会長挨拶

第47回日本骨髄腫学会学術集会開催に向けて
第47回学術集会会長  小杉 浩史 (大垣市民病院)

日本骨髄腫学会学会員の皆様、COVID-19パンデミック下にあっても、日々の弛まぬ日常診療と学術活動に取り組まれていることと思います。

さて、私儀、この度、2022年度の第47回学術集会長に指名いただき準備を進めております。ここに謹んでご挨拶申し上げます。

2020年度の第45回(服部先生)はCOVID-19パンデミックのため中止の決定となり、2021年度第46回(坂井先生)の学術集会で当学会初めてのハイブリッド開催が実現しました。当学会に限りませんが、COVID-19パンデミックの社会状況の中、本学会員の皆様の学術情報の交流をいかにSocietyとして実現するか、準備組織委員会の皆様と腐心しているところです。

文字で歴史が残る以前から、医学の恩恵の乏しい時代も現代においても生物としての人類はパンデミックの克服を強いられることを逃れることはできませんが、よりよいプロセスで克服することは可能です。近い将来に収束することを願ってやみません。

この間、当学会も、安倍理事長・中世古副理事長・半田事務局担当理事の執行部体制のもと、村上前理事長時代の議論を踏まえて、学会員の皆様の悲願であった一般社団法人化が成り、ますます社会的な責務を担う形に発展してきました。これ以前には、故高月清前前々理事長時代に多くの学会員が薫陶を受け、前々理事長の清水一之先生の国際骨髄腫学会(IMS)によるIMW 2013 Kyotoを日本骨髄腫学会が一丸となって実現し、村上前理事長時代に研究会から学会組織へと転換した大いなる歩みがあります。

第47回学術集会では、COVID-19による様々な意味での分断を乗り越え、骨髄腫および類縁疾患の患者さんたちへ、学術的なインフラを使って、希望を提供するために必要な「創造と共生」をテーマにさせていただきました。COVID-19パンデミックで多くの社会変容を強いられる現下にあっても、我々、骨髄腫研究に関わる研究者・医療者が学術的な創造の歩みを止めず、前進を続けることの意思表明を再確認するとともに、分断を乗り越え、共生を実現することのコンセンサスを再確認することを本学術集会のテーマとしております。

学術集会プログラムや開催形式については、現地開催が成立するのであれば、2022年5月20日(金)~22日(日)にはじめて岐阜市「岐阜グランドホテル」での開催を準備しております。若手研究者、遠方の方々にもご参加いただくツールとしての重要性は今後も変わらぬものと考えており、ハイブリッド開催の形式を目指して準備を進めております。

運営委託会社の公募、準備組織委員会による開催準備など、学会法人事業としての学術集会として、新しい方法で準備を進めつつあるところです。

日本骨髄腫学会のミッションは変わりません。当学会法人の定款にあるように「多発性骨髄腫および類縁疾患に対して、病因と病態の解明を探究し、診断と治療の向上を図り、これらに関する教育、研究、社会活動を行うこと」です。本学術集会で新しい時代の新たな希望を参加の皆様に感じていただけるよう、精一杯準備を進めて参る所存です。

テーマの「創造と共生」を冠した特別シンポジウムを複数企画しており、幅広い基礎医学研究領域から臨床医学研究領域、国際連携などを視野に準備を進めております。この他にも特色ある企画など用意させていただいておりますので、特に次世代を担う研究者の参加とともに多くの皆様のご参加により、本学術集会で議論を深めていただければと思います。

最後になりますが、本学術集会の準備組織委員の先生方を列挙させていただき、会長として謝辞を申し上げますとともに、それを支えていただく学会員の皆様、代議員の先生方、執行部をはじめ理事の同僚先生方、また趣旨に賛同するコーポレート・パートナーの各企業、諸団体におかれましても、引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。皆様の益々のご健勝を祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。

日本骨髄腫学会第47回学術集会準備組織委員会 (敬称略・順不同)
小杉浩史 (大垣市民病院)(委員長)
中世古知昭 (国際医療福祉大学)(副委員長)
石田禎夫 (日本赤十字社医療センター)
永井宏和 (名古屋医療センター)
鶴見寿 (松波総合病院)
半田寛 (群馬大学)
黒田純也 (京都府立医科大学)
神谷悦功 (西尾病院)

令和3年9月吉日

Copyright © The 47th annual Meeting of the Japanese Society of Myeloma All Rights Reserved.