第60回日本核医学会学術総会 /
第40回日本核医学技術学会総会学術大会

ご挨拶/第60回日本核医学会学術総会

会長:千田 道雄

第60回日本核医学会学術総会
会長 千田 道雄
神戸市立医療センター中央市民病院

このたび、第60回日本核医学会学術総会の会長を拝命いたしました。会員ならびに関係の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

第60回日本核医学会学術総会は、2020年11月12日(木)から14日(土)までの3日間、神戸市中央区の神戸国際会議場と(一部会場を変更して)神戸国際展示場にて、第40回日本核医学技術学会総会学術大会(長木昭男大会長)との合同開催で行います。神戸での開催は、2002年に楢林勇会長のもとで行われて以来18年ぶりとなります。

メインテーマは「ネットワークの上で発展する核医学」としました。核医学は放射性同位元素(RI)の医学利用ですが、その応用は腫瘍、脳、心臓をはじめとするさまざまな臓器と疾患の診断と治療に及ぶため、臨床利用にはあらゆる診療科との連携が重要です。またRIを使用するという特殊な性格上、医療機関における核医学の現場では、医師、診療放射線技師、看護師、薬剤師といったさまざまな医療職が、その他の技術職や事務職も含めて密接に連携するチームワークが必要です。同様に研究開発においても、核医学の専門家が臓器や疾患の研究者および薬学や工学の研究者と協力することが鍵となります。さらに新しい放射性薬剤や核医学機器を実用化するためには、企業の積極的参加と、規制当局との意思疎通も欠かせません。もちろん国内外の医療機関や研究機関との交流も重要です。このように、核医学の発展はさまざまな職種と分野と立場の人たちの連携、すなわちネットワークの上で成り立つものであり、学術総会ではそのための情報交換と交流の場を提供したいという願いを込めました。

2020年は新型コロナウイルス感染が勃発し、移動制限のため神戸の会場に来て頂けないかたも多いと思います。そこで、現地開催に加えてWEB配信を併用するハイブリッド方式を採用しました。ご来場頂けない場合でも、核医学に関する最新の情報収集や専門医更新の単位取得は十分可能であり、さらに一部のプログラムでは不自由ながらも討論に参加して頂けるようにしました。もちろん会場では3密を避けるなど感染防止に万全を期します。

神戸は、江戸時代は国内航路の拠点、明治になってからは貿易港として大きく発展した街で、外国の文化が溶け込んだ独特の雰囲気があります。この開放的な街での学術総会が、皆様の情報交換と交流および将来のために、そして核医学の発展に役立つことを期待しています。

皆様のご協力とご支援を得て素晴らしい学術総会にする所存ですので、ぜひ多くのかたのご参加をお待ちしています。

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