
第102回中国四国外科学会総会
会長 大段 秀樹
(広島大学大学院医系科学研究科 消化器・移植外科学 教授)
このたび、第102回中国四国外科学会総会を広島市において開催させていただくこととなりました。会長を務めます広島大学の大段秀樹です。本学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じますとともに、中国四国地区の外科医療を担う多くの皆様を広島にお迎えできることを、心より楽しみにしております。
今回の学術集会のテーマは、「Finding the Rising Stars in Surgery」といたしました。
外科学は今、大きな変革の時代を迎えています。手術手技や周術期管理の進歩に加え、ロボット支援手術、AI、ゲノム医療をはじめとする新しい技術が次々と臨床に導入され、外科医に求められる知識や役割も大きく広がっています。しかし、どれほど医療技術が進歩しても、外科の未来を切り拓くのは、患者さんに向き合い、自ら考え、挑戦し続ける「人」であることに変わりはありません。
中国四国地区には、日々の診療や研究に真摯に取り組み、これからの外科を担っていく多くの若い力があります。そこには、独創的な発想を持つ人、卓越した手術技術を磨いている人、臨床の疑問を研究へとつなげようとしている人、地域医療を支えながら新たな挑戦を続けている人がいます。そうした将来の「Rising Stars」を見いだし、その成長を皆で後押しする場にしたいという思いを、このテーマに込めました。
本学術集会では、若手外科医が自らの成果やアイデアを積極的に発表し、存分に議論できる機会をできるだけ多く設けたいと考えています。研究成果はもちろん、日常診療から生まれた疑問、新しい手術への工夫、困難な症例から得た学び、そして新たな研究への着想も、次の外科医療を生み出す大切な萌芽です。発表することによって自らの成果を発信し、議論することによって新しい視点を得て、先輩外科医との出会いによってさらに一歩前へ進む。そのような学会を目指したいと思います。
同時に、若手外科医にとって、優れた先輩外科医の経験や考え方に直接触れることも極めて重要です。第一線で活躍する外科医から手術、研究、キャリア形成について学び、診療科や施設、県境を越えて交流することで、新たなロールモデルや仲間を見つける機会にしていただきたいと思います。若い外科医が発表し、活躍し、学び、そして地域の仲間とつながる。その循環の中から、次の時代を担う外科医が生まれてくることを期待しています。
また、「Finding」には、私たち指導的立場にある外科医が、次代を担う才能を見いだすという意味も込めています。若い外科医の挑戦に耳を傾け、その可能性を認め、声をかけ、次の機会へとつなげることも、地域の外科学会が果たすべき大切な役割です。世代を越えて互いに刺激を受け、学び合うことのできる学会にしたいと考えています。
会場は、再開発が進み新たな賑わいを見せる広島駅周辺を予定しております。学術交流に加え、広島の街の新たな魅力も感じていただきながら、久しぶりに会う仲間、新たに出会う仲間と語り合い、中国四国の外科医療の将来について一緒に考えていただければ幸いです。
次代を担う才能を見いだす。
新しい挑戦を見つける。
そして、一人ひとりが自らの次の可能性を見つける。
第102回中国四国外科学会総会が、そのような「Finding」の場となり、中国四国地区から多くのRising Stars in Surgeryが羽ばたいていくことを願っています。
多くの皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

