第18回日本乳癌学会九州地方会

当番世話人挨拶

当番世話人 山本 豊

(熊本大学大学院生命科学研究部
乳腺内分泌外科学講座)

当番世話人 渡邉 良二

(糸島医師会病院 乳腺センター)

日本乳癌学会九州地区の会員ならびに関係者の皆様、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度、第18回日本乳癌学会九州地方会の当番世話人を務めさせていただきます。2021年3月6日、7日の2日間、新規オープンしました熊本城ホール会議室において開催する予定です。関係者一同、鋭意開催準備を進めております。

今回は「新しい時代の乳癌について語ろう」というテーマにしました。2020年初春より猛威をふるうCOVID-19により、様々な生活スタイルが変わるとともに、医療環境を取り巻く環境も大きく変わってきました。また、昨今の乳癌診療においては均霑化からがんゲノム医療やHBOC診療に代表されるように集学的な治療が必要な患者さんに対しては集約化の方向へと進んでおります。乳癌診療は多くの関係者によって支えられており、これらの変化に対応するために、院内でのチーム医療のみでなく、医療機関間や地域としての包括的なチーム医療の構築や充実が求められています。新しい生活スタイルや新しい医療環境に対応するための最新の知見と考え方を新しい学びのスタイルで行えればと考えております。

COVID-19の第一波のため残念ながら開催中止となった第17回のテーマは「チーム医療Update」であり、本会も第17回の精神を受け継ぎつつ、より大きなチーム医療の捉え方で行いたいと考えております。本会では第17回に企画された秀逸な企画を継承しつつ、教育セミナー、共催セミナーを通じて教育的な企画を予定しております。また、一般演題では検診、診断、治療、遺伝性乳癌、ゲノム医療、緩和ケア、終末期医療まで、乳癌にかかわるすべの職種の皆様方から広く募集いたします。一般演題の発表者の中から、トラベルグラント(40歳以下、演題提出時に申請)、ベストプレゼンテーション賞(年齢制限なし)を選出する予定としております。

開催方法は現時点では、現地開催あるいは現地開催とweb配信のHybrid方式を考えております。ウイズ・コロナの時代における新しいスタイルによる乳癌の情報共有やディスカッションを通じて、皆様方の明日からの乳癌診療・研究の一助となる地方会の運営を目指したいと存じます。

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