第31回日本排尿機能学会
会長 小島 祥敬
(福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座 教授)
この度、2024年9月5日(木)~7日(土)の3日間、第31回日本排尿機能学会をビッグパレットふくしまで開催させていただくこととなりました。このような栄誉ある機会をいただきましたこと、会員の皆様に心より御礼申し上げます。
ところで皆さん、「今年の漢字」をご存知でしょうか?1995年から開始された、その年1年間に起きたできごとを漢字一文字で表現するという企画で、毎年京都清水寺の森清範貫主が揮毫されております。「絆(きずな)」は東日本大震災が起きた2011年の今年の漢字です。
本学会のメインテーマを「絆(きずな)」といたしました。
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。福島県は大地震と津波のみならず、東京電力福島第一原子力発電所事故に見舞われました。
本学会では、排尿機能に関する学術的討論はもちろんですが、その最大の目的は、大震災および原発事故の当時の状況やその後の復興の姿を全国から集まる会員の皆様に共有していただき、現在福島県が苦しんでいる風化・風評被害への対策を図ることです。さらに、医師・看護師・メディカルスタッフの絆、サブ学会との絆、ダイバーシティ社会における絆、基礎研究者と臨床医の絆、原発事故における人と人との絆、など、「絆」をテーマとし、人の温かみや優しさを共有したいと考えております。今回のポスターに書かれた「絆」の文字は、本学会のために清水寺の森清範貫主に揮毫いただきました。
もちろん、排尿機能に関する講演、シンポジウム、ワークショップなども多く企画し、医療・医学のさらなる発展に貢献できるよう医局員一同、誠心誠意準備する所存です。
何卒多くの皆様のご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
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