当番世話人挨拶

藤田医科大学 腎泌尿器外科 主任教授
藤田医科大学病院 病院長 白木良一
(第37回 腎移植・血管外科研究会 当番世話人)

第37回 腎移植・血管外科研究会 当番世話人を担当させて頂きます藤田医科大学の白木良一(しろき りょういち)です。2022年6月16日(木), 17日(金)の2日間、ホテル花水木コンベンションホールで研究会を開催致します。本会を担当させて頂くことを、大変光栄に存じており、このような機会を与えて頂きました会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

当講座が本研究会を担当させていただくのは、前任者である星長清隆先生が第21回を2005年に担当して以来2回目、17年振りとなります。

本学会のメインテーマを “原点回帰 - Better kidney, Better life - ” と致しました。医療技術や薬剤療法など様々な進歩により、腎臓移植の主要アウトカムは生存率から生着率、そして腎機能、QOLへと変化し、維持透析療法に対する生命予後の改善も認識されつつあります。その間、CKDに関するCVD(心血管イベント)を含めた生命予後に対する理解も進み、腎機能維持の重要性は内科的合併症の制御やロボット支援手術による腎部分切除術など、様々な革新的なアプローチが導入されてきました。こうした中、本研究会は腎移植だけでなく、腎機能維持に関わる様々な課題を全ての参加者の皆様と、互いの経験や考え方を共有、検討し、より良い医療への切っ掛けにしたいと思います。

本研究会の起源は、腎移植に関わる全ての医療者が温泉場で浴衣掛けで懇談し、本音を基にデイスカッションしたのが「原点」であり、これに「回帰」する事を目指し、開催形式に関しては参加施設の状況が許される限りface-to-faceを前提と考えて居ります。未だ、新型コロナウイルス感染症、特に変異種の影響により予断の許されない状況ですが、本来の開催意義からも、是非、現地会場にお越し頂き熱い交流ができることを期待しております。

皆様方のご支援で今回の腎移植血管外科研究会を盛り上げて頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。