第20回日本クリニカルパス学会学術集会

「未来への道程」~パスで医療にイノベーションを~

会長挨拶

第20回日本クリニカルパス学会学術集会
会長 町田 二郎
(社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院 副院長)
会長:町田 二郎

会員の皆様におかれましては益々ご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。さて、2020年1月17日(金)、18日(土)の2日間、熊本市の熊本城ホールにおきまして第20回日本クリニカルパス学会学術集会を開催させて頂くこととなりました。区切りの良い学術集会を主催させて頂くことは大変光栄なことであり、学会事務局の皆様とともに鋭意準備を進めているところです。

時代はまさにIT、AIの時代。医療においてもIT、AIをどのように活用しどのようにお付き合いしていくのかが問われています。しかし他の領域に比較し医療記録データのIT、AIへの利活用はやや遅れているのではないかとの声もあります。電子クリニカルパスは医療記録を構造化しIT、AIとして利活用するための基盤になり得る数少ない概念と技術であり、Basic Outcome Master(BOM)はその中核要素と言えます。本学術集会ではBOM導入と電子クリニカルパス利活用を推進すべく、複数の主要プログラムでこの問題をテーマに取り上げております。また重要テーマのより深い理解を進めて頂くために教育セッションに力を入れています。さらにはクリニカルパスを担う次世代の人材育成を念頭に、より多くの会員の皆様に発表の機会があるような配慮をしております。このようなことから学術集会のテーマを「未来への道程」~パスで医療にイノベーションを~としました。熊本での学術集会に参加された方々がいくつかの気づきと学びを得て御施設にお帰りになり、新たな次元でクリニカルパスに関わり、地域での推進役になられるきっかけとなることを目指しております。

熊本は2016年4月14日に地震に見舞われ、熊本城や阿蘇大橋の崩壊はその象徴でもありましたし、現在も仮設住宅にお住まいの方もおられます。しかし一方で復興は着々と進み、学術集会の時には熊本城天守閣前広場の見学が可能になる見通しです。馬刺し、海の幸、山の幸と美味しいものや、温泉も豊富にあります。自然に囲まれた歴史ある熊本に是非とも多数の皆様にお越し頂き、有意義な学術集会となることを心より願っております。

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