第24回日本骨粗鬆症学会

会長挨拶

会長 大薗 恵一
第24回日本骨粗鬆症学会
会長 大薗 恵一
(大阪大学大学院医学系研究科 
小児科学)

このたび、第24回日本骨粗鬆症学会を2022年9月2日(金)から4日(日)の3日間、大阪国際会議場にて開催させていただくことになりました。本学会の会長を務めさせていただくことは大変光栄なことであり、この分野の発展に貢献すべく、十分に準備をして臨みたいと考えております。本学会学術集会は、ここ3年間は、日本骨代謝学会と合同開催という形式で行なわれて参りましたが、第24回は、単独開催に戻ります。両学会の独自性を活かすという観点から、単独開催とさせていただくことにご理解いただければ幸いです。

現在も猛威を振るっています新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年、2021年の学術集会はWeb開催となりました。来年の学術集会もどのような形で開催できるのか不透明な部分はありますが、この間に学んだノウハウを活かして、新たな課題に取り組み、充実した内容にしたいと考えています。ポストコロナ時代を意識して、学会のテーマを「強い骨を作る!-New Normal Method-」とさせていただきました。

学会テーマの選定にあたりもう一つ意識したのは、私が小児科医であることです。小児科医である私が骨粗鬆症の診療に携わる機会は多くはありませんが、脆弱性骨疾患という観点では、骨形成不全症を代表として、種々の遺伝性疾患、二次性骨粗鬆症は小児に多くみられます。また、小児期というライフステージは、骨の健康という観点からも重要で、小児期から若年成人期にかけて、いかにして高い最大骨塩量を獲得するかが肝要となります。そこで、「強い骨を作る!」というフレーズをテーマに入れました。さらに、まだまだ、課題の多いビタミンD欠乏・不足、骨領域での新薬開発、ゲノムという視点から見たagingなども、本学術集会で取り上るテーマとしたいと考えています。

しかしながら、私一人では、多数の職種にまたがる本学会のプログラムを考えることは困難ですので、藤田医科大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科学教授の鈴木敦詞先生にプログラム委員長をお務めいただくことにいたしました。鈴木先生は、骨粗鬆症関連の研究・医療の第一人者のお一人であるのみならず、骨粗鬆症リエゾンサービスなどを通じて多職種連携のフロントランナーです。鈴木先生とともに本学会に相応しいプログラムを考えていきたいと思います。

2022年は、久しぶりの現地開催となる学術集会となります (期待を込めた予想ではあります)。大阪国際会議場という交通の便の良いところで開催いたしますので、ぜひ、大阪の文化・グルメも堪能していただきたいと願っております。

多数の皆様のご参加をお待ちしております。

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