第31回日本医療薬学会年会

年会長挨拶

会長:齋藤秀之

第31回日本医療薬学会年会
年会長 齋藤 秀之
(熊本大学病院薬剤部 教授・薬剤部長)

この度、令和3年(2021年)10月9日(土)・10日(日)の日程で、第31回日本医療薬学会年会を熊本市にて開催する運びとなりました。

日本医療薬学会は、病院・診療所、保険薬局、製薬企業、教育機関、行政等に携わる会員によって構成され、医療薬学に関する学理及びその応用にかかる研究発表、知識・情報の交換、会員相互及び関連学会との連携協力等を行うことにより、医療薬学の進歩及び普及を図るとともに本学術領域の発展と国民の健康福祉の向上に寄与することを目的とします。高齢化社会が急速に進展するとともに、昨今の医療環境や医療開発を巡る情勢の変化は著しく、社会・国民に対してより安全安心で良質な先端的医療を提供するために、医療、医薬品開発、教育、行政等に従事する関係者が各々の職能と専門性を発揮し、また相互に連携・情報共有し諸課題に対峙することが一層求められる時代へと変遷しつつあります。一方、大規模地震、豪雨、新型コロナウイルス感染症等の未曽有の災害が頻発している状況にあり、多様な災害発災時の医療提供体制やそれらを担う医療従事者の教育研修も不可避な現況となっています。

本年会では、このような医療情勢の変化を見据え、メインテーマを「伝承と挑戦・進化~未来志向で医療薬学を俯瞰する~」に設定いたしました。これまで、本会事業活動や年会等で醸成された学術的財産・知識を継承し、次世代と未来へ繋ぐためにより進化させる挑戦が求められるとの意図から設定したテーマであり、全国各地からの参加者の皆様方とともに、伝統ある医療薬学を伝承するとともに俯瞰し、未来に向けてさらに発展・進化させるための基盤づくりを議論したいと考えます。

本年会では、新型コロナウイルス感染症防止対策の観点も考慮し、現地開催とWEB開催を併用するハイブリッド形式で初めて開催することとしました。特別講演には、最先端かつ先駆的な研究を展開されている講師を招請するとともに、昨今の医療情勢を踏まえ、災害医療、コロナウイルス治療、With/Afterコロナ時代の薬剤師・薬学教育、がんゲノム医療、AI・ビックデータ等の特別シンポジウムを企画しております。例年通り、一般演題、各種受賞講演、ワークショップ、市民公開講座等を企画し、様々な視点・領域における医療薬学研究の成果と最新情報を共有できる機会を提供すべく、鋭意準備を進めております。

平成28年(2016)4月に発生しました熊本地震により壊滅的打撃を受けた医療施設も複数存在し、現在は復旧・復興が収束した状況にありますが、物理的・精神的な打撃は病院薬剤師、薬局薬剤師、薬学部教職員を含め多くの熊本県民の胸中に少なからず残存していることも事実であります。本年会は、熊本県における医療薬学関連の研究教育の再興・復興に一段と弾みをつけると同時に、人的・精神的・経済的なご支援、ご理解を賜りました全国各地の医療薬学関係者の皆様方に感謝の気持ちを表す意味も含め、熊本市にて開催させて頂くこととなりました。

皆様からの演題投稿、ご参加を心よりお待ち申し上げております。

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