第38回日本呼吸器外科学会学術集会

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会長挨拶

第38回日本呼吸器外科学会学術集会
会長:永安 武
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍外科学分野 教授
永安武

呼吸器外科学会会員の皆様におかれましては未曽有の災禍の中ご苦労はいかほどかと拝察いたします。

このような状況の中で大変恐縮ではございますが、2021年5月20日(木)、21日(金)に第38回日本呼吸器外科学会学術集会を長崎市の長崎ブリックホール、長崎新聞文化ホールにおいて、現地とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式にて開催させていただく予定にしておりました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の第4波による感染拡大で長崎市でも独自の緊急事態宣言が出され、会場に予定しておりました長崎ブリックホールが使用できなくなり、急遽、ライブとオンデマンドの組み合わせによる完全WEB配信に変更させていただくことになりました。不測の事態とはいえ、多くの会員の方々にご不便をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。

本会は、長崎市では過去に第8回(故富田正雄先生)と第19回(故綾部公懿先生)に開催されており、約20年ぶりの開催となります。

昨今、国際社会において2030年までに持続的で達成可能な開発目標、いわゆるSDGsが求められており、医療分野においても様々な取り組みがなされています。

そこで今回の大会テーマを「呼吸器外科のサステナビリティ(持続可能性)」とさせていただき、10年後を見据えた呼吸器外科学分野の持続可能性と新たな方向性について、会員の皆様と一緒に考える学術集会にできればと思います。

呼吸器外科学分野では近年、これまで普及してきたVATSからRATSあるいはsingle port VATSなど新しいmodalityが台頭し、区域切除や気管支形成術などの複雑な手技が胸腔鏡を用いて施行されるようになる一方、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的治療薬など様々な補助療法の台頭により、これらをどのように組み合わせるのかその棲み分けが難しい時代になっています。また、様々な基礎研究をどのように呼吸器外科の臨床にフィードバックしていくかも課題です。さらに近年、医療分野におけるイノベーションへの関心が高まる中、呼吸器外科学分野においても、先達から継承してきた技術の改良・革新にとどまらず、新たな考え方、技術を積極的に取り入れた医療を創出し、進化させていくことが求められています。

ポスターデザインには幕末と現在の長崎港の写真を採用しました。鎖国時代に唯一海外との窓口であった出島には、外科手術器具を始め様々な医療機器がオランダ商館医により紹介され、それが広く日本国内に伝播されて行きました。現在でもその原型をとどめる形で医療の現場で使用されているものもあり、まさに160年の歴史を超えたサステナビリティを具現化しています。

今回、基礎、臨床の演題を幅広く募集し、応募演題数は1468題で1295題を採用しました(採択率88%)。テーマに相応しい話題や独創的で新規性の高い話題を特別企画、シンポジウム、パネルディスカッションなどに盛り込み、ビデオワークショップには拡大手術と気道再建という普遍的な手術手技を採用し、教育講演や各種セミナーでは各テーマの日本の第一人者にご講演いただきます。

また、特別講演を拝聴しますジャパネットたかた創業者である高田明氏とスタンフォード大学の西村俊彦氏には、このような時期だからこそ会員の皆様に元気と活力をいただけるような内容でのご講演を依頼しております。

開催形態につきましては直前までWEB配信と現地参加によるハイブリッド形式を模索していたため、皆様には大変なご心配をおかけし、また多々ご批判もあろうかと思います。あらためてお手数をおかけいたしましたこと重ねてお詫び申し上げます。

完全WEB配信となりましたが、会員の方々に本会のリアルな雰囲気を少しでも感じていただけるよう関係者一同最善を尽くす所存でございます。

実りある学会になりますよう多数のご参加を心よりお待ちしております。

末筆ながら、皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。

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