日本泌尿器腫瘍学会 第8回学術集会
会長 篠原 信雄
(北海道大学大学院医学研究院
腎泌尿器外科学教室 教授)
この度、日本泌尿器腫瘍学会 第8回学術集会の会長を務めさせていただくことになり、大変光栄に存じます。日本癌治療学会(神戸)に引き続いての開催となるため、会期は2022年10月22日(土)、10月23日(日)、会場は神戸ファッションマートといたしました。
今回のテーマは、”Living with, through and beyond urological cancer (泌尿器がんと生き、がんを克服し、がんを超えて生きる)“といたしました。泌尿器がんに対しても診断・治療の面で癌遺伝子パネル検査を含めた新規の検査法や、腫瘍免疫療法薬や分子標的薬など新規治療薬の登場とともに治療成績は向上し、長期生存のみならず、治癒も望める時代がきています。このような状況で、泌尿器がんを有する方に対し、初期診断から治療中、さらに治療終了後を見守り、全人的に支えていく、すなわち”がんサーバイバーシップ”ケアの重要性が高まってきております。本学術集会では、基礎医学・病理学・放射線医学・腫瘍内科学・泌尿器科学、それぞれの叡智を結集し泌尿器腫瘍学のさらなる発展を図ることに加え、がんサーバイバーシップに関わる諸問題も取り上げることで、患者さんファーストの視点も加味して幅広い議論が繰り広げられることを期待しております。
本学術集会も第8回を迎え、過去の学術集会の大きな業績を土台に日本泌尿器腫瘍学会のさらなる発展につなげていくことができればと考えております。現時点ではコロナ禍の収束についてはまだ混沌としておりますが、オンサイトで学術集会が実施できるものと考えております。一人でも多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。
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