第60回日本移植学会総会 The 60th Annual Congress of the Japan Society for Transplantation

会長挨拶

会長 江口 晋
第60回日本移植学会総会
会長 江口 晋
(長崎大学大学院 移植・消化器外科学)

この度、第60回日本移植学会総会を2024年9月12日(木)–14日(土)に、長崎市の出島メッセ長崎にて開催させていただく運びとなりました。還暦を迎えさらに高きを目指す新たな船出ともいえる第60回の開催をお任せいただき、誠に有難うございます。副会長をお引き受け頂いた高度救命救急センター田崎 修教授ともに準備を進めてまいります。

長崎での本会開催は初めてのことでございます。今回は私たち移植・消化器外科のみならず、高度救命救急センター、泌尿器科、腫瘍外科、麻酔・集中治療部の先生方、院内コーディネーター、長崎県コーディネーター、看護部スタッフなどと力を合わせて長崎大学病院 臓器移植関連チームとして皆様をお迎えしたいと存じます。

今回のメインテーマは、「つなぐ力、かえる力」といたしました。近年での本邦での臓器移植手術成績の向上、臓器提供の増加は目覚ましいものがあります。これまでの先達のご尽力を継承して、さらなる発展を期するための繋ぐ力。そしてコロナ禍を経験しての社会変化、新しい薬剤、器械などを利用した医療の変化、ITを使った情報社会への変化、新しい世代での考え方の変化など様々な変化に対応しながら伸びていくため変化に対応しより良い移植医療に変える力。この2つをメインテーマとしてプログラムを考えて参りたいと存じます。また臓器移植医療の成熟には医師のみならずコーディネーター、看護師、薬剤師、リハビリ、集中治療、麻酔など多職種の連携が重要であります。またJOTを中心とした社会インフラ、厚労省を中心とした法制基盤の充実など、患者さんQOL向上のためにはチームが能動的にスムーズに機動することが必須です。各所の能力を最大限に発揮し、「患者さんのために」という目標に向かってbestな移植医療が実現できればと思います。ポスターは長く続いたCOVID-19にて後ろ向きになりがちな私の背中を押してくれるような、美しく楽し気な長崎湾にして頂きました。熱く議論し、楽しく情報交換・共有できる学術集会とできるよう尽力いたします。

9月は長崎おくんち前で大変盛り上がっている季節です。卓袱料理、新鮮な海産物、長崎ちゃんぽん、カステラなど食文化も独特です。是非長崎にお運び頂き、世界遺産の街を楽しんでください。

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