会長挨拶

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第60回日本側彎症学会(JSS)
会長髙橋 淳(信州大学医学部運動機能学教室)
髙橋 淳

 このたび、第60回日本側彎症学会学術集会を「Spine Week Japan 2026」(以下、SWJ2026)の一環として、2026年11月19日(木)から21日(土)までの3日間、横浜市にて開催いたします。記念すべき第60回という節目の学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。同時に、その重責に身の引き締まる思いでおります。SWJは今回が2回目の開催であり、「脊椎医療の新時代—融合と革新—」をテーマに、多様な専門領域の先生方が集い、新たな脊椎医療の創造に向けて議論を深める場となります。
 本学術集会の独自テーマは「チームで挑む側弯症診療」といたしました。側弯症診療は病態が多様で治療も複雑であるため、整形外科医のみならず、小児科医、麻酔科医、看護師、リハビリテーションスタッフ、義肢装具士など、多職種の密接な連携が不可欠です。診断から保存療法、手術治療、さらには長期フォローアップに至るまで、真に患者中心の医療を実現するには、“チーム医療”の視点が必要です。
 本会では、これまで蓄積されてきた側弯症診療の知見を振り返るとともに、チーム医療の新しい形を探る機会を提供したいと考えております。具体的には、重症心身障害児の側弯症への多職種アプローチ、遺伝性疾患と側弯症の最新知見、ロボット支援下脊椎手術、思春期特発性側弯症の固定範囲選択、脊柱再建と骨移植術など、多角的・実践的なプログラムを準備しております。
 さらに、第60回という節目にあたり、本学会を築き支えてこられた諸先輩方への感謝を胸に、次世代へ知と経験を継承する場ともしたいと考えております。 多くの皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げます。

第35回日本脊椎インストゥルメンテーション学会(JSIS)
会長波呂 浩孝(山梨大学大学院整形外科学講座)
波呂 浩孝

 脊椎インストゥルメンテーション手術は、脊椎脊髄疾患の治療体系において最も高度かつ複合的な判断を要する分野の一つであり、その安全性と有効性は解剖学的理解、手術手技の精緻化、画像診断の進歩、術中支援技術の発展により支えられています。一方で、本領域は依然として合併症発生のリスクを内在し、その最小化には科学的根拠に基づく標準化、教育体系の充実、チーム医療の最適化など、多角的な取り組みが不可欠です。
 このような背景のもと、日本脊椎インストゥルメンテーション学会は、Spine Week Japan 2026の統一テーマ「脊椎医療の新時代–融合と革新–」に呼応し、本学会のテーマを「愚公移山」、サブテーマを「安心安全な脊椎インストルメンテーション手術」といたしました。“愚公移山”は、困難に対して地道な努力を重ねる姿勢を象徴する概念です。脊椎外科領域においても、長い時間軸で積み重ねられた基礎研究・臨床研究の成果、技術革新、教育の蓄積が、安全性の向上と治療効果の最大化を実現してきました。本学会では、このコンセプトを共有し、次世代へ継承すべき学術基盤を構築する機会とします。
 今回のプログラムでは、Kumu Cloward Lectureに種市洋先生、特別講演に BarcelonaのFerran Pellisé先生をお招きし、国際的視点を含めた最新の科学的知見と臨床成果をご提示いただきます。また、中村雅也先生、大川淳先生、松山幸弘先生、鉄永 倫子先生による招待講演を通じ、難治性脊椎脊髄疾患に対する取り組み、脊椎インストゥルメンテーションにおけるエビデンス構築、治療戦略、合併症対策など多様な観点から議論が深まることを期待しています。
 本学会が、科学的根拠に裏付けられた安全性の追求と、患者中心の治療戦略の確立に向けて、国内外の専門家が知見を集積し、新たな臨床・研究・教育の発展を促す場となることを心より願っております。

第34回日本腰痛学会(JSLSD)
会長西田 康太郎(琉球大学大学院医学研究科 整形外科学講座)
西田 康太郎

 このたびは、第34回 日本腰痛学会を私どもにお任せいただき、誠に光栄に存じます。本学会の第1回の会長は、私の恩師である故 栗原 章先生(神戸労災病院副院長)でありました。かねてより私も主催を志しておりましたので、このたびその機会をいただけたことを心より感謝しております。
 第34回日本腰痛学会は、初めてSpine Week Japan (SWJ) への参加となる記念すべき回となります。せっかくの合同開催ということで、各脊椎関連学会との合同シンポジウムなど、多彩な企画を準備しております。特別講演には、ちゅうざん病院院長・和歌山県立医科大学名誉教授 田島文博 先生、JOS Editor-in-Chief・前防衛医科大学校教授 千葉一裕先生をお招きしております。文化講演としてガレッジセール・ゴリさんこと照屋年之 映画監督にご登壇いただきます。
 学会テーマとしては「腰痛の病態を究める」といたしました。私自身、臨床経験を積むにつれ、病態の把握こそが治療の第一歩であると確信するようになり、また病態を見極める力こそ臨床医の力量の差だと感じるようになりました。まだまだわからないことも多いのが腰痛の世界ですが、腰痛の病態に関する新たな知見が次々に明らかになり、それに基づいた新しい概念の治療が始まっています。
 最後に、沖縄に皆様をお招きできなかったことは少々残念と感じておりましたので、特別懇親企画として「The Okinawa Night」を企画させていただきました。皆さまに少しでも沖縄を感じていただければ嬉しく思います。
 第34回腰痛学会はSWJへの初参加という節目の年にあたり、腰痛学会にとっても記念すべき会合となります。多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

第29回日本低侵襲脊椎外科学会学術集会(JASMISS)
会長中川 幸洋(和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 整形外科)
中川 幸洋

この度、2026年11月20日21日、の二日間、パシフィコ横浜にて第29回日本低侵襲脊椎外科学会学術集会(JASMISS)を開催させていただくこととなりました。伝統ある本学会の会長を務めさせていただけますことを大変光栄に存じます。本会は1999年に日本脊椎内視鏡研究会として第1回学術集会が行われました。Microendoscopic discectomy (MED) systemが日本に導入されたのが1998年ですからその翌年に本会は発足したこととなります。当時はMEDのほか胸腔鏡や腹腔鏡による前方内視鏡手術を中心に議論が行われ、本会は我が国のMED手術の発展に寄与してまいりました。その後、2003年には日本脊椎内視鏡低侵襲外科学会、2014年には現在の日本低侵襲脊椎外科学会と名を変え、内視鏡のみならず広く低侵襲脊椎手術を対象としています。今回も脊椎内視鏡手術(MED, FESS, UBE)に加え、内視鏡を用いた脊椎固定術や低侵襲固定術、骨粗鬆症性椎体骨折に対する低侵襲手術をはじめとして広く脊椎低侵襲手術について議論を行う予定です。多くの先生方のご参加を心よりお待ちしています。何卒よろしくお願い申し上げます。

第16回最小侵襲脊椎治療学会(MIST)
会長成田 渉(亀岡市立病院)
成田 渉

 平素よりMIST学会の活動に格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 このたび、2026年度 MIST学会 学会長を拝命いたしました 成田 渉(亀岡市立病院)でございます。ここに謹んでご挨拶申し上げます。
 まず、重要なお知らせとして、2026年4月よりJASMISSとMISTの両学会が合併し、新学会「JASMIST(Japanese Society of Minimally Invasive Spinal Treatment)」として発足いたします。よってSWJ2026における本学会は「MIST学会」として開催される最後の全国学会となります。
 私はこれまで、各学会において広報委員等の活動に携わってまいりました。その経験を生かし、会員の皆様にとって「参加して良かった」「明日からの診療が変わる」と実感していただける学術集会・情報発信を目指し、学会を一層盛り上げる取り組みを積極的に進めてまいります。
 2026年の本学会は副会長として佐々木 寛二先生(聖隷浜松病院)、事務局として山根 健太郎先生(岡山医療センター)の運営体制いわゆる「学閥にとらわれない」メンバーにご協力いただきます。
 また、2026年の学会テーマは「忘己利他」に決定いたしました。「忘己利他」とは、文字通り「己を忘れて他を利する」–すなわち、自らの利をいったん脇に置き、他者の利益のために尽くすという精神を表す言葉です。仏教に由来し、真の慈悲とは自分の欲を抑え、他者に尽くすことにあるという教えに通じます。加えて、地域・へき地医療の現場で培われてきた自治医科大学の精神としても広く共有されてきた理念であり、私たちが患者さんと医療チーム、そして社会に向き合ううえで、あらためて中心に据えるべき価値観であると考えております。
 結びに、会員の皆様におかれましては、引き続きのご指導ご鞭撻を賜るとともに、演題応募・企画へのご参画を心よりお願い申し上げます。JASMIST発足という大きな節目の年に、皆様とともに新たな一歩を踏み出せることを楽しみにしております。

第16回日本成人脊柱変形学会(JSASD)
会長金子 慎二郎(藤田医科大学医学部脊椎外科学講座)
金子 慎二郎

 この度、第16回日本成人脊柱変形学会の会長を拝命いたしました藤田医科大学脊椎外科学講座の金子慎二郎と申します。
 日本成人脊柱変形学会の年次学術集会の会長を担当させていただき、非常に光栄に存じます。この場をお借りしまして、私を会長に御選出いただきました本学会の幹事の先生方、本会の開催に御協力いただいている全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
今回の年次学術集会のテーマは、「真のプロフェッショナリズムに基づく脊柱変形治療-積分値理論に基づく、より長持ちするより良い治療の探求-」とさせていただきました。
 勿論、どの疾患に対してでもそうですが、特に、脊柱変形に対する治療に於いては、長期的な観点をしっかりと鑑みた上で、治療を行うことが非常に重要であると考えております。
 脊椎外科医は、脊椎外科治療のプロですので、手術はしっかりと出来て当たり前で、手術適応の判断、術式選択、手術計画の立案をしっかりと行うことが非常に重要です。
 積分値理論とは、縦軸(Y軸)を手術前の愁訴の改善の度合い(患者さんの満足度)、横軸(X軸)を時間経過として、長期的な観点で治療内容を評価する理論として、私自身が最も重視をしている考え方の1つですが、長期的に積分値が最も大きくなる治療、即ち、しっかりと効果が長持ちする治療を遂行することが、真のプロフェッショナリズムに基づく治療であり、真の意味での患者さんにとって低侵襲な治療でもあると考えます。
 医師免許を与えられているということは、ブレない人間であると国から認められたということであり、医師は、様々な要素を真のプロフェッショナリズムに基づいて判断するということが極めて重要と考えております。
 2025年から、Spine Week Japanとして、日本成人脊柱変形学会も、他の脊椎関連学会と合同開催されることになりましたが、本学会として、会長の考えで、独自色も前面に出して良いとの御許可を代表幹事の松山幸弘先生から頂きましたので、今回は、上記のテーマに沿った特別講演を多めに予定させていただきました。具体的には、脊柱変形に対する治療に於いて様々な観点で、また、脊柱変形治療以外の領域でも、真のプロフェッショナルとして仕事をされておられると私が考える方々に特別講演を御願いしましたので、是非、本会に御参加ください。
 本会への御参加が、御参加される皆様方の日常臨床の一助になれば幸いに存じます。

第13回日本脊椎前方側方進入手術学会(JALAS)
会長野尻 英俊(順天堂大学医学部整形外科学講座)

 第13回日本脊椎前方側方進入手術学会(JALAS)の会長を拝命し、このたび学会を開催できますことを大変光栄に存じます。日頃より本学会の発展にご尽力いただいております諸先生方に、まずもって心より御礼申し上げます。
 脊椎外科領域における前方・側方進入手術は、安全性と有効性を両立しつつ治療の選択肢を広げてきた重要な術式であり、近年は技術革新、デバイス開発、画像支援技術の進歩により、さらに高い精度と安全性で治療効果を発揮できる時代へと進んでおります。本学会はその専門性を深める場として、手術手技の洗練、合併症対策、教育・トレーニング体制、そして未来の技術を見据えた議論を積極的に行ってまいりました。今回も昨年に続きSWJの中での合同開催となりますが、他学会との調和を大切にしつつJALASの特色を活かした内容で本学会の意義を確かなものとしたいと考えております。
 今回の学会テーマは「不断前進」としました。これはわが順天堂の理念であり、「常に時流を見据えた創造的な歩みを進めて行くこと」とした私の大切にしている精神でありますが、本学会のテーマとしても適切な言葉に感じます。「脊椎手術の時流を見据え、安全・確実に前方・側方進入手術に取り組んでいく」その心・技・体を学び得る場となることを願っております。これまでの知見を基盤としつつ、新しいチャレンジと臨床現場でのリアルを共有できるよう、動画を多く供覧いただくよう演者にお願いし、JALASならではと言われるようなシンポジウム、教育講演を充実させました。特別講演では日本の脊椎外科を長きにわたり牽引し、今もなお患者、学問と向き合っておられる獨協医科大学名誉教授の野原裕先生に「脊椎外科医としての人生を全うする心・技・体」についてご教授を賜りたいと考えております。
 最後になりますが、本学会の開催にあたり、多大なるご支援を賜りました理事・世話人の先生方、座長・演者の先生方、そして協賛企業の皆様に深く感謝申し上げます。本学会が、脊椎外科医療の更なる発展と患者さんへの貢献につながる機会となることを祈念し、会長としてのご挨拶とさせていただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第7回BioSpine Japan研究会
会長関 庄二(富山大学医学部整形外科学講座)

 Spine Week Japan 2025は、非常に盛り上がり、今回はその2回目となりさらなるSpine Week Japanの発展の年に会長を務めさせていただくことを、光栄に存じます。大鳥先生、酒井先生、由留部先生をはじめ、これまで本研究会に携わり、発展に寄与してこられた多くの先生方に改めて御礼申し上げます。Biospine研究会も7回目を迎え、今後の研究会の在り方にも発展性が必要だと思います。改めてBiospineの設立当初の目的をお聞きすると、「広く日本発信のbiotechnologyで世界を牽引する」ということだったそうです。バイオテクノロジー(Biotechnology)とは、「Biology(生物学)」と「Technology(技術)」を組み合わせた言葉で、生物の持つ機能や性質を、人間の生活や社会に役立つように応用・利用する技術の総称です。すなわちかなり広い分野であり、古くは発酵食品などの研究のオールドバイオから最先端のクローン技術(ニューバイオ)や遺伝子治療までを指しています。近年では画像解析や診断にAI(Artificial Intelligence)などが導入され、手術もVR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)、が取り入れられ、Robotic Surgery、Navigationなども進化しつつあります。このような時代の流れを踏まえて、Biospine研究会も一度初心に戻り、さまざまな分野のSpineに関係するBiotechnologyの研究を取り入れていきたいと考えます。
 第7回Biospine研究会自体のテーマは、“Remember the first spirit”としました。これは、言葉通りの意味で「初心に帰れ」ですが、上述したように、Biotechnologyの進化や歴史を振り返り、最先端まで踏み込んでみんなで議論出来たらと考えました。また(最)優秀演題賞のなどを含め、可能な限りの賞なども準備しますので、みんなで熱く議論いただく場になれば幸いです。