第62回日本移植学会総会
The 62nd Annual Congress of the Japan Society for Transplantation

第62回日本移植学会総会

会長挨拶

第62回日本移植学会総会
会長 河地 茂行
(東京医科大学八王子医療センター 副院長 消化器外科・移植外科 主任教授)

 この度、第62回日本移植学会総会を、東京都新宿区の「京王プラザホテル(KEIO PLAZA HOTEL TOKYO)」にて、2026年9月10日(木)、11日(金)、12日(土)の3日間の日程で開催することになりました。歴史ある本学会総会の開催をお任せいただいたことは身に余る光栄であり、副会長の腎臓外科岩本 整教授とともに皆様を心よりお待ち申し上げております。

 東京医科大学としては、1991年第27回小﨑正巳先生(外科学第五講座初代主任教授)、2014年第50回島津元秀先生(消化器外科・移植外科前主任教授)に続いて3度目の開催になります。私たち東京医科大学消化器外科・移植外科学分野とともに、腎臓病センター(腎臓外科・腎臓内科)、救命救急センター、移植支援室(レシピエント・ドナーコーディネーター)、検査科、薬剤部など東京医科大学八王子医療センターの移植に関わるすべての部門が協力して準備を進めてまいります。また、私を移植医療の道に導いていただいた母校である慶應義塾大学一般・消化器外科の肝胆膵・移植班と、そこから全国に羽ばたいて活躍する同門の移植外科医の皆様とも連携して実りの多い学会にしたいと思っております。

 本学会のテーマを「移植医療の醍醐味を伝える」とさせて頂きました。移植医療の持つ素晴らしさ、直面する患者・家族のドラマ、多職種が関わるチーム医療の象徴である移植を実施する側だけでなく、臓器提供を支える救命救急医・ドナーコーディネーターも含めて関わるすべての医療従事者のプライド・矜持など、総じて移植医療の持つ醍醐味であり、これを患者さんだけでなく、後進の医療従事者や社会に伝えていくことが我々の責務と思いこのテーマを選びました。移植医療を支えるすべての学会員の皆様が、自らが感じる醍醐味を語り繋いでいっていただければ望外の喜びであり、それを実現するべく魅力あるプログラムを現在準備中です。

 本会が開催される東京の9月は、まだまだ酷暑の中かと思われます。学会プログラムについては、懇親会なども含めて会場である新宿の京王プラザホテルに集中し、外への移動を回避する形で開催させていただきます。猛暑の日中は会場で様々な学会プログラムを通じて学びの場としていただき、涼しくなってからは様々な顔を持つ新宿、東京の夜を楽しんでいただけたらと思います。皆様にとって記憶に残る学会となることを心より願っております。

2025年12月吉日