第40回日本核医学技術学会総会学術大会
大会長 長木 昭男
倉敷中央病院放射線技術部
この度、第40回日本核医学技術学会総会学術大会の大会長を拝命いたしました。大会開催にあたり、会員ならびに関係者の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。
会期は、2020年11月12日(木)から14日(土)までの3日間、神戸市(兵庫県)のポートアイランドにある神戸国際会議場と一部の会場を変更して神戸国際展示場(神戸市中央区)にて、第60回日本核医学会学術総会(千田道雄会長 神戸市立医療センター中央市民病院分子イメージング研究部)と合同開催いたします。
メインテーマは、「ネットワークの上で発展する核医学」としました。ネットワークはコンピュータとコンピュータだけでなく、人と人あるいは人と組織をつなげて情報をやり取りする仕組みです。核医学は、医学や薬学、理工学などの分野がネットワークでつながり発展してきました。最近の臨床の現場では,安全に核医学診療やRI内用療法を行うために医師,診療放射線技師,看護師、薬剤師との情報共有が必須となっています。本大会では、核医学に関係する多くの分野、職種、企業、国内外の方々が神戸開催のこの学術大会で交流することによって新しいネットワークが生まれ、さらに核医学が発展することを期待しています。合同開催では、シンポジウムや教育講演、基礎講座など数多くの魅力ある企画を盛り込みました。詳しくは予稿集をご覧ください。
2020年は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって東京オリンピックが延期となりました。多くの学術大会も同様に延期や中止、またはWEB開催となっています。本大会では、新型コロナウイルス感染拡大の状況により現地に来られない会員の皆様のために従来の現地開催とWEBを併用するハイブリッド方式を予定しています。学術大会への参加目的である知識の向上や核医学専門技師認定と更新のための単位収得等は、WEBでも可能となるように大会運営の工夫を図るとともに、現地では感染予防対策や3密を避けるためのサテライト会場の併設など新しい生活様式を取り入れた学術大会を開催したいと考えています。
神戸は、関西や中国四国地域は言うまでもなく、全国どのエリアからもアクセスが良い場所です。多数の会員の皆様が現地でお会いできることを期待して、またWEBでもご参加下さいますよう、心からお願い申し上げます。