会長挨拶

別府だよ、全員集合!
みんなの血管外科 ーDiversity in Vascular Surgery

会長 宮本 伸二

第52回日本血管外科学会学術総会

会長 宮本 伸二

(大分大学医学部心臓血管外科学講座 教授)

第52回日本血管外科学会学術総会を、2024年5月29日(水)から31日(金)まで大分県別府市で開催させていただくことになりました。しばらくぶりの新幹線の通らないザ・地方都市開催ということで皆様には若干アクセスにご苦労をおかけするかもしれません。会場は湯けむりの中に建つ別府国際コンベンションセンター(別府ビーコンプラザ)で、本学術総会には十分なキャパシティーがあり1施設で完結できる見込みです。

今回のテーマは「みんなの血管外科 ーDiversity in Vascular Surgery」としました。女性医師支援委員会(現在のダイバーシティ推進・働き方改革委員会)の設置当初から委員長を務めていますのでこのテーマは必然でした。「みんな」とは具体的には老若男女そして多職種(領域)です。老(と言っては失礼ですが)ーLegendary lectureとして日本の血管外科の発展に寄与したliving legendsにその苦労話をしていただきます。若―こちらは今回の総会の目玉、「決戦Case report award」。各地方会を制した代表が身振り手振りで自分と症例どちらもアピールするプレゼン力を争います。開始の合図はゴング? 応援団も登場? などなど仕組み・演出にも工夫を凝らした若者のエネルギーに満ちた場にしたいと思います。また一般演題以外のテーマセッションでは指定した若手に最後のコメントを述べてもらう仕組みにします。男女―もちろん女性医師の参画はマストで多くの女性医師の方に司会をお務めいただきます。女性専用の休憩室「レディースルーム」も復活させます。他領域との交わりでは他科の血管吻合を学ぶシンポジウム、日本フットケア・足病医学会や日本IVR学会、CVITとの合同セッションを組みます。その他には「あれから10年企画」。第40回、41回、42回大会時の上級セッションからテーマを抜粋し、10年経過して何がどう変わったか、本当にこの分野は日進月歩なのか、反省して立ち戻るべきことはないのかなど比較検証したいと思います。海外からは米国血管外科会長、欧州血管外科会長の他、トップで活躍する女性血管外科医も招き、彼女らとその配偶者も参加して各国のダイバーシティの現状について語り合う国際シンポジウムを開きます。日本の血管外科の女性医師参画の遅れが浮き彫りにされるかも知れません。

最後に。温泉町での学会もそうそうあるものではありません。“学び‒ 食べ‒ 浸かる” の夢のような日々をひとりでも多くの方に♪ババンババンバンバン♬とお過ごしいただければと思います。

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