日本泌尿器腫瘍学会会員各位
2018年10月より日本泌尿器腫瘍学会の理事長を拝命いたしました。
現在、我が国では2人に1人が癌に罹患し、3人に1人が癌で亡くなるという時代を迎えており、泌尿器科分野においても癌診療は最も重要な領域となっています。このような背景から、本学会が平成27年に設立され、すでに4年余りが経過しました。この間に会員数も約1700人にまで増え、日本泌尿器科学会の関連学会としては最も大きな学会の一つになりました。新薬や医療デバイスの開発はめまぐるしく、がんゲノム医療の導入など医療を取り巻く環境も大きく変わりつつあります。泌尿器科の癌診療においても、このような環境の変化に遅れることなく、患者様に最良の医療を提供できるよう我々自身が努力しなければなりません。本学会では、泌尿器癌診療に関する多くの情報をホームページにて配信し、会員の皆様に最新の医療情報を提供できるよう努めております。また、毎年開催されている学術集会も非常に充実したものとなっており、泌尿器科医のみならず、腫瘍内科医、病理医、放射線診断医、放射線治療医、企業の方々までが参加され、泌尿器癌診療の向上に努力しております。
経済的基盤の強化、専門医制度における本学会の位置づけ、学術集会のあり方、国際活動などまだまだ課題は多々ありますが、新役員の先生方と協力し本学会の発展のために尽力したいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。
日本泌尿器腫瘍学会
理事長 野々村祝夫