第18回肩の運動機能研究会

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会長挨拶

会長:飯田博己

第18回日本肩の運動機能研究会の開催にあたって
第18回日本肩の運動機能研究会会長
愛知医科大学病院リハビリテーション部 副技師長
飯田 博己

このたび、第18回日本肩の運動機能研究会を愛知県名古屋市で開催させていただくこととなりました。日程は2021年10月29日(金)および30日(土)で、会場は名古屋駅からほど近いウインクあいち(愛知県産業労働センター、名古屋市)を予定しております。本研究会が愛知で開催されることは初めてのことで、また歴史と伝統のある日本肩関節学会の一員として正式に承認されてから2回目の会を名古屋で開催させていただくことを大変光栄に存じます。

さて、第48回日本肩関節学会および本研究会のテーマは「プロ意識、熱意、思いやり(professionalism, passion, empathy)」であります。このテーマには、医師をはじめとする医療専門職集団は単に知識や技術的に卓越しているだけではなく、熱意と思いやりをもって患者・社会と向き合い、患者・社会的ニーズに応えていきたいという思いが込められています。わずか2日間の学会で、全てを解決できるとは思いませんが、それに近づく幾筋かの展望を開くことへ知的な挑戦をしていただきたいと考えております。

当研究会単独で行うシンポジウムは「投球障害に対する年代ごとのアプローチ」と題しました。当院における投球障害への取り組みに少し触れますと、1999年に小学生軟式野球チームの練習グランドへ出向いてメディカルチェックを行うとともに、来院した選手の投球を私がキャッチャーで受けて岩堀会長がビデオ撮影して投球動作をチェックすることから始まりました。近年では、投球障害の予防についてもより多くの整形外科医師やセラピストから注目されるようになり、様々な視点からのアプローチが実施されています。しかし、その介入方法や効果が明確になったとはいい難く、不明なことがまだまだ多い障害です。そこで現在、フィールドや治療の場面で重きが置かれているアプローチについて、少年の部と青年の部の2セッションを設けて整理していきます。また主題には「投球障害肩」、「肩近傍の末梢神経障害(胸郭出口症候群を含めて)」、「肩関節多方向性不安定症」、「肩関節疾患に対する体外衝撃波療法(各種物理療法)」を選定いたしました。演者の先生方には過去の経験、研究から得られた問題点や新しい知見をご発表していただきますが、投球障害肩以外の主題演題については形式に拘らず、難渋例の報告も含めてご発表いただきたいと考えております。それぞれの疾患や障害を有した患者とどのように向き合い、個々のニーズに応えるためにどのような工夫をしたか、実際の評価とリハビリテーションについて具体的に提示していただけますと、より深い議論につながるのではないかと考えます。活発な質問や議論をいただくことで、各主題テーマの今後の方向性が生まれることを期待しております。

今後の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による影響や情勢が読めない状況ではございますが、前回の日本肩関節学会および本研究会の開催により得られた経験を糧とさせていただき、最大限に準備を進めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

名古屋は日本のほぼど真ん中に位置しているため、各地域からのアクセスは抜群の場所です。昔から“尾張名古屋は城でもつ”と言われるように、名古屋と言ったら名古屋城を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。城壁周辺には金シャチ横丁という城下町を見立てたサイトがあり、なごやめしの食べ歩き天国になっております。研究会、名古屋の地を楽しんでいただけることを願っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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