第32回日本がん転移学会学術集会・総会

会長あいさつ

会長 海野 倫明

第32回日本がん転移学会学術集会・総会開催にあたって

会長 海野 倫明

(東北大学大学院 消化器外科学)

この度、2023年7月20日(木)・21日(金)に宮城県仙台市の仙台国際センターにて第32回日本がん転移学会学術集会・総会を開催させていただきます。少し意外ですが、仙台のみならず東北地方では初めての開催になります。このような機会を与えていただきました名誉・功労会員、理事、監事、評議員、会員の皆様に深く感謝を申し上げます。

私の専門としている膵癌・胆道癌は未だに不良で「最凶のがん」とも呼ばれています。そもそも診断時に遠隔転移を伴っている場合が多く、外科治療の対象にならない患者さんが多数を占めています。また、転移が無いと診断し手術を行っても、早期に転移再発を来す患者さんも少なくありません。治療成績向上のためには、転移を制することが最重要課題と考えており、今回のテーマは「転移を制してがんに克つ」とさせていただきました。

転移を診断するバイオマーカー、転移を制御するメカニズム、新しい薬剤やデバイスの開発などの基礎研究を広く募集するとともに、セレンディピティーとなりうる臨床研究・症例報告を広く募集いたします。

感染症の流行次第ではありますが、原則、現地開催とする予定です。2022年には甲子園の優勝旗が初めて白河の関を越えました。これに引き続き2023年には日本がん転移学会も初めて東北の地で開催されます。多くの皆様に仙台に来ていただけますよう医局をあげて準備をいたします。皆様の多くのご発表とご参加をよろしくお願いいたします。

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