第36回日本生殖免疫学会総会・学術集会

会長挨拶

会長:川名敬

第36回日本生殖免疫学会総会・学術集会
会長 川名 敬
(日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野
主任教授)

日本生殖免疫学会の会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度、第36回日本生殖免疫学会総会・学術集会を2021年10月29日(金)、30日(土)の2日間、京王プラザホテル において開催させていただくことになりました。今回の学術集会は、第49回日本臨床免疫学会総会(日本大学微生物学、早川智会長)との共同開催となりました。お気づきのことと存じますが、日本大学の2名が2つの学会の架橋となり、各学会の先生方のご厚意を得まして、初めての共同開催が実現いたしました。共同開催を通じて、本会会員の先生方にとりまして、新しい発見や新しい人脈が生まれることと期待しております。

さて、今回のテーマは、「認識と寛容」であります。第49回日本臨床免疫学会と同じテーマを用意させていただきました。免疫は常に「認識」と「寛容」のバランスで成り立っております。そのバランスが病態を作り、治療薬を生み、個性に繋がっています。その「妙技」に私たち免疫学者は惹かれてきました。生殖免疫はまさに「認識と寛容」の諸刃の刃に立脚しているといえます。このバランスを睨みながら、時に制御することが医療に繋がっています。今回の学術集会が、「認識と寛容」のバランスに迫る議論の場になりますことを祈念しております。

今回は、共同開催の利点を活かし、数多くのご高名な先生方の特別講演、教育講演を用意いたしました。どちらの会場にも出入り可能でございますので、ぜひご聴講ください。また、生殖免疫学会としてのシンポジウム、一般演題は例年かそれ以上に充実した内容になっていると存じます。臨床免疫学会の会員の先生方にも生殖免疫学会のハイレベルなサイエンスをご覧いただきたい、新しい見地からのディスカッションができるのではないかと楽しみにしております。さらに、最終日には、日本臨床免疫学会とのジョイントの若手奨励賞企画も検討しております。

日本大学医学部の二講座でタッグを組んで共同開催に向け、鋭意準備をしてまいりました。先生方に取りまして、実りある学術集会になりますことを心より祈念しまして、第36回日本生殖免疫学会総会・学術集会開催のご挨拶とさせていただきます。

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