大会長挨拶


公益社団法人 日本口腔インプラント学会
第54回学術大会大会長
近畿・北陸支部支部長 阪本 貴司
阪本 貴司

 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第54回学術大会を、2024年11月1日(金)・2日(土)・3日(日)の3日間の日程で、国立京都国際会館にて開催いたします。メインテーマとして『国民から信頼される口腔インプラント治療』を、サブテーマとして『人生100年時代を見据えた口腔機能の維持回復』を掲げて開催します。
 インプラント治療は、一旦失った欠損部の機能回復に有効な補綴処置であることは、国民の間にも広く周知されています。歯科医にしか担えない、この素晴らしい治療を、すべての患者が、身近で、安心して享受できることを願っています。まさに『国民から信頼される口腔インプラント治療』の実現です。この宣言は、2年前の学術大会からテーマとして掲げています。我々が日々研鑽して活動する目的は、患者に信頼される歯科医師となり、より高い歯科治療を提供するためです。そして、その啓発および成果発表の場が学術大会です。
 我々は、6年前の2018年9月に開催した大阪大会において、初めての学会宣言である『大阪宣言』を発信しました。そこでは『健康長寿社会の実現に向けた本学会が成すべき取り組みについて』宣言しました。今回は、それをより具現化した、『口腔機能の維持回復』をサブテーマとして、様々な講演、シンポジウム、ディスカッションを行いたいと思っています。歯科治療は歯科医師だけでは成り立ちません。歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、開発業者、各企業の方々の協力がなければ、より良い歯科治療は実現しません。本大会では、これら皆様と協力して様々な企画を開催する予定です。会員発表、学術シンポジウム、各種教育員会セミナー、ランチョンセミナー、市民公開講座など充実した内容となっています。またコロナ禍では難しかった、会場での活発なディスカッション、関連企業の方々とのフェイスツーフェイスでの意見交換、懐かしい仲間との立ち話なども参集する学術大会の楽しみです。
 本学会の学術大会は54回目となりますが、京都での開催は初めてとなります。11月の京都は紅葉の季節で、一年で最も美しい時期かと思います。また季節の食材を活かした、伝統的な美味しい料理が楽しめる時期です。大会最終日の翌日4日(月)は祝日となっていますので、大会後も観光、食べ歩き、地元お酒など楽しんで頂けるかと存じます。最後になりますが、皆様と会場でお会いできることを、近畿・北陸支部会員一同、楽しみにしております。