第51回
日本脳卒中学会学術集会
- 会長
飯原 弘二 - 国立循環器病研究センター
第55回
日本脳卒中の外科学会学術集会
- 会長
髙木 康志 - 徳島大学大学院医歯薬学研究部脳神経外科学分野
第42回
SAH/スパズム・シンポジウム
- 会長
栗田 浩樹 - 埼玉医科大学国際医療センター脳卒中外科
第51回日本脳卒中学会学術集会
会長 飯原 弘二
第51回日本脳卒中学会学術集会会長を拝命しました、国立循環器病研究センターの飯原弘二でございます。歴史ある本学術集会を担当させていただき、大変光栄に存じます。今回のSTROKE2026の主題を、「脳卒中克服への挑戦—次なる10年の展望」とさせていただきました。循環器病対策基本法の成立に向けて、日本脳卒中学会が日本循環器学会と合同で、「脳卒中と循環器病克服5ヶ年計画」を策定し公表したのが、2016年です。過去10年間、国家的見地から学会として、健康長寿社会の実現に向けて、医療体制の充実と登録事業の推進を中心に取り組みを進めてきました。超高齢社会を迎えた現在、予防から救急、急性期医療、回復期医療、リハビリテーション、在宅介護などまで、包括的医療体系の確立が求められています。今後、診療情報、ゲノム情報、画像情報をもとに、データドリブンな対策の推進、AIを活用した個別化医療の推進等が求められていくでしょう。本学術集会では、脳卒中の克服へ向けて、これまでの10年の脳卒中医療と医学の進歩を振り返り、これからの10年、挑戦する目標を定め、具体的なロードマップを提言する会にしたいと思います。開催形式は、ハイブリッド開催といたしますが、特に次世代を担う若い会員、多職種の皆様が現地に参加され、活発な討論に加わって頂きたいと考えています。
「過去には感謝を、現在には信頼を、未来には希望を」(オットー・フリードリッヒ・ボルノウ)。脳卒中の克服へ向けて、会員の皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。
第55回日本脳卒中の外科学会学術集会
会長 髙木 康志
第55回日本脳卒中の外科学会学術集会を担当させていただきます。伝統のある本学術集会を担当させていただけることを医局員一同、大変光栄に存じます。
脳卒中の外科治療は、血管内治療が主流となり、かつてと異なった様相を呈しています。しかし、逆に手術適応や手術法など直達手術の役割は、ますます重要となっているともいえます。手術機器の進歩に関しては、外視鏡手術の標準化が進み、術中画像解析や術前シミュレーションなどの面で新たな技術が導入されています。また、社会情勢としては、ポストコロナの時代となり、少子高齢化、地域格差の問題がさらに顕在化し、地域間で症例経験数や偏りの問題も生じています。このような中で、日本において脳卒中の外科をどのように展開していくべきかを2026年の現状を踏まえた上で、皆さまと検討できる会としたいと考えています。
STROKE2026のテーマは「脳卒中克服への挑戦—次なる10年の展望」です。日本脳卒中学会、SAH/スパズム・シンポジウムの両会長と連携しながら、脳卒中医療のエビデンス、脳血管外科の技術を十分学習、習得できる充実した会にしたいと願っています。数多くの皆さまのご参加、ご支援をお願い申し上げます。
第42回SAH/スパズム・シンポジウム
会長 栗田 浩樹
第42回SAH/スパズム・シンポジウムを担当させて頂きます埼玉医科大学国際医療センターの栗田浩樹です。ご指名を賜り、伝統ある学術集会をお世話させて頂く事を教室員一同、大変光栄に存じております。先達が築き上げられた本会の歴史に恥じぬよう、一生懸命準備をして参ります。STROKE2026の共通テーマを鑑みて、今回は本会も「スパズム克服への挑戦—次なる10年への展望」を主題に議論を深めます。エンドセリン受容体拮抗薬の認可など、スパズム治療が大きく変化しつつある昨今、最新の知見を含めて、多くの先生方に改めて様々なSAHの病態に関する開かれた討論の場を提供し、その原因、機序、治療について思量して参りたいと思います。10年後のSAH治療を想造すべく、今後を担う中堅・若手研究者を鼓舞し、ベテランの先生には受け継がれるべきanti-SPASM spiritを熱いメッセージとして発信して頂く機会となれば存外の喜びです。
第51回日本脳卒中学会学術集会・飯原弘二会長、第55回日本脳卒中の外科学会学術集会・高木康志会長とともに、麗春の大阪で皆様にお会いできる事をとても楽しみにしております。さあ、熱い議論を始めましょう!