第21回 日本クリニカルパス学会学術集会

会長挨拶

第21回日本クリニカルパス学会
会長 石井 政次
会長 石井 政次

謹啓

今年度の第21回日本クリニカルパス学会岐阜大会が、新型コロナの影響で残念ながら中止となりました。そこで来年度の学会を第21回クリニカルパス学会として山形におきまして開催させていただくことになりました。東北では、仙台、岩手に次いで3回目となりますが、当山形県で開催できることをとても光栄に思っております。
 期日は2021年11月26日27日の2日間を予定しています。場所は、山形駅西口の2020月3月グランドオープンの2000人収容可能な山形県総合文化芸術館、ならびに山形テルサと少し離れた国際ホテルをシャトルバスで繋ぎます。そして全体懇親会は、山形駅続きのメトロポリタンホテルで行います。テーマは、かっこよく漢字4文字熟語で行きたかったのですが、自分のキャラにあわないので、親しみやすい“時代に即するみんなのクリニカルパス”といたしました。
 超高齢化社会・少子高齢・人口減少による疾病構造の変化、また病床機能分化により、以前のような自己完結型の医療は不可能となりました。つまりは機能の異なる医療機関が得意な領域の医療連携を行う地域完結型医療が中心となりました。これを担うツールこそが、地域連携クリニカルパスです。院内パスはもちろんのこと地域連携パスを中心に各病床群を繋ぐパス、訪問看護パスや在宅でのパス、在宅と介護系のパス、看取りのパスなどまた地域ボランティアとの連携、増えている認知症パス・精神科パスなど現代の時代に合った連携を考えております。山形をあげて頑張りたいと思います。よろしくお願い申しあげます。
 この11月下旬の山形は、それなりに寒いですが、雪はまだないと思います。山形市は、東には蔵王山・面白山を含む奥羽山脈、西には出羽山地・白鷹丘陵に囲まれた盆地で、近くには蔵王お釜、松尾芭蕉も訪れた山寺もあります。この時期日本一のラフランス収穫の終盤ですが、素晴らしい時期であります。そして山形は、十四代の高木酒造をはじめ50以上の酒蔵を持つ日本でも有数の日本酒の産地でもあります。その他米沢牛、三元豚などの肉、素晴らしい水に育まれたお米、サクランボ、ブドウ、スイカ、ラフランスなどの特産物も数多くあり、食の宝庫でもあります。ぜひパスの勉強はもちろんですが、山形を堪能していただければと思います。
 しかし、新型コロナの状況次第で現地開催が困難な場合には、Web開催としたいと思います。Web開催の場合は、その特性を生かし、ライブ・オンデマンド方式を取り入れ、長期間に渡り見ることができるようにシステム作りを行い、ほとんどのセクションが勉強できるようにしたいと思います。
 昨今の厳しい社会情勢の中、心苦しいお願いでありますが本学会の意義をご理解いただき何卒格段のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

謹白

令和2年 月吉日