会長ご挨拶

今井 晋二(滋賀医科大学整形外科学講座 教授)
今井 晋二
第42回日本整形外科学会基礎学術集会
会長 今井 晋二(滋賀医科大学整形外科学講座 教授)

 この度、第42回日本整形外科学会基礎学術集会を2027年10月21日(木)と22日(金)の2日間にわたり、京都市の国立京都国際会館にて開催させていただくこととなりました。本学術集会は、整形外科医自らが基礎的研究を行い、それを発表する場として、さらには研究を通じた交流の場として発展してまいりました。現在では毎年約1,500人以上の整形外科医が参加する日本整形外科学会における主要な学術集会の一つとなっております。このような、日本整形外科学会が主催する三学会の一つである学術集会を滋賀医科大学整形外科学講座が開催させていただけることは、大変名誉なことであり光栄に存じます。これもひとえに皆様の日頃からのご支援の賜物と深謝申し上げます。
 さて、本学会のテーマは「Shining on the Edge -事上磨錬-」と致しました。日本における陽明学の祖であり滋賀県の聖(別名近江聖人)と言われている中江藤樹は滋賀県高島市の出身です。事上磨練(じじょうまれん)」とは、その陽明学の根幹を成す言葉です。書斎で静かに座って学ぶのではなく、「具体的な行動や実践の場こそが、知識や精神、人格を最も磨き上げる場である」という意味です。すなわち、「事上」とは現実の診療や手術、究極の師弟関係などの場のことであり、「磨練」とは診療の心がけや診療能力、治療技術を練り磨くことであります。日本における陽明学は礼儀的な朱子学に対して、現実問題を切り開く原動力として、大塩平八郎、吉田松陰、渋沢栄一などの英傑に大きく影響を与えました。
 そして、本学会のKey Iconとして「龍のモチーフ」を取り上げました。「龍」は陽明学の中国の祖である王陽明が修行した「渓」が龍の潜む場所を連想させ、また陽明学の力強い行動力によって、「龍」が自由で力強い陽明学のモチーフと関連付けられることが多くありました。本学術集会は例年、多くの若手の先生がご参加されております。日々の基礎研究で「事上磨練(じじょうまれん)」の姿勢を貫き、立ち上る「龍」のごくき力強さで整形外科の「登竜門」をくぐり、将来を担って頂きたいという思いが詰まっています。
 ご参加いただく皆様にとって有意義なものになるよう、本学術集会を企画して参ります。是非、第42回日本整形外科学会基礎学術集会まで足をお運びください。

2026年6月吉日