ご挨拶

会長 森 和彦
(バプテスト眼科長岡京クリニック
京都府立医科大学)
このたび、第12回世界緑内障会議(WGC)と第38回日本緑内障学会を2027年4月20日(火)から23日(金)まで国立京都国際会館にて同時開催させていただけますことを、大変光栄に思っております。顧みれば2021年、第9回世界緑内障会議と第32回日本緑内障学会を相原一学会長のもと、ここ京都で開催できるはずでしたが、新型コロナウィルスのパンデミックによりWGCがオンライン学会となってしまったため、世界緑内障会議としては今回が初の日本開催となります。
緑内障は世界における不可逆的失明の主要原因の一つであり、その対策は国際的に重要な公衆衛生課題となっています。この課題に立ち向かうためには、学術・臨床の進歩に加え、医療者、研究者、そして産業界を含めた幅広い連携が不可欠です。本学会では、メインテーマ「Vision in Harmony(調和の中のビジョン)」のもと、世界各国の専門家が集い、最先端の研究成果や臨床知見を共有するとともに、新たな協働の機会を創出することを目指しております。サブスローガン「Beyond Borders, Toward Light(境界を越えて、光のもとへ)」には、分野や地域の枠を越え、患者さんの未来を照らすためにともに歩むという決意を込めております。
WGCとの同時開催のため、第38回緑内障学会の学術プログラムは例年とは異なった、やや変則的なものとなっております。WGCへの演題登録を推奨するため、緑内障学会としての一般演題は募集いたしませんが、世界各国の専門家と交流するためにも日本から数多くの演題登録がなされることを期待しております。WGCでは、ノーベル賞を受賞された名古屋大学の天野 浩先生によるLaureate Award Lecture、診断と治療への挑戦に関するWGA-JGS Joint Sessionをはじめとして、日本人の先生方が関与された数多くのシンポジウムやコースが連日企画されており、最先端の研究成果や臨床知見を得ることができます。日本語でのプログラムは最終日にまとめて配置しており、神戸市立神戸アイセンター病院の栗本康夫先生による須田記念講演、プログラム委員会の先生方からご提案いただいた多彩なシンポジウム、次世代を担う若い研究者同士が交流できる会長企画などを予定しています。WGC初日の火曜日にはWelcome reception、木曜日にWGCの全体懇親会、そして最終日(金曜日)の夕方にはJGSのFarewell懇親会を企画しており、京都らしいおもてなしで皆さまをお迎えいたします。
本学会はこれまで全国から約2,000名の医師・コメディカルが出席し、緑内障学の各種研究発表や活発な討論を行う場として、医学知識・医療の更なる向上に寄与することを目的としてきました。今回は世界緑内障会議を京都に招致することができましたので、日本のみならず世界からの参加者との接点を提供することができると考えております。
多くの皆さまのご参加を心からお待ち申し上げます。
2026年7月