会長挨拶

北川 亘 この度、日本乳腺甲状腺超音波医学会の第50回定期学術集会(JABTS50)を2023年5月13日(土)~14日(日)に東京都で開催させていただくこととなりました。大変光栄なことと存じ、機会を与えていただきました関係者の皆様方に心より感謝申し上げますとともに、歴史と伝統のある学会開催の責任の重さを感じております。日本乳腺甲状腺超音波医学会は1998年に第1回日本乳腺甲状腺超音波診断会議として筑波大学で植野映会長のもとで開催されて以来、今回が第50回の記念の学会となります。
 まずは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様、関係者の皆様にお見舞い申し上げます。また、COVID-19医療の最前線で対応されている方々のご尽力に感謝申し上げます。
 JABTS50のテーマは「超音波魂で未来をひらく」とさせていただきました。今や、超音波診断の進歩は目を見張るものがあります。通常のBモード画像に加え、ドプラ法、エラストグラフィなど多岐の診断能の進歩で、超音波画像は高度化してきております。また、AI技術の急速な開発により、診断能はさらに発展してきております。超音波診断の向上にむけて、多くの諸先生方がたゆまぬ努力をして築き上げてきた知識と技術といった超音波への意欲、魂を次世代の先生方、臨床検査技師、放射線技師の方々にバトンを渡していく必要があります。今回の学会では、超音波診断への学会員の熱い想い、あくなき意欲、超音波魂を本会議で大いに議論をしていただきたいと思っております。
 会場は政治やビジネスの中枢・永田町にある都市センターホテルといたしました。地下鉄が5線乗り入れている大変交通の便が良いところにあります。わが国におけるコロナ禍はすでに2年以上続いており、学会活動もさまざまな制限がされております。今回の学会は万全の感染対策のもと、原則face to faceで自由な議論や意見交換ができる従来型のリアル学会を考えております。しかし、COVID-19感染の終息が見通せないなか、ハイブリット形式にも対応できるよう準備をしたいと思います。
 東京に全国の皆様をお迎えすることを楽しみにしております。ご参加の皆様が超音波魂に触れていただき、交流を深めていただければ幸いです。
 多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第50回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会
会長 北川 亘(伊藤病院 外科)