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世話人挨拶

斎藤 重幸

斎藤 重幸
札幌医科大学保健医療学部看護学科
基礎臨床医学講座内科学分野 教授

「第55回糖尿病学の進歩」の世話人を仰せつかり、2021(令和3)年3月5日(金)・6日(土)に一部LIVE配信、3月5日(金)~15日(月)にオンデマンド配信にて開催する運びとなりましたのでご挨拶をさせていただきます。

糖尿病者の治療目的が「健康な人と変わらない人生」を送っていただくこととされた現在、患者を中心に置くチーム医療が必要であることは論を待ちません。糖尿病は医療機関内で治療が完結するものではなく、医療関係者はもとより、生活を支える専門職の関与と、家族、介護関係者等も含めた多くの人のかかわりが必要となります。

従って、現在の糖尿病の診療は多彩な価値観が交わるものとなっています。また、基礎科学、臨床医学、社会医学の新知見が刻々と見いだされ、それらに基づいた、糖尿病の予防、治療、管理の方法が開発され応用されています。これらの成果を、わが国では計2000万人とも推計される糖尿病患者とその予備群に、確実に、かつ効率よく伝達することが必要となります。これは糖尿病診療にかかわる者にとって膨大な作業となりますが、糖尿病者が「健康な人と変わらない人生」を達成するためには必須であり、「糖尿病学の進歩」はこのための重要な機会となるものです。

「第55回糖尿病学の進歩」は従前と同様に、医師、研究者、メディカルスタッフのどの立場の方々にも満足いただけるよう「専門医更新のための指定講演」、「糖尿病診療に必要な知識」、「糖尿病療養指導に必要な知識」、「臨床医が知っておくべき糖尿病の基礎」の4つの分野の講演・討論を中心に、最近のトピックスについての「特別企画」や「シンポジウム」を揃えて構成しています。

本会には、全国から糖尿病診療にかかわる多くの方々が集い、約200名以上の座長・演者のもとに講演・討論を行うことになっております。そして、糖尿病に関する研究、臨床、社会活動を行っているすべての方々がこれらの講演を受講し、討論に参加いただけます。これにより、我が国の糖尿病学の底上げをはかり、参加者へ糖尿病基礎から臨床までの広範な知識の共有・普及をはかり、糖尿病者の満足に少しでも寄与することを本会の目的と致します。

「第55回糖尿病学の進歩」は新型コロナ流行下で残念ながら全面Webによる開催となりました。オンデマンド形式の講演・講義は自宅、オフィス、診察室で最新の糖尿病学の基礎と臨床の進歩について知識を深めていただく機会と考えております。LIVE配信では登壇の方々のご協力により討論の機会も設けて頂いております。どうぞ十分に「糖尿病学の進歩」をご活用、お楽しみ下さい。

多くの皆様が「第55回糖尿病学の進歩」のLIVE配信およびオンデマンド配信を受講いただくことを祈念致します。

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