第48回日本臨床免疫学会総会の開催にあたり、まず本日までの皆様のご支援にお礼を申し上げます。Olympic yearにあたり、10月の軽井沢での開催は3年前に決めていましたが、Hybrid開催も困難な状況となり、今回フルWeb開催とさせていただきました。
今回は、日本臨床免疫学会が一般社団法人になってはじめての総会であり、またFOCISのMark Anderson会長や、韓国のYaeJean Kim教授の講演など、国際化への第一歩となる総会プログラムとなっています。
内容も盛りだくさんです。疾患の本質を見抜くことをテーマに、3つの基礎↔臨床シンポジウムを設け、シンポジウムでは「病態探索に挑む」、「免疫疾患:小児から成人へ」、そして「新型コロナウイルスと宿主免疫」のセッションを用意しました。「テクノロジーセッション:最新解析技術」もたっての要望から取り入れた新しいプログラムです。世の中では、COVID-19と遺伝的背景、様々な疾患病態への免疫の関与などが注目されていますが、このようなテーマは本学会が対応するのが最も相応しいと感じております。学会員が疾患の根本的原因に迫る研究や、臨床から得た疑問を解決する研究を実践することで、臨床免疫学会はさらに発展するものと確信しています。
Live配信, On demand配信ともに大いに楽しんでいただけるプログラムとなっています。直接お目にかかることができず残念ですが、本総会を通じて、Web上で熱い議論を交わし、新たな繋がりを築くきっかけができればと願っております。多数の皆さんの御参加をお待ちしています。
2020年9月吉日
第48回 日本臨床免疫学会総会
会 長 森尾 友宏
(東京医科歯科大学 発生発達病態学分野)