報告奨励賞」として若干名に賞状と奨励金が贈呈されます。今回は演者が2014年3月卒業以降の先生が対象となります。
募集要項
公募セッション
主要演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)、特別企画、一般演題を公募いたします。
Ⅰ. 主要演題
【シンポジウム】
1. ウイルス性肝炎:展望と課題
司会: | 四柳 宏 | 東京大学医科学研究所附属先端医療研究センター感染症分野 |
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坂本 直哉 | 北海道大学大学院医学研究院消化器内科学教室 | |
朝比奈靖浩 | 東京医科歯科大学消化器内科 |
ウイルス性肝炎に対する抗ウイルス療法は飛躍的に進歩したが、HCVのeliminationへの道筋は未だ遠く、肝線維化や門亢症など不可逆な病態もある。また、HBVは完全排除が未だ困難である。HCV排除後やHBV制御下であっても、代謝要因や、宿主ゲノム異常の蓄積、ウイルス遺伝子挿入やエピゲノム変化の持続、あるいは肝線維化や細胞機能障害の残存などにより、肝発がんや病態進展のリスクは依然として健常人より高い。ウイルス肝炎における発がんや病態形成機構には不明な点が多く、それに基づく治療法の開発や、病態を評価しうる新たなバイオマーカーの探索も十分ではない。一方、ウイルス肝炎にはA型からE型が存在し、それぞれ感染様式、病態、予後は多様であり、治療法・予防法の課題も異なる。そこで本シンポジウムでは、ウイルス性肝炎における病態の本質解明と、問題を克服する新規治療法の開発や診療上の対策について、基礎と臨床との両面から最新の研究成果について議論し、ウイルス肝炎の今後の展望と課題について浮き彫りとしたい。
2. 脂肪性肝疾患を探究する
司会: | 徳重 克年 | JCHO東京城東病院消化器内科 |
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考藤 達哉 | 国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター | |
池嶋 健一 | 順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学 |
近年、脂肪性肝疾患からの肝がんは増加しており、大きな健康問題となっている。これらの肝がんは、ウイルス性肝がんのように炎症から線維化、発がんという単純な病態進展様式に該当せず、発がんに多くの要因が関与している。従来、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)という病名が用いられていたが、2023年6月、欧米の肝臓病学会主導で新たな病名(MASLD/MASH)が提唱された。本シンポジウムでは、MASLD/MASHを脂肪肝と栄養代謝異常を病態形成の根幹とする進行性多要因肝疾患として捉え直し、脂肪毒性、アミノ酸・脂肪酸代謝異常、腸内細菌、遺伝要因、肝臓微小環境等の観点から迫る病態・治療研究、更に病名変更によるスクリーニングや病診連携方針等への臨床的インパクトなど、幅広い内容についてご応募いただき、議論を深めたい。
3. 肝硬変合併症のマネジメント
司会: | 名越 澄子 | 埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科 |
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吉田 寛 | 日本医科大学消化器外科 | |
厚川 正則 | 日本医科大学消化器内科学 |
近年、代償性・非代償性肝硬変に対する内科的治療やIVRさらに外科的治療は飛躍的な進歩を遂げている。非代償性も含めた肝硬変患者に対する抗ウイルス療法や栄養療法、肝性浮腫・腹水に対する薬物治療や外科的治療、不顕性を含めた肝性脳症の診断や治療介入の是非、門脈血栓症、サルコペニアの診断や治療介入、筋痙攣、皮膚瘙痒症などのQOL低下の改善策、血小板減少症の薬物治療、門脈圧亢進症に伴う肺動脈性肺高血圧症の疫学やスクリーニング法、ビタミンD欠乏症に対する補充療法、静脈瘤や脾機能亢進に対するIVRあるいは外科的治療などに関する様々なエビデンスが構築されている。しかし、このような肝硬変の合併症に対する様々なマネジメントが患者の長期予後やQOLの改善にどのように寄与しているかについては不明な点も残されている。本シンポジウムでは将来の肝臓病学を担う若手の研究者を中心に肝硬変合併症マネジメントにおける最新の研究成果について幅広く発表いただきたい。
4. 進行肝細胞癌の薬物治療
司会: | 加藤 直也 | 千葉大学大学院医学研究院消化器内科学 |
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黒崎 雅之 | 武蔵野赤十字病院消化器内科 | |
井上 淳 | 東北大学消化器内科 |
3種類の免疫療法を含む8レジメンが登場したことで、進行肝細胞癌に対する薬物療法の選択肢は大きく広がった。また薬物療法導入後に局所制御を目指すconversion therapyや、放射線療法や肝動注化学療法を駆使した集学的治療も行われ、治療は多様化している。一方で、肝細胞癌の腫瘍学的切除可能性分類が示され、borderline resectable、unresectableの境界線が定義されたことにより、borderline resectableに対するupfrontな薬物療法導入の是非、あるいは薬物療法導入後のconversion therapyを施行するタイミングや腫瘍条件など、新たな視点や基準も浮き彫りになった。本シンポジウムでは進行肝癌に対する薬物治療の成績、基礎的研究、conversion therapyや集学的治療の現状について発表いただき、長期予後を改善していくための個別化治療戦略について、議論したい。
【パネルディスカッション】
1. 薬物性肝障害のマネジメント
司会: | 榎本 信幸 | 山梨大学医学部消化器内科 |
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加川 建弘 | 東海大学医学部消化器内科 | |
田中 篤 | 帝京大学医学部内科学講座 |
薬物性肝障害(DILI)は中毒性、特異体質性、および特殊型に分類される。特異体質性DILIについては2023年に診断のためのスコアリングシステムが19年ぶりに改訂され、RECAM-J 2023として発表された。これによってDILIの診断が標準化され、国際比較も可能となった。一方、RECAM-J 2023は多施設の症例による更なるvalidationが必要であり、軽症DILIや漢方薬・自然食品によるDILIに対する妥当性は確認されていない。小児や慢性肝疾患患者に発症するDILIにも対応しているが、これらに対する妥当性についても今後の検討が必要である。特殊型についてはやはり2023年、免疫チェックポイント阻害薬による肝障害の診断指針案が策定され、治療指針の作成も検討される中、各施設からの多くの臨床情報の提供が必要である。タモキシフェンなどによる肝障害も対処方針について十分なコンセンサスはない。本パネルディスカッションでは、主に以上のような課題について議論を深めたい。多数の演題応募を期待している。
2. 肝細胞癌:局所療法の進歩
司会: | 上野 義之 | 山形大学医学部内科学第二講座 |
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建石 良介 | 東京大学大学院医学系研究科消化器内科学 | |
近藤 泰輝 | 仙台徳洲会病院肝臓内科 |
近年免疫チェックポイント阻害薬の登場によって、肝細胞癌の治療領域では、全身薬物療法に注目が集まっている。一方で、従来行われてきた肝切除、アブレーション、TACEやHAIC、放射線治療などの局所療法も全身薬物療法との住み分けや共存が論じられるようになってきた。根治治療が適応外となるような進行癌症例に対して、免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬のような全身薬物療法を行い、腫瘍の縮小が得られた後に局所療法を施行する治療戦略も考えられる。この治療戦略により、腫瘍免疫が誘導され、予後が向上する可能性も示唆されている。本パネルディスカッションでは、それぞれ単独での肝癌局所療法の工夫から併用治療の工夫、生命予後だけではなく、QOL上昇の試みなど、広く演題を応募いただきたい。肝癌治療における局所療法の可能性を探り、今後の肝癌治療成績向上につながるような発表を期待したい。
3. 急性肝不全・ACLFの現状と課題
司会: | 中山 伸朗 | 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科 |
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玄田 拓哉 | 順天堂大学医学部附属静岡病院消化器内科 | |
柿坂 啓介 | 岩手医科大学内科学講座消化器内科 |
広汎な急性肝障害は、正常肝では急性肝不全を、慢性肝疾患ではACLFを引き起こす。急性肝不全およびACLFでは肝生理機能が著しく低下するため、その予後は不良である。救命率向上には、初診を担う市中病院と集学的治療施設、内科と外科など施設・分野を跨いだ情報共有が必須である。加えて内科治療の限界と移植医療の適応を共通認識とすることが望ましい。また、肝再生や病態解析を目指したトランスレーショナルリサーチ(TR)とその臨床応用もドナー肝不足対策や新規治療戦略構築に重要である。人工肝補助療法や成因に応じた治療方針の標準化は施設間差を是正しうる。本パネルディスカッションでは、移植を含めた集学的治療の工夫や限界、地域医療と連携した重症化症例に対する診療の経験や取り組み、重症化予測や治療標準化の試み、TRによる先進的研究など多彩な切り口で演題を応募いただき、明日の急性肝不全・ACLF診療や研究に有益なディスカッションの場になることを期待する。
【ワークショップ】
1. 自己免疫性肝胆疾患を探究する
司会: | 梅村 武司 | 信州大学医学部内科学第二教室(消化器内科) |
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高橋 敦史 | 福島県立医科大学消化器内科学講座 | |
中本 伸宏 | 慶應義塾大学医学部消化器内科 |
自己免疫性肝胆疾患の原因は不明であるが、近年の患者ゲノム解析や腸内細菌由来のメタゲノムデータ解析をはじめとしたバイオインフォマティクスの進歩により病像が徐々に明らかとなってきている。一方、わが国では原発性胆汁性胆管炎に続き、自己免疫性肝炎と原発性硬化性胆管炎の患者レジストリの運用が昨年より開始され、各疾患における詳細な診療実態の解明が期待される。しかし、現在の臨床現場においては患者の診断や治療に難渋することも珍しくない。本ワークショップでは自己免疫性肝胆疾患に関する病態・診断・治療と幅広く演題を募集する。多数の応募から多面的に「自己免疫性肝胆疾患を探求する」ことで明日からの診療や研究への糧としたい。
2. 肝画像診断とバイオマーカーの進歩
司会: | 坂元 亨宇 | 国際医療福祉大学医学部 |
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芥田 憲夫 | 虎の門病院肝臓内科 | |
黒田 英克 | 岩手医科大学内科学講座消化器内科 |
肝疾患領域における個別化医療の実現には非侵襲的な画像診断とバイオマーカーの開発が必須である。如何にイメージングマーカーやリキッドバイオプシーが病理診断に近付けるか、そして予後や治療効果の予測に繋げることができるのかが問われている。特に、肝癌の個別化医療に基づく診断と治療、脂肪性肝疾患の肝生検に代わる非侵襲的な診断、B型肝炎のウイルスマーカーを用いた病態把握などは代表的な課題といえる。更に、遺伝子やタンパク質解析のようなプラットフォームを用いた分子バイオマーカーの探索も行われている。画像や病理の領域においてはAI診断やradiogenomics、morphogenomicsといった遺伝子情報と組み合わせることによる革新的な技術も開発されている。本ワークショップでは個別化医療を視野に入れた非侵襲的な肝疾患診療における画像診断とバイオマーカーの進歩に関して議論したい。基礎、臨床問わず多数の精力的な演題応募を期待する。
3. 肝臓外科治療の進歩
司会: | 海野 倫明 | 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座消化器外科学分野 |
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調 憲 | 群馬大学大学院医学系研究科総合外科学講座肝胆膵外科分野 | |
長谷川 潔 | 東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学肝胆膵外科 |
肝癌に対する肝切除や肝移植の短・長期成績向上に向けた進歩は著しい。短期的には腹腔鏡下やロボット支援下の肝切除による低侵襲化やICG等を用いたナビゲーションによる成績の向上が報告されている。長期成績においては、肝移植適応基準の拡大によって従来は適応外であった患者が肝移植をうけることが可能となったことや肝細胞癌や肝内胆管癌に対する薬物療法の進歩に基づく新たな集学的治療による治療成績の向上が期待されている。日本肝癌研究会と日本肝胆膵外科学会によって発出された腫瘍学的切除可能性分類(Expert Consensus 2023)は、肝切除を中心とした集学的治療を念頭に置いた分類であり、新たな集学的治療の構築による成績向上に向けての第一歩となった。その分類の検証とそれに基づく集学的治療の構築は急務である。このような背景から、本ワークショップでは最近の肝臓外科に進歩に関する幅広い演題を募集し、今後の更なる発展の方向性について活発な議論を期待したい。
4. アルコール関連肝疾患の現状と課題
司会: | 寺井 崇二 | 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野 |
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谷合麻紀子 | 東京女子医科大学消化器内科 | |
芳賀 弘明 | 山形大学医学部内科学第二講座 |
アルコール関連肝疾患診療は新たな展開を迎えている。NAFLDの呼称変更に伴い、中間的な飲酒量の脂肪性肝疾患患者について新しいカテゴリーとしてMetALDが設けられ、飲酒量の把握がより重要になってきている。しかし、問診等で飲酒状況を正確に把握することは難しく、客観的な飲酒状況の把握のために%CDT値が飲酒バイオマーカーとして欧米では推奨されているが、わが国では保険収載を目指したさらなるエビデンス構築と、診療現場での普及啓発が今後重要になる。治療については、従来の断酒に加え、飲酒量低減が選択肢として加わりハームリダクションの概念が普及しつつあり、飲酒量低減薬としてナルメフェンが使用可能となった。一方、ACLFの原因としてアルコール性肝硬変が半数以上を占めており、重症型アルコール性肝炎を含め、今後内科的治療の確立が重要になる。本ワークショップでは、アルコール関連肝疾患に関する最新の知見や臨床経験を共有し、診療の向上に寄与する討議を期待している。
Ⅱ. 特別企画
【症例に学ぶ(自己免疫性肝疾患)】
自己免疫肝疾患診療においては、診断や治療に苦慮することが多い。この企画では各施設から貴重な症例を提示いただき、病理医も交えながら会場の先生方と討論することで、明日からの肝疾患診療に役立つようなセッションとしたい。多数の症例応募を期待している。
Ⅲ. 一般演題
以下の応募区分(A)(B)より、それぞれ選択してください。
【一般演題カテゴリー:応募区分(A)】
1 | B型肝炎 | 16 | 肝内胆管癌 |
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2 | C型肝炎 | 17 | 転移性肝癌 |
3 | ウイルス性肝炎(B、Cを除く) | 18 | 肝腫瘍(その他) |
4 | 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD/NASH) |
19 | 嚢胞性肝疾患 |
5 | 自己免疫性肝炎(AIH) | 20 | 肝移植後肝炎 |
6 | 原発性胆汁性胆管炎(PBC) | 21 | 肝移植 |
7 | 原発性硬化性胆管炎(PSC) | 22 | 手術・手技 |
8 | 代謝性/先天性肝疾患・小児肝疾患 | 23 | 肝線維化 |
9 | アルコール性肝障害 | 24 | 肝分化・肝再生・幹細胞 |
10 | 薬物性肝障害 | 25 | 肝細胞・肝非実質細胞 |
11 | 肝硬変・慢性肝不全・肝性脳症 | 26 | 胆汁酸・胆汁うっ滞 |
12 | 門脈圧亢進症・食道胃静脈瘤 | 27 | 細胞死・アポトーシス・オートファジー |
13 | 急性肝炎 | 28 | バイオマーカー |
14 | 劇症肝炎・急性肝不全 | 29 | 行政・地域医療 |
15 | 肝細胞癌 | 30 | その他 |
【一般演題カテゴリー:応募区分(B)】
1 | 形態・機能 | 7 | 予防 |
---|---|---|---|
2 | 発症機序・病態 | 8 | 診断 |
3 | 遺伝子学・分子生物学 | 9 | 画像診断 |
4 | 病理 | 10 | 治療・予後 |
5 | 免疫 | 11 | その他 |
6 | 疫学 |
演者登録
主題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)では、筆頭著者を含めて合計3名まで演者を登録することができます。なお、一般演題は、登録演者数に制限はありません。
抄録記載方法
本文は、原則として【目的】【方法】【成績】【考案】【結語】の順で記載してください。
制限文字数
演題名:全角70文字
抄録本文:全角1060文字
総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計):全角1200文字
※図表の登録はできません。
※半角英数字は2文字で全角1文字とします。
注意事項
- 演題登録後、確認のメール(演題受領通知)が配信されます。届かない場合は正常に演題登録されていない可能性がございますので、「確認・修正」ボタンより正しく登録が完了しているかご確認ください。
- 演題募集期間中に限り、登録内容の確認、修正、削除が可能です。登録完了後に画⾯上に表⽰される登録番号とパスワードが必要になります。セキュリティ保護のため、登録後のパスワードについてのお問い合わせにはお答えできかねますので、必ずお手元にお控えください。なお、修正、削除した場合も確認のメールが配信されます。
- 万が一パスワードを紛失した場合は再度新規登録を行い、パスワードを紛失した演題は削除することとなります。パスワードを紛失した演題の削除を希望する場合は、公募演題係(endai@jshe45.com)までメールにてご連絡ください。
演題採否通知
演題の採否通知は、演題登録の際に各自入力された筆頭著者のメールアドレスにお送りいたします。
演題登録
【重要】演題登録の際のメールアドレスについて
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また、その他のフリーメール(Yahoo!メール、Hotmail等)でも同様の事象が確認されているため、可能な限り、フリーメール以外のメールアドレスをご登録ください。
やむを得ずGmail等で登録される場合には、「確認・修正」画面より正しく演題が登録されているかご確認ください。
登録確認には受付番号(登録番号)とパスワードが必要ですので、登録時に必ずご自身でお控えください。
演題登録に関するお問い合わせ先
第45回日本肝臓学会東部会 公募演題係
E-mail:endai@jshe45.com
※ご連絡はメールにてお願いいたします。