ご挨拶

山崎 正志

第38回日本整形外科学会基礎学術集会

会長 山崎 正志

(筑波大学 医学医療系 整形外科 教授)

この度「第38回日本整形外科学会基礎学術集会」を2023年10月19日(木)20日(金)の2日間、つくばで開催いたします。本基礎学術集会は、1973年「骨・関節の基礎を語る会」に始まり、1983年「整形外科基礎研究会」1986年「日本整形外科学会基礎学術集会」と発展的にその名称を変更し、会の内容も回を重ねるごとに充実度を増して今日に至っています。筑波大学整形外科が、本基礎学術集会を担当させていただくのは、これがはじめてでございます。大変に光栄に存じますとともに、このような素晴らしい機会を与えていただきましたこと、学会関連の先生方、そして、日整会会員の皆様に、心より御礼を申し上げます。

わが国の整形外科は、諸外国の整形外科とは若干異なる形で発展してまいりました。手術のみならず保存療法、さらには予防にまで踏み込んで「患者さんの運動器を包括的に診る」という形です。基礎研究についても同様です。わが国の整形外科では、手術を行う傍ら、自らが基礎研究を行っている先生方が少なくありません。整形外科医が自ら研究を行うことで、臨床の現場に則した新しいアイデアが生まれるという利点がございます。その意味で、わが国の整形外科の先生方は、まさしく「Surgical Scientist」と呼ぶにふさわしい存在であると考えます。「Surgical Scientist」の先生方が未来の整形外科医療を活発に議論し合う、そのような基礎学術集会を目指したいと思います。

会場のつくば国際会議場は、これまでにG7の科学技術大臣会合やG20の貿易・デジタル経済大臣会合などの舞台となった会議場です。場所は、つくばエクスプレスのつくば駅から、ペデストリアンという歩行者専用道路を、ゆっくり歩いても10分程度です。

テーマは、筑波大学のスローガン「IMAGINE THE FUTURE」といたしました。つくばの街は、首都機能の一部移転という政府方針に従って、50年ほど前から建設されている研究学園都市です。このつくばで、未来の整形外科について、先生方と熱く語り合いたいと思っております。

皆様をつくばにお迎えできますように、筑波大学整形外科の同門を挙げて、しっかりと準備をしたいと思います。ご参加をお待ちしております。

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