会長挨拶
会 長
岩手医科大学内科学講座消化器内科分野 教授
松本主之
このたび、第105回日本消化器内視鏡学会の会長を拝命しました岩手医科大学内科学講座消化器内科分野の松本主之でございます。2023年5月25日から27日までの3日間、グランドプリンスホテル新高輪で日本消化器内視鏡学会を開催させていただきます。機会を与えていただきました井上晴洋前理事長、田中信治理事長、および関係各位に深謝いたします。世界に冠たる日本消化器内視鏡学会の会長を仰せつかり、身の引き締まる思いであり、学会の成功に向けて医局が一丸となって準備をおこなってまいる所存でございます。盛会となりますように、会員の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。
105回のテーマは「エビデンスと実践に基づく新内視鏡学の確立」とさせていただきました。消化器内視鏡検査は内視鏡を介して病態を解明し、低侵襲かつ治療効果の高い治療を患者様に提供する技術であり、消化器疾患の臨床において必須の検査法となっています。そのような状況におきまして、私は先人が集積された実践と経験を振り返ることが重要と考えました。さらに本邦、あるいは全世界で行われている新テクノロジーに関する臨床研究の成果をエビデンスとしてご提示いただき、今後の消化器内視鏡学について考えてみたいと思います。上記テーマにしたがって、プログラム委員の先生方と一緒に綿密にプログラムを練り上げてまいりました。さらに、今回の学術集会ではCOVID-19パンデミック後の学会としてon siteを中心とした運営を行いたいと考えております。会員の皆様におかれましては、是非現地にご参集いただき、face-to-faceで消化器内視鏡の現状と新内視鏡学の確立を熱く議論いただければと存じます。
学会の内容としましては、特別講演5題、教育講演16題、JGES-ESGE Joint Symposium、JGES-ASGE joint symposiumを予定しています。また、主題演題につきましても、実践とエビデンスを広範囲にご発表いただけますよう、全消化管5題、上部・下部・胆膵領域各10題のテーマを取り上げております。これらの中に、コア・セッションのテーマとなった「消化管・胆膵の狭窄」に関する主題を組み入れ、皆様に多くのご発表をいただけるよう準備させていただきました。
以上のようなプログラムで、実りのある会にしたいと考えております。会員の皆様方からの変わらぬ絶大なご支援・ご協力を心よりお願い申し上げる次第です。