会長あいさつ

第19回日本乳癌学会東北地方会会長

福島県立医科大学附属病院副病院長

医学部乳腺外科学講座主任教授

大竹 徹

大竹 徹

この度、第19回日本乳癌学会東北地方会を開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。

医療のみならず社会全体に多大な影響を及ぼしたCOVID-19のパンデミックは、依然として収束が見込めない状況にあります。当面は集合形式の学術活動におきましても皆様への感染拡大の影響が懸念されますことから、第19回東北地方会も完全Web形式で開催することといたしました。

会員の皆様が一堂に会することが叶わないことは誠に残念ではありますが、すべての演題を1チャンネルライブ配信とし、多くの参加者が出来るだけ同じ発表を聴いて積極的に討論に参加いただけるよう学会運営を目指しております。初の試みとして開催期間を2022年3月1日(火)から3月6日(日)の6日間に拡大しました。『Tohoku Breast Cancer Week』としてスポンサードセミナーは主に平日夕方に配信し、乳癌医療に関わる様々なテーマで最新の情報を皆様と共有いたします。主題系シンポジウム、教育セミナー、教育講演、メディカルスタッフセミナー、一般演題など従来の学会関連セッションは土曜日曜に集中して配信いたします。

乳癌の治療では遺伝子プロファイルと分子生物マーカーに基づく癌個別化医療が急速に進みました。治療成績やQOLの向上を目指した様々な臨床試験が行われ、エビデンスに基づいた標準治療は日々進歩しております。本地方会では『ホルモン受容体陽性転移再発乳癌に対する分子標的薬併用療法の治療成績』を主題系シンポジウムのテーマとしました。

また、より充実したチーム医療を支援するため『メディカルスタッフセミナー』も開催いたします。乳癌診療に携わる様々な職種の立場から最新の情報を提供いただき、東北から新しいチーム医療のあり方を発信したいと思います。日本乳癌学会教育・研修委員会主催の『教育セミナー』も例年通り行われます。講師の先生方には乳癌の診断および治療における実践的な症例をご呈示頂く予定です。また、『教育講演』では福島県立医科大学放射線腫瘍学講座の鈴木義行先生より乳癌放射線治療に関する最新知見をわかりやすく講義していただきます。その他、Web企業展示などの学会共催企画にも是非ご注目下さい。

当教室における本地方会の運営は7年ぶりとなります。皆様にとって有意義な地方会となるよう、開催まで誠心誠意、準備に努めて参りますので、医師に限らずメディカルスタッフの皆様にも多数ご参加いただきますようお願いいたします。春の芽吹きと共に新しい開催形式にチャレンジする第19回東北地方会に、教室員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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