第27回日本脳低温療法・体温管理学会学術集会

会長挨拶

会長:杉浦真弓

第27回日本脳低温療法・体温管理学会学術集会
会長 横堀 將司
日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野教授
日本医科大学付属病院 高度救命救急センター長

この度、第27回日本脳低温療法・体温管理学会学術集会を2024年7月27日(土)と28日(日)の2日間にわたり開催させていただくこととなりました。私自身はもちろん、教室員、関連施設、そして同門の皆にとりまして大変名誉なことであります。関係の皆様に心より感謝を申し上げます。

本学会は、脳低温療法・体温管理療法の進歩と普及に貢献することを目的として、1998年に第1回日本脳低温療法研究会の林成之先生(日本大学医学部救急医学講座)会長のもとで発足し、その後、多くの回を重ねて大きく発展してきました。この過程で、2004年と2011年にはInternational Brain Hypothermia Symposiumも本学会が主催し、我が国から世界へ積極的に情報を発信して参りました。歴代の会長の先生方は、脳低温療法・体温管理療法のサイエンスとプラクティスの発展に大きなご尽力をなされ、活発な議論を交わす機会を提供してくださいました。私も本会の歴史を振り返り、本会の蘇生医学への貢献とその責任の重みを改めて強く感じております。

救急医療を取り巻く環境は大きく変化しています。わが国における救急車搬送は増加の一途を辿り、人口高齢化に伴いさらなる増加が見込まれています。また、新型コロナウイルス感染症の流行により心停止後の救命率や社会復帰率も低下してしまいましたが、そのような状況を乗り越えるべく、神経集中治療への期待も大きく高まっています。循環器・脳卒中基本法の制定、救急救命士法の改正、そして医師の働き方改革への対応も相まって、急性期医療を取り巻く環境は多様化・複雑化していますが、私たちはこれらの変化を前向きに捉え、強く立ち向かっていく本学会の意義をイメージし、本会のテーマを【Challenge:転帰改善への挑戦】と定めました。

医療者は常に患者の幸せのために、最善の治療を施す使命を持っています。参加された皆様が明日からも頑張ろうという気持ちになれるような学術集会にしたいと考えています。

また、海外からの招待講演者として、ファインスタイン研究所のLance Becker先生、マイアミ大学のW. Dalton Dietrich先生、Helen Bramlett先生をお招きしております。海外のオピニオンリーダーたる先生方のお話を拝聴できる貴重な機会ですので、どうか万難を排してご参加くださいますようお願い申し上げます。

究極の集中治療である体温管理療法を大きく発展させてこられた本学会の諸先輩方のお名前に恥じぬよう、挑戦のスピリットのもとに鋭意準備して参ります。どうか関係皆様のご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

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