第6回日本リンパ浮腫学会総会

テーマ:リンパ浮腫患者とレジリエンス

日程表・プログラム

日程表

理事長挨拶

理事長: 北村薫 (医療法人 貝塚病院 乳腺外科部長、一般社団法人 日本リンパ浮腫学会理事長)

会長講演

『リンパ浮腫患者とレジリエンス再考-患者・家族・医療者・組織-』(15分)

演者: 作田裕美 (大阪公立大学大学院看護学研究科 教授、滋賀医科大学医学部臨床腫瘍学講座 客員教授)
座長: 岩瀬哲 (埼玉医科大学病院 救急科・緩和医療科 教授)

特別講演 

『レジリエンスを支える言葉の力』(60分)

演者: 永田和宏 (歌人、JT生命誌研究館 館長、京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授)
座長: 作田裕美 (大阪公立大学大学院看護学研究科 教授、滋賀医科大学医学部臨床腫瘍学講座 客員教授)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が中国で初めて報告されたのは2019年12月であった。3年を経た今なお収束は果たされずに世界的な流行が続いている。感染防止の一環として「新しい生活様式」が提唱され、国民の働き方や人付き合い等日常生活が大きく変わった。そのなかで「俳句」や「短歌」を学び始める人が増えたという。この現象は、単に在宅でできる趣味活動というよりも変化する生活や感情を詠むことで傷ついた心の再生をはかる無意識の「自助の活動」ではなかったか。科学者であると同時に現代短歌界の重鎮であられる講師をお迎えし、作歌の持つレジリエンス作用についてご講演をいただきレジリエンス支援への短歌の効用を学ぶとともに、会員の皆様にとって実作につながる機会となれば幸甚である。

パネルディスカッション

『リンパ浮腫外科治療の最前線』(90分)

演者: 『静脈血流に配慮したリンパ浮腫外科治療』
秋田新介 (千葉大学大学院医学研究院形成外科学 診療准教授、フロンティア医工学センター 講師(兼任))
『診断、保存療法、LVAを絶妙に使いわける』
原 尚子 (JR東京総合病院 リンパ外科・再建外科 医長)
『最大限に治療効果あげるためのリンパ浮腫入院治療~複合的治療と外科治療のハーモニー』
山田 潔 (光生病院 リンパ浮腫治療センター センター長)
座長: 小口秀紀 (トヨタ記念病院 副院長)
春田直樹 (仁鷹会たかの橋中央病院血管外科 部長)

リンパ浮腫外科治療について三人の先生方に登壇いただき、貴重な症例を紹介いただく。その後、登壇者による活発な議論からリンパ浮腫外科治療の今後を導く。また、コメディカルは、外科治療の実際を学ぶことから、日常のケアで接するリンパ浮腫患者からの外科治療に関する問いに生かしていただく。

シンポジウム

シンポジウム1
『そもそもレジリエンスとは?』(90分)

演者: 『レジリエンスの概念と心理的メカニズムについて』
大竹恵子 (関西学院大学文学部総合心理科学科 教授)
『精神看護領域におけるレジリエンスの概念と研究の動向』
武用百子 (大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻看護実践開発科学講座 教授)
『防災・安全工学におけるレジリエンスの概念』
紅谷昇平 (兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科 准教授)
座長: 水流聡子 (東京大学 総括プロジェクト機構 特任教授、東京大学大学院工学系研究科 特任教授)
杉原進介 (独立行政法人国立病院機構四国がんセンター骨軟部腫瘍・整形外科 第一病棟部長)

Resilienceは、「回復力」「復元力」「弾力性」などと訳され、近年繰り返し発生する大規模自然災害やこの度のCOVID-19の感染拡大を背景にメディアに取り上げられることが多く、一般の人にも浸透され始めている言葉である。レジリエンス研究の成果は、心理学や看護学、安全工学、リスク管理等の分野で広く社会適用されている。ここでは、医療の分野で患者支援としてレジリエンス概念をより良く生かすために、統一した定義を持たないレジリエンスについて基礎から理解を深めようと企画した。講師の先生方からそれぞれお話を伺い、ディスカッションを通してレジリエンスを深く学ぶ機会とする。

シンポジウム2
『リンパ浮腫患者へのレジリエンス支援の実際』(90分)

演者: 『リンパ浮腫患者へのレジリエンス支援の実際(医師の立場から)』
小川佳宏 (医療法人リムズ徳島クリニック 院長)
『リンパ浮腫患者とのかかわりを通じて考える看護師によるレジリエンス支援の意義』
中尾富士子 (熊本県立大学総合管理学部 教授)
『リンパ浮腫患者へのレジリエンス支援の実際(理学療法士の立場から)』
山本優一 (北福島医療センターリハビリテーション科)
『リンパ浮腫患者のレジリエンスを高めるための支援〜作業療法士の立場から〜』
吉澤いづみ (東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科)
座長: 菰池佳史 (近畿大学医学部外科 教授)
高倉保幸 (埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 教授)

リンパ浮腫患者へのレジリエンス支援のあり方を検討する。リンパ浮腫治療管理に携わる、医師、看護師、理学療法士、作業療法士のシンポジストの先生方から体験事例に基づく支援介入をご紹介いただき、討論を通して今後の実際的なレジリエンス支援に生かす。

Meet the Expert

大前敬子 (大阪警察病院 疼痛緩和ケア外来/リンパ浮腫看護ケア外来 緩和ケア認定看護師)
山本珠緒 (滋賀医科大学医学部附属病院 副看護師長/リンパ浮腫セラピスト)
上田 亨 (医療法人リムズ徳島クリニック 理学療法士/リンパ浮腫セラピスト)
島崎 寛将 (大阪府済生会富田林病院 リハビリテーション科 技師長/作業療法士/リンパ浮腫セラピスト)

共催セミナー

『リンパ浮腫臨床プロセスチャート(リンパ浮腫診療ガイドライン2018年版)の運用と分析』

共催: 株式会社イノシア
講師: 玉本哲郎 (奈良県立医科大学附属病院 病院教授)
講師兼座長: 水流聡子 (東京大学 総括プロジェクト機構 特任教授、東京大学大学院工学系研究科 特任教授)

共催セミナー

『感染対策とスキンケア』

共催: 株式会社モレーンコーポレーション
講師: 坂木晴世 (国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学専攻 看護学分野 准教授
座長: 豊嶋三枝子 (元 大東文化大学 スポーツ・健康科学部看護学科 特任教授)

一般演題

第Ⅰ群 座長:小川佳成(大阪市立総合医療センター 乳腺外科 部長)
第Ⅱ群 座長:高西裕子(医療法人リムズ徳島クリニック)

第Ⅲ群 座長:保田知生(独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 循環器外科 部長)

第Ⅳ群 座長:高島千敬(広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科 准教授)
第Ⅴ群 座長:加藤るみ子(静岡県立静岡がんセンター リハビリテーション科)
第Ⅵ群 座長:千葉恵子(学校法人鉄蕉館亀田医療大学看護学部 講師)

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