会長挨拶
第 71 回日本泌尿器科学会中部総会 会長 白木 良一 (藤田医科大学 医学部 腎泌尿器外科学講座 主任教授 藤田医科大学病院 病院長) |
第71回日本泌尿器科学会中部総会を担当させて頂きます藤田医科大学の白木です。2021年10月7日(木)から9日(土)の3日間、名古屋コンベンションホールで開催致します。本会を担当させて頂くことを、大変光栄に存じており、このような機会を与えて頂きました会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
本学が中部総会を担当させていただくのは、前教授である星長清隆先生が第63回を2013年に担当させていただいて以来3回目、8年振りとなります。本学会のメインテーマを “Challenges & Innovations in Urology” と致しました。小生が泌尿器科を志した1980年代以降、泌尿器科学の進歩・発展は目覚ましいものがあります。当時、手術ではTURはありましたが他は開腹が主流でした。しかし、泌尿器科は常にminimal invasive surgeryの先頭を走って来ました。現在では手術の基本は内視鏡であり、手術支援ロボット無しでの手術も考えられなくなりつつあります。また、基礎研究や薬物療法についても常に新たなコンセプトに柔軟に対応し、それらを取り込み独自にダイナミックに変容させてきました。同様に、様々なsubspecialityへ領域を拡張して来たことも泌尿器科学の大きな特徴です。
泌尿器科学の魅力は、こうした常に襲来する新たな変化へのChallengeであり、Innovationsへの対応力だと思われます。生き残るのは最も強い者ではなく、変化への対応力のある者です。伝統を重んじつつもシームレスな柔軟性を堅持して行く素地が培われており、そうした立ち位置が現在の泌尿器科学のパワーの源泉だと思われます。
今後も新規の診断プロファイル、新規ロボットの導入や新たなコンセプトの薬物療法も目白押しです。本学会では様々な領域を含め、“Challenges & Innovations” を念頭にシンポジウムやワークショップを予定しております。
未だ、新型コロナウイルス感染症の影響により本総会の開催に関しては予断の許されない状況です。形態としては、ハイブリッドを念頭に準備致しておりますが、一般演題を含め、可能な限り現地での御発表、御登壇をお願い申し上げます。ワクチン接種を済まされ、御施設等の状況が許される場合、是非、名古屋の会場にお越し頂き熱い交流ができることを期待しております。
皆様方のお力で、今回の中部総会を盛り上げて頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。