会長挨拶

 この度、昨今のCOVID-19の流行拡大およびそれに伴う緊急事態宣言を受けて参加者の皆さまの安全の確保のために、第6回日本心筋症研究会を当初予定の令和2年5月23日 (於:山口グランドホテル)から令和2年8月下旬に延期し、WEB形式で開催させていただくこととなりました。日本心筋症研究会は、日本心不全学会の分科会として2015年に発足されて以来、心筋症の発症機序や診断・治療に関する最新の情報を発信し続けることで、会員の心筋症への理解を深める大きな役割を担ってきたと思います。最近では、心筋症の遺伝子診断や画像診断に関わる技術の向上は目を見張るものがあり、心筋症の鑑別や早期診断に役立っています。さらに、心筋症の発症機序や病態に即した治療法も開発されるようになり、心筋症は今では一昔前と異なり不詳・不治の病ではなくなってきています。
 本研究会では、心筋症に関する最新の基礎的・臨床的研究上の成果発表に加えて多角的な視点からアプローチしていただくことで、心筋症ならびに心不全の克服に向けて有意義な学術集会となりますことを祈念しております。
 COVID-19は夏になっても依然として収束の兆しが見えない状況ですが、WEB形式の利点を活用し、心筋症に関する最新の知見を皆様にお届けできるよう鋭意努力いたしますので、多数のご参加を宜しくお願い申し上げます。

第6回日本心筋症研究会 会長
矢野 雅文(山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座 教授)