第33回日本内視鏡外科学会総会

運営準備室

第33回日本内視鏡外科学会総会(JSES 2020)

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プログラム

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国際名誉会員特別講演

Michael L Brunt Washington University School of Medicine in St. Louis, MO, USA
Muffazal Lakdawala Minimal Access Surgery, Sir HN Reliauce Foundation Hospital, India
Alexandr Sazhin Colorectal Surgery, General Surgery Faculty Surgery Department of Pirogov Russian National Research Medical University, Russia

*国際名誉会員特別講演はオンデマンド配信です。

International Session海外登壇者

Philip Wai Yan Chiu Department of Surgery, The Chinese University of Hong Kong, Hong Kong
Amin Madani Department of Surgery, University Health Network, Toronto, ON, Canada
Philip Pucher Department of Surgery, Imperial College London, UK
Maria Altieri Department of Surgery, East Carolina University Brody School of Medicine, USA
Daniel Alejandro Hashimoto Surgical AI & Innovation Laboratory, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, USA
Manish Chand Surgery and Interventional Sciences, University College London, UK
Nicolas Padoy Department of Computer Science, University of Strasbourg - IHU Strasbourg, France
Woo Jin Hyung Department of Surgery, Yonsei University College of Medicine, Korea
Chang-Ming Huang Department of Gastric Surgery, Fujian Medical University Union Hospital, China
Hyung-Ho Kim Department of Surgery, Seoul National University Bundang Hospital, Korea
Lu Zang Shanghai Minimally Invasive Surgery Center, Ruijin Hospital, Shanghai
School of Medicine, Shanghai Jiaotong University
Jia-fu Ji Beijing Cancer Hospoital Peking University
Sang-Uk Han Department of Surgery, School of Medicine, Ajou University, Suwon, Korea
Guoxin Li Department of General Surgery, Nanfang Hospital, Southern Medical University, China
Do Joong Park Department of Surgery, Seoul National University College of Medicine, Seoul National University Hospital, Korea
Ziyu Li Gastrointestinal Surgery Center, Peking University Cancer Hospital, China
Wei Jei Lee Department of Surgery, Min-Sheng General Hospital, National Taiwan University, Taiwan
Muffazal Lakdawala Minimal Access Surgery, Sir HN Reliance Foundation Hospital, India
Suthep Udomsawaengsup Department of Surgery, Faculty of Medicine, Chulalongkorn University, Thailand
Ken W. Loi St. George Obesity Surgery Centre
Cunchuan Wang Vice-president of The First Affiliated Hospital of Jinan University, China
President of Chinese Society for Metabolic and Bariatric Surgery (CSMBS), China
President-elect of IFSO-APC
Chih-Kun Huang Body science & Metabolic Disorders International (B.M.I) Medical Center, China Medical University, Taiwan
Sungsoo Park Department of Surgery, Korea University, Korea

理事長講演

日本内視鏡外科学会の新たな一歩へ向けて

3月11日(木)13:30~13:50

坂井 義治 (日本内視鏡外科学会理事長)

会長講演

内視鏡外科ー温故創新ー

3月11日(木)13:50~14:20

猪股 雅史 (大分大学医学部 消化器・小児外科学講座)

大上賞受賞講演

大上賞をいただいて~出会いに感謝~

3月12日(金)13:30~14:00

黒柳 洋弥 (虎の門病院消化器外科)

特別講演

コロナ禍におけるスポーツのありかた

3月11日(木)16:30~17:00

太田 雄貴 (国際フェンシング連盟 副会長/公益社団法人 日本フェンシング協会 会長)

これからの医療政策と内視鏡外科

3月13日(土)11:10~11:40

古川 俊治 (参議院議員・慶應義塾大学法科大学院教授・医学部外科教授/
TMI総合法律事務所・弁護士)

理事長を終えて

3月11日(木)13:10~13:30

渡邊 昌彦 (北里大学北里研究所病院)

特別報告

第15回日本内視鏡外科学会アンケート調査結果報告

3月12日(金)12:50~13:10

猪股 雅史 (日本内視鏡外科学会学術委員長)

JSES技術認定制度を振り返る

3月12日(金)13:10~13:30

森 俊幸 (杏林大学消化器一般外科)

特別企画

特別企画:
次世代手術を切り拓く

国産初内視鏡手術支援ロボット“ hinotoriTM
サージカルロボットシステムの使用経験

3月11日(木)9:30~10:00

宇山 一朗 (藤田医科大学総合消化器外科)

特別企画:
Visit the Past-これまでの30年を振り返る-

達人が魅せるこだわりの手術手技①

3月11日(木)14:40~16:00

詳細

「達人」とは、「ある分野で高みを目指し、極限まで技を洗練させた人」を意味する。極限まで技を洗練させた人の手技は、継承され続けなければならない。本企画では、各領域における「達人」のこだわりの手術手技を披露していただき、継承すべき点について解説いただく。

達人が魅せるこだわりの手術手技②

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

「達人」とは、「ある分野で高みを目指し、極限まで技を洗練させた人」を意味する。極限まで技を洗練させた人の手技は、継承され続けなければならない。本企画では、各領域における「達人」のこだわりの手術手技を披露していただき、継承すべき点について解説いただく。

テクノロジーを活用した内視鏡外科手術教育の展望

3月12日(金)16:10~17:40

詳細

労働・研修時間の制限、患者の安全性と倫理に配慮した次世代の外科医の育成は、外科領域に広く普及した内視鏡外科領域においても普遍的なテーマである。学会レベルで安全で効率的な内視鏡外科教育システムの構築を目指すと同時に、現代のテクノロジーを駆使した教育手法を開発していく必要がある。本セッションでは、テクノロジーを活用した外科教育手法の工夫を提示していただき、さらに将来の外科教育への応用の可能性を語っていただく。

ビックデータから得た内視鏡外科のエビデンス

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

National Clinical Database(NCD)によるデータ集積が開始され10年が経過した。これまでに1000万件を超える手術データが登録され、様々な領域でビックデータに基づいた臨床研究によるエビデンスが公表されている。内視鏡外科分野においても同様に、ビックデータに基づいた臨床研究が報告されつつある。本企画では,NCDデータに基づく内視鏡外科分野における臨床研究の成果を報告していただく。

ランダム化比較試験から得た内視鏡外科のエビデンス

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

質の高いエビデンスの発信には、バイアスを軽減しうるランダム化比較試験(RCT)が有用である。一方、手術手技に関するRCTは、quality controlやIC取得などの観点で、ハードルが高い。本企画では、内視鏡外科分野におけるRCTに基づいた臨床試験の経験を通じて、臨床試験を行う際の工夫点やその成果を報告していただく。

特別企画:
Imagine the Future -次の30年を考える-

若手外科医からみた内視鏡外科の未来への展望

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

わが国で内視鏡外科が導入され、ちょうど30年が経過した。その間、さまざまな技術および機器の進歩に伴い内視鏡外科は飛躍的に普及した。導入後30年が経過し、内視鏡外科の分野でも世代交代が進んでいる。本企画では、次世代の内視鏡外科を担う若手外科医からみた内視鏡外科の未来への期待や展望について論じていただく。

各領域のリーダーからの内視鏡外科の未来への提言

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

内視鏡外科手術の適応は徐々に拡大しており、今日では標準治療となった領域も多く存在するが、ここまで受け入れられるようになった要因として、黎明期に内視鏡外科の普及に尽力したパイオニア達の努力を忘れてはならない。各領域のリーダーの方々から内視鏡外科の未来像について提言いただく。

内視鏡外科のイノベーション-企業の立場から-

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

内視鏡外科が飛躍的に普及した原因の一つに、企業による内視鏡外科用デバイスの開発が挙げられる。30年前には存在しなかった高画質内視鏡やエネルギー機器、自動縫合器などが内視鏡外科手術の定型化・標準化に寄与してきた。本企画では、内視鏡外科の発展を支えてきた企業の代表からデバイス開発の経緯や今後期待される新しい機器開発について論じていただき、また内視鏡外科医へのメッセージを述べていただく。

JSES技術認定制度の果たした役割とこれから

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

JSES技術認定制度は、特殊な機器と高度な技術を必要とする内視鏡外科手術において、各種学会の専門医制度とは異なり、後進を指導するに足る技術を有する外科医を認定するという制度である。それ故に、技術認定医を目指す若手外科医には高いハードルとなっている。一方、胆嚢摘出術をはじめ、既に標準手術として普及してきた術式も存在しており、各学会の専門医制度の中での内視鏡外科の位置づけも検討が始まっている。この本邦独自の制度が国内外の内視鏡外科普及に果たした役割およびこれからの方向性について論じていただく。

AIが切り拓く次世代の内視鏡外科

3月12日(金)9:50~11:20

詳細

人工知能(AI)は、画像、病理、内視鏡などの診断領域だけでなく、内視鏡外科領域での外科手術支援システムにおいても研究が加速している。また実臨床でもAIナビゲーション下に内視鏡外科手術が行われるようになってきた。本企画では、内視鏡外科におけるAIナビゲーション手術について、最新の知見を報告していただく。

カダバートレーニングが切り拓く新しい内視鏡外科教育

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

平成24年に「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン」が公表されてからわが国においてもご遺体を使用した手術手技トレーニングが可能となった。特殊な技術を要する内視鏡外科分野においては、より生体に近い環境下で手術手技を磨くことができるカダバートレーニングは極めて有用であると考えられる。本セッションでは、各領域におけるカダバートレーニングの現状およびカダバートレーニングから得られた新しい知見について各分野のエキスパートの方から紹介していただく。

女性外科医からみた内視鏡外科の未来への期待

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

先輩女性外科医の活躍などを踏まえて、女性外科医は次第に増加しつつある。特に、緻密かつ繊細な操作が必要な内視鏡外科では、女性外科医の活躍が十分に期待される。現在活躍している女性内視鏡外科医の方々から、今後30年の内視鏡外科へ期待すること、また長く内視鏡外科医として活躍するために期待するサポート体制などについて発表していただく。

緊急特別企画:
新型コロナウイルス感染症-何が起こった?
その時どうする? そしてこれから?

COVID-19時代の内視鏡外科の工夫と課題

3月10日(水)13:40~14:40

詳細

COVID-19感染拡大をうけて日本外科学会は、「腹腔鏡下手術にあたっては,エアロゾル発生の原因となることを認識し、高精度フィルターおよび排ガス装置などの条件を必ず確認したうえで実施する」との提言をした。そのような情勢から、内視鏡外科手術を安全に行うために各施設ともに工夫が必要であると考えられる。各施設で行った工夫やwithコロナ時代の内視鏡外科における課題について議論していただく。

コロナ禍からポストコロナ時代の外科教育を考える

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

COVID-19感染の拡大により我々外科医は、日々大きな負担とリスクを抱えながら臨床現場に従事する状況に直面し、また研究活動・教育現場においても従来のスタイルを一変しなければならない環境に置かれている。これまでオンサイトにおいて直接提供する教育がメインであった外科教育現場にもオンラインのWeb会議システムが導入された。本セッションでは、オンラインや遠隔教育システム等を用いた、コロナ禍における各施設の外科教育への取り組みや課題を提示していただき、さらにポストコロナ時代へ向けた外科教育手法の展望について議論していただく。

緊急特別企画:
COVID-19後のオンライン外科教育

New normal 時代のオンライン外科教育

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

COVID-19感染拡大に伴い、外科教育はオンライン外科教育が中心となった。オンライン外科教育は、時間やコストの削減につながり有用であるが、一方でオンサイト外科教育と同等の教育効果が得られるのか、また内視鏡外科分野で重要なハンズオントレーニングが可能か、など課題が多い。本セッションでは、各施設における「New normal時代のオンライン外科教育」における工夫について紹介していただく。

遠隔教育がもたらす内視鏡外科教育の未来

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

日本外科学会が取り組む高度通信技術(5G)を利用した遠隔外科診療が実現身を帯びてきた。また教育分野でもより高度な遠隔外科教育に期待がなされている。本セッションでは、各施設が取り組む遠隔外科教育について紹介していただき、「遠隔教育がもたらす内視鏡外科教育の未来」について論じていただく。

特別シンポジウム

Reduced Port Surgeryの温故創新
【Reduced Port Surgery Forumジョイントセッション】

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

Reduced port surgeryは、我々日本人内視鏡外科医の持つ高い技術ときめ細やかさによって、整容性や低侵襲性を極限まで追求した術式である。わが国では第一回単孔式内視鏡外科手術研究会が2010年に開催され、10年の節目を迎える。単孔式およびNeedlescopic Surgeryに代表されるReduced port surgeryについて、これまでの成果を振り返り、次のステップに繋がる熱い議論をしていただく。

直腸がんの治療戦略-内視鏡外科をどう活かすか?

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

わが国では直腸癌に対する標準治療は依然として手術であるものの、術前化学放射線療法などの治療成績も報告されるようになってきた。また側方リンパ節郭清の意義について検証されたJCOG0212試験の結果から、下部直腸癌に対する側方リンパ節郭清が直腸癌術後の局所再発率を低下させることが明らかになった。このような時代的背景の中で、直腸癌の集学的治療における経肛門的低侵襲手術やロボット支援下手術などを含めた新しい内視鏡外科手術の治療成績を報告していただき、内視鏡外科の意義や役割について検証していただく。

食道胃接合部癌に対する内視鏡外科手術の治療成績と問題点

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

わが国では欧米と同様に食道胃接合部癌は年々増加している。しかしながらその病変の局在ゆえに手術アプローチやリンパ節郭清および再建法などが施設により異なる状態であった。そのような状況から、日本胃癌学会と日本食道学会が合同で全国調査を行うなど、徐々にわが国の状況が明らかになってきた。一方,食道胃接合部癌に対しても内視鏡外科手術が導入され、良好な治療成績が報告されるようになってきた。本セッションでは,食道胃接合部癌に対する内視鏡外科手術の変遷や治療成績および問題点を振り返り、今後の展望について論じていただく。

低侵襲肝胆膵外科手術で必要とされるPrecision Anatomy

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

昨年2月に行われた第32回日本肝胆膵外科学会学術集会において、肝胆膵領域の内視鏡外科手術をより安全に行うための解剖学的ランドマーク、および微細な解剖理解に基づいた手術アプローチに関するコンセンサス会議(Expert Consensus Meeting: Precision Anatomy for Minimally Invasive HBP Surgery)が国際的なエキスパートの参加の下で開催された。肝臓・膵臓領域それぞれに主な成果を報告する。

ラパコレ困難例に対するBailout surgery

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

急性胆管炎・胆嚢炎ガイドライン(TG18)では、急性胆嚢炎によるラパコレ困難例の手術において胆道損傷を避けるために、回避手術(Bail-out surgery)が推奨されている。本セッションでは、どのような所見がある場合に、どのような術式を選択することが安全性確保のために重要なのかを明らかにするとともに、実際に各施設においての取り組みについて議論していただきたい。

International Session

International Session

AI Navigated Surgery and Big Data -Up To Data-
The Digital Surgeon: How Artificial Intelligence(AI) and Big Data Will
Change Surgical Practice

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

Research on artificial intelligence (AI) and machine learning (ML) in medicine expands from diagnostic algorithms in radiology, pathology, and flexible endoscopy, to surgical assist systems in endoscopic or robotic surgery. Endoscopic surgery has come to be performed under AI navigation in a clinical setting. Real-world data and real-world evidence play an increasing role in surgical care and education. This session will provide attendees with an update on AI-Navigated Surgery and Big Data research.

人工知能(AI)は、放射線、病理、内視鏡などの診断領域だけでなく、内視鏡外科領域での外科手術支援システムにおいても研究が加速している。また実臨床でもAIナビゲーション下に内視鏡外科手術が行われるようになってきた。本企画では、内視鏡外科におけるAIナビゲーション手術について、最新の知見を報告していただく。

International Session - Japan-Korea-China Laparoscopic Gastrectomy Joint Seminar -

Minimally invasive approach for advanced upper gastric cancer
and EGJ cancer

3月12日(金)9:40~11:10

詳細

There are many issues in selecting a surgical procedure for upper advanced gastric cancer, including the pros and cons of splenectomy. In addition, there is much debate about the surgical procedure for esophagogastric junction cancer, which has been attracting attention in recent years, such as dissection range, approach method (thoracotomy or transhiatal), thoracoscope or laparoscope. In this session, we would like the presenter to show the treatment policy, surgical technique, and treatment results for upper advanced gastric cancer and esophagogastric junction cancer at each institution, and deepen the discussion on the optimal surgical treatment strategy.

上部進行胃癌に対する術式選択は脾摘の是非も含め課題が多い。また、近年注目されている食道胃接合部癌に対する術式も、郭清範囲、アプローチ法(開胸か経裂孔的手術か)、胸腔鏡か腹腔鏡かなど議論の余地が多い。本セッションでは、各施設の上部進行胃癌、食道胃接合部癌に対する治療方針や手術手技・治療成績を提示していただき,至適な外科的治療戦略に関する議論を深めたい。

International Session - Japan-Korea-China Laparoscopic Gastrectomy Joint Seminar -

Evidence of laparoscopic gastrectomy for advanced gastric cancer

3月12日(金)11:20~12:50

詳細

Laparoscopic gastrectomy for gastric cancer developed in Japan is being established as one of the standard treatments for cStage I gastric cancer. On the other hand, there is no sufficient evidence of laparoscopic gastrectomy for advanced gastric cancer, and randomized controlled trials are underway to examine its usefulness. In this session, the technical and oncological issues of laparoscopic gastrectomy for advanced gastric cancer and short-term and long-term results compared with open surgery will be presented, and it will be the standard treatment of laparoscopic gastrectomy for advanced gastric cancer. We would like to know about the issues and solutions for this.

本邦で開発された胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術は、cStage Iに対する標準治療として確立しつつある。一方、進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の十分なエビデンスは存在せず、その有用性を検討するランダム化比較試験が進行中である。本セッションでは、進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の手技的および腫瘍学的課題や、開腹手術と比較した短期・長期成績について発表していただき,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の標準治療に向けた課題と解決法について議論していただきたい。

International Session

令和2年度厚生労働省日露医療協力推進事業
(小児周産期分野(小児内視鏡)) 成果報告会

3月12日(金)16:10~17:50

詳細

4th Teleconference of Oita University & National Center for Obstetrics, Gynecology & Perinatology Ministry of Healthcare of the Russian Federation

本事業は3年計画となっており、現在中間時期を迎えております。その成果報告の場を「JSES2020 International Session」としてより多くの小児外科医に聴講してもらえるように企画いたしました。これまでのトレーニングコースを踏まえ、日露双方での小児外科医療トレーニングの取り組みなど、現時代に合わせたものとなっています。 本セッションを通して、これまでの取り組みと課題を双方で再認識し、より深いディスカッションをすることを目的をしています。

International Session

What’s the similarities and differences among countries
(National reports 2020)

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

Bariatric/metabolic surgery is rapidly spreading and increasing in the Asia-Pacific regions, but the number of procedures has been still small compared to those in North America, South America, Europe, the Middle East/North Africa. Problems that have been hindering their spread include the insurance system, training system, registration system, and lack of awareness and comprehension by physicians and the general public. In this session, we will show the number of cases of bariatric/metabolic surgery performed in each country in 2020 and present and discuss the indication, insurance coverage and problems in each country.

アジア太平洋地域において肥満・糖尿病外科手術は急速に普及し増加して来ているが、北米、南米、ヨーロッパ、中東・北アフリカ地域に比べ、その施行数は総人口数で比較するとそれほど多くはない。普及を妨げている問題点として、保険制度、トレーニングシステム、登録システムや内科医や一般の人々の理解不足などが挙げられている。本セッションでは2020年の各国の肥満・糖尿病外科手術の施行症例数を示すと共に、各国の適応や保険のカバーならびに問題点について提示し議論したいと考えている。

主題演題

食道

食道疾患に対する低侵襲手術 SY

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

食道良性疾患に対して腹腔鏡手術が導入され25年以上経過し、現在は悪性疾患に対しても胸腔鏡手術が普及しつつある。食道良性疾患に対する手技はほぼ標準化され長期成績についても報告されている。また、悪性腫瘍に対する内視鏡手術は様々な工夫が行われ、侵襲を軽減する目的のみならず、内視鏡による拡大視効果などについても認識されている。本セッションではそれぞれの疾患に対する治療成績を報告するとともに今後の方向性について提示いただきたい。

食道癌手術の体位について考える WS

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

食道癌に対する内視鏡手術には従来の胸腔鏡に加え、ロボット支援手術、縦隔鏡手術など多くの方法が普及しつつある。それぞれの方法では従来から行われている左側臥位のみならず腹臥位、仰臥位が選択される。それぞれの体位による各術式の長所および短所を示し、安全性、確実性に対する工夫、手術成績を討論いただきたい。

食道癌に対するロボット手術 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

食道癌に対するロボット支援手術は急速に普及しつつある。日本においても2018年4月に保険適用された。現在、ロボット支援食道癌手術の方法は各施設により異なり、様々な工夫が行われている。また、従来の胸腔鏡手術と比較してロボットを使用するメリットも明らかではない。本セッションでは各施設でのロボット支援手術の現状を報告頂き、今後の方向性を示してゆきたい。

胃癌に対するロボット支援下手術の意義と問題点 SY

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

胃癌に対するロボット支援下手術は、術後合併症を減少させ、安全で低侵襲な手術として期待されている。具体的には人の手関節よりも自由度の高い鉗子の関節機能により膵液瘻を中心とした術後合併症の軽減、さらに将来的には遠隔医療などへの応用も期待されている。一方、経済的問題や技術・機器の普及などの問題もある。本セッションではロボット支援下胃癌手術における真の利点について議論する。

腹腔鏡下胃全摘術および噴門側胃切除術における再建法 SY

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

腹腔鏡下胃全摘術および噴門側胃切除術には、それぞれ様々な再建法が報告されている。しかしながら、未だに絶対的な再建法は確立されていない。本セッションでは両術式における再建法の長所・短所からその評価法、さらに治療成績までを提示して頂き、各術式における最適な再建法を導き出すべく議論して頂きたい。

胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下手術の進歩 WS

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

胃粘膜下腫瘍に対しては胃の至適範囲を切除しうる腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)、非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(NEWS)、内視鏡補助下腹腔鏡下胃全層切除 (CLEAN-NET)など様々な手術手技が報告され、食道胃接合部近傍などの困難な部位や比較的大きな腫瘍に対しても、これらの工夫により安全で低侵襲な胃切除術の可能性が期待されている。本セッションでは、胃粘膜下腫瘍に対する低侵襲手術手技の新たなる展開について討論いただきたい。

腹腔鏡下胃切除術におけるピットフォールとリカバリーショット WS

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

腹腔鏡下胃切除術は、日常診療の選択肢の一つとして広く浸透している。しかしながら、高度肥満症例や進行癌に対する腹腔鏡下胃切除術は難易度も高く、思わぬトラブルに遭遇する事も少なくない。本セッションでは安全な手技の啓蒙を目的に、そのピットフォールと回避法、さらにはトラブルが発生した場合の対処法のコツを提示していただきたい。

胃癌に対する内視鏡外科手術手技の工夫 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

胃癌に対し腹腔鏡下手術が導入され約30年が経過した。この30年間に新しい内視鏡外科デバイスの開発およびリンパ節郭清や再建法など手技の工夫がされてきた。本セッションでは,この30年間に導入された胃癌に対する新しい内視鏡外科手術手技を振り返るとともに、現在行われている各施設の工夫および今後工夫すべき手技上の問題点について論じていただく。

肥満外科

メタボリックサージェリーの現状 SY

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

10編以上の無作為化比較試験の結果から、肥満糖尿病患者における、内科的治療に比較した外科的治療(メタボリックサージェリー)の優越性は示されている。またスリーブ状胃切除術に比較したバイパス手術の優越性も示されている。最近、その適応は高度肥満から非高度肥満に拡大して来ている。本セッションでは、メタボリックサージェリーの現在までのエビデンスや効果について明らかにしたいと考えている。

肥満に対する内視鏡的治療 WS

3月12日(金)9:50~11:20

詳細

現在、肥満に対する外科的治療の大半は肥満・糖尿病外科手術が占めており、内視鏡的治療はその10%未満に過ぎない状態である。ただし肥満・糖尿病外科手術はその必要とされる患者の1~2%に施行されているに過ぎず、より低侵襲な内視鏡的治療が開発されて来ている。特に内視鏡的スリーブ状胃形成術や十二指腸空腸バイパススリーブでは高い有効性が報告されている。本セッションでは、肥満に対する内視鏡的治療の有効性と共にスリーブ状胃切除術後のGERDの問題も明らかにしたいと考えている。

わが国における肥満外科手術 WS

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

わが国では肥満・糖尿病手術の症例数は急速に増加しているが、それでも東アジア諸国の中でも少ない状況が持続している。普及を妨げている問題点として、保険のカバーや内科医や一般の人々の意識・理解の欠如などが挙げられている。本セッションでは、わが国における肥満・糖尿病手術の現状と問題点を明らかにしたいと考えている。

大腸

直腸癌に対するロボット支援下腹腔鏡下手術の現状と展望 SY

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

わが国では2018年4月に直腸癌に対するロボット支援下腹腔鏡下手術が保険収載され、ロボット支援下手術は増加している。3Dフルハイビジョン腹腔鏡を用いることで繊細な解剖の把握が可能であること、また手ぶれがなく多関節機能を有する専用鉗子を用いることで、狭い骨盤内の操作が容易になったこと、などから今後もさらに普及していくものと考えられる。本セッションでは、ロボット支援下直腸癌手術におけるコツと手技上の工夫について論じていただく。

腹腔鏡下結腸右半切除術のコツ SY

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

左側結腸癌に対する腹腔鏡下手術は標準化・定型化されたのに対し、右側結腸癌に対する腹腔鏡下手術は定型化されたとは言い難い状況である。また2015年のNCDの集計では、結腸右半切除術の手術関連死亡率は1.3%であり、低位前方切除術(0.3%)、食道切除術(0.8%)、膵頭十二指腸切除術(1.1%)より高率であったことが報告された。本セッションでは、腹腔鏡下結腸右半切除術の定型化・標準化を目指し、安全に手術が行えるよう手技上のコツや注意点について論じていただく。

直腸癌に対する側方リンパ節郭清の手技と課題 SY

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

JCOG 0212試験の結果より、術前側方リンパ節転移を有さない下部直腸癌症例に対する側方リンパ節郭清が局所再発率を低下させることが明らかになった。しかしながら腹腔鏡下側方リンパ節郭清の手技は定型化されておらず、また腹腔鏡下手術に限定した手術成績に関する報告は少ない。本セッションでは腹腔鏡下側方リンパ節郭清の手技における工夫や今後の課題について議論していただく。

大腸癌手術における縫合不全の予防と工夫 SY

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

大腸癌手術における最も重篤な合併症として縫合不全がある。縫合不全の頻度は結腸癌手術では1-2%、直腸癌手術では10%前後と報告されており、縫合不全を発症すると、一時的な人工肛門造設が必要となることが多く、患者のQOLを著しく損ねるだけでなく、長期予後にも影響することが報告されている。大腸癌の80%以上が腹腔鏡下に手術されるこの時代における縫合不全の予防および工夫について論じていただく。

ロボット支援下腹腔鏡下直腸手術の利点と問題点 SY

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

既存の腹腔鏡手術の手術成績と大きな有意差が示されていない中で、ロボットの特性が最も発揮できるsituation、ロボットの特性を生かした新しい手技とそれによる手術成績をお示しいただくとともに、現在のロボット支援腹腔鏡下直腸手術の問題点と解決策について開発中の技術や方法をお示しいただきたい。

直腸癌に対するロボット支援下腹腔鏡下手術の現状と展望
およびエビデンス SY

3月12日(金)16:10~17:40

詳細

狭い骨盤内での操作を必要とする直腸癌手術においては,ロボット支援下手術の特徴である手ぶれのない多関節機能を有する鉗子での手術操作は有用であると考えられている。しかしながらコストの問題もあり、ロボット支援下直腸手術がさらに普及するためには、ロボット支援下手術の有用性を検証した大規模な臨床試験によるエビデンスの構築が必要と考えられる。本セッションでは、特にロボット支援下手術の今後の展望およびエビデンスの構築について論じていただく。

直腸癌に対する腹腔鏡下手術の有用性と治療成績 SY

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

本セッションでは、緻密な操作を要する直腸癌手術において、拡大視効果のある腹腔鏡下直腸切除術ならびに切断術の利点を明らかにしていただきたい。また、直腸癌に対する腹腔鏡下直腸切除術(切断術)の再発や生存期間などのoncological outcomeを明らかにし、開腹術との比較を行っていただきたい。また、より安全に腹腔鏡下直腸切除術(切断術)を遂行するための工夫やピットフォール、さらにトラブルシューティング法についても論じていただきたい。

腹腔鏡下大腸手術におけるエビデンス SY

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

大腸癌に対する腹腔鏡下手術は、導入当初は早期癌を対象として施行され、進行癌に適応が拡大されることとなった。その後わが国で行われた多施設共同無作為化比較試験(JCOG 0404)の結果に基づき、進行癌に対する腹腔鏡下手術は標準治療となった。今後更に適応を拡大するためには、更なるエビデンスの構築が必須である。本セッションでは腹腔鏡下大腸手術における現在までのエビデンス、これから新しいエビデンスを導くための臨床試験の展望について論じていただく。

根治性の向上と肛門温存、更には自律神経機能温存を目指した究極の
腹腔鏡下直腸癌手術 WS

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

直腸癌手術の目的は病状の根治であるが、一方で肛門機能や自律神経の温存による機能温存も術後のQOLに繋がる重要な課題である。本セッションでは特に下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術を行う中で、各施設が行っている根治性を向上させるための試みや肛門機能および自律神経を温存するための工夫などを紹介していただく。

大腸癌手術における蛍光ナビゲーション手術の現状と展望 WS

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

腹腔鏡用の蛍光検出システムも使用できるようになり、大腸外科領域においても蛍光イメージング法はリンパ流や腸管血流の評価に有用な手術手技として広く認知されるようになった。さらに蛍光ナビゲーション手技が精度を増し、手術成績の向上に貢献することを期待している。本セッションでは大腸外科領域における蛍光ナビゲーション手術に関する新しい取り組みと課題、実践されている蛍光ナビゲーション手術の工夫・成果など、その最前線について討論いただきたい。

直腸癌に対するtaTMEの有用性と課題 WS

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

腹腔側および直視下の会陰アプローチで問題なく手術が完遂できる現在、特有の技術的困難性が存在するta TMEについて、その短期・長期手術成績、コスト、マンパワーの観点からta TMEの既存の手術と比較した利点および欠点を示していたただくとともに、欠点をオーバーカムする方法、側方郭清など新しい手技の成績や可能性につきお示しただきたい。

T4b直腸癌に対する治療戦略 WS

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

近年の技術進歩により他臓器浸潤を認める大腸癌(T4b)に対する腹腔鏡下手術の報告を認めるようになった。しかしながら大腸癌に対する腹腔鏡下手術の有用性を検証した臨床試験の多くはT4b症例を適応から除外しており、T4b大腸癌に対する腹腔鏡下手術の手術成績は明らかになっていない。本セッションでは、T4b大腸癌に対する腹腔鏡下手術の手技および短期・長期成績を報告していただき、T4b大腸癌に対する腹腔鏡下手術のfeasibilityについて論じていただく。

大腸がん手術における合併症回避の工夫 WS

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

大腸癌手術において術後合併症を発症した場合には、多くの場合人工肛門造設(再手術)が必要になる。それに伴い入院期間が延長するなどのデメリットがあり、QOLが著しく低下する。また近年の報告では、術後合併症は長期成績を悪化させる因子であることが明らかになった。本セッションでは、約80%の大腸癌手術が腹腔鏡下に行われるようになったこの時代における、術後合併症回避のための工夫について論じていただく。

局所進行直腸癌に対する腹腔鏡下手術の現状と展望 WS

3月12日(金)9:50~11:20

詳細

近年、直腸癌に対しても側方リンパ節郭清、経肛門アプローチ法を用いたTME手術(TaTME)、ロボット支援手術など,様々な腹腔鏡手術手技が導入されつつあり、また集学的治療も併せて、腹腔鏡手術による局所進行直腸癌の外科的完全切除(R0)の可能性が期待されている。本セッションでは、各施設における治療戦略や手術操作のコツなど、局所進行直腸癌に対する腹腔鏡手術の可能性について様々な角度から論じていただきたい。

ステージⅣ大腸癌に対する治療戦略 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

出血や狭窄などの症状を有する大腸癌に対する腹腔鏡下手術の有用性(非劣性)を明らかにするために臨床試験が行われている。しかしながら、他臓器浸潤を認める症例や遠隔転移症例に対する腹腔鏡下手術の手術成績については明らかになっていない。本セッションでは、各施設のステージIV大腸癌に対する腹腔鏡下手術の適応、手術成績、手術における工夫などを紹介していただき、今後の展望について議論していただく。

左側閉塞性大腸癌に対する治療戦略
-緊急手術 vs 経肛門的イレウスチューブ vs ステント WS

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

左側閉塞性大腸癌に対する治療戦略は標準化されていない。近年ではステント(Bridge to surgery)の有用性が報告されているが、わが国の臨床試験の最終結果は明らかになっていない。そのような背景から、左側閉塞性大腸癌に対する腹腔鏡下手術を念頭においた治療戦略について様々な面から各治療法のメリット、デメリットについて論じていただく。

炎症性腸疾患(IBD)に対する腹腔鏡下手術の現状と展望 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

炎症性腸疾患(IBD)は若年者に多く発症するため、整容性に優れる腹腔鏡下手術は良い適応であると考えられる。しかしながら、緊急手術となることが多いこと、ステロイドや免疫抑制剤の長期投与によりハイリスク症例が多いと考えられる。そのようなIBDのハイリスク症例に対する腹腔鏡下手術の現状と今後の展望について論じていただく。

肝胆膵外科

肝切除術における腹腔鏡下手術の有用性と問題点 SY

3月10日(水)13:40~15:10

詳細

1.腹腔鏡下肝切除が開腹肝切除に比べて何が明らかに優っているのか?2.腹腔鏡下肝切除は、開腹肝切除に比べて安全性は担保されているのか? 3.悪性腫瘍に対する肝切除において、腫瘍学的にも患者の長期的な予後に貢献できているのか?4.一方、それらの優位性は、どのような病態においては、限界があるのか?つまり、肝切除における腹腔鏡アプローチの限界は?開腹肝切除が優れていると考えられる病態は?

腹腔鏡下肝切除術と展望 SY

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

近年、肝臓外科領域における鏡視下手術は、器具の発達・応用や手技の弛まぬ研鑽によって目覚ましい発展を遂げている。世界的に見ても、肝疾患の外科的治療における鏡視下手術の役割は大きく増してきているといっても過言ではない。本シンポジウムでは、肝臓内視鏡外科の現況と最先端の手術について、世界のフロントランナーからご発表いただき、本領域の発展と将来について触れていただきたい。

膵癌に対する腹腔鏡下手術 SY

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

かつて拡大郭清によって改善されなかった膵癌の治療成績は、新たな抗癌剤の出現によりようやく改善が得られるようになった。例え切除可能膵癌であっても抗癌剤を主軸にした治療戦略が基本となる中で、膵切除術の果たすべき役目が見直されるべき時が来ており、腹腔鏡手術の適切な立ち位置はその中に見えてくるはずである。真のminimally invasivenessは、決して体表の傷が小さいことだけではないはずである。

肝胆膵外科領域における低侵襲手術の教育 SY

3月13日(土)13:20~14:50

詳細

肝胆膵領域においても腹腔鏡手術が導入され、安全に普及している。近年では一部の施設において腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(LPD)や、ロボット支援下での高難度手術も導入され、その教育やトレーニング方法の重要性は増している。本セッションでは、肝胆膵領域における低侵襲手術を導入するにあたり注意を払った点、肝胆膵領域ならではの問題点、またどのように教育・トレーニングを行い次世代に継承していくのかについて論じていただく。

膵切除術における低侵襲手術の治療成績
(腹腔鏡下手術 vs ロボット手術) WS

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

複雑な操作を必要とする膵頭十二指腸切除術をminimally invasive surgeryで行うのは他の手術と比較し難度が高い。腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(LPD)での膵再建では高度な縫合技能が要求されるが、ロボット支援下膵頭十二指腸切除術(RPD)では正確な縫合が可能である。一方、術野展開では可動領域の広いLaparoscopic surgeryはRobotic surgeryより有利である。また切離デバイスはLaparoscopic surgeryの方がより精度が高い。本セッションではLPDとRPDのpros and consについてディスカッションしていただきたい。

腹腔鏡下肝切除術はどこまで可能か? WS

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

腹腔鏡下肝切除術は、デバイスの発達および手術手技の向上・定形化により切除範囲、原発あるいは転移病変、開腹歴の有無を問わず徐々に適応が広がってきている。今回のセッションでは、腹腔鏡下肝切除術のさらなる普及に向け、各施設における腹腔鏡下肝切除術の手術法、有効性、安全性、根治性などの治療成績をご提供いただき、適応拡大の可能性について検討する。

総胆管結石症に対する腹腔鏡下手術の現状と進歩 WS

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

総胆管結石症に対しては内視鏡的逆行性胆道造影(ERC)下の治療が主流となってきたが、急性膵炎などの合併症を認めること、また胃切除術後など内視鏡的なアプローチが困難な症例も存在するため、腹腔鏡下手術は総胆管結石症治療の「最後の砦」である。ERC下の治療が主流となったこの時代における腹腔鏡下手術の新しい技術や進歩について論じていただく。

胆嚢癌に対する腹腔鏡下手術の適応と手術成績 WS

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

胆嚢癌は術前に正確な質的診断、病期診断が難しい。手術術式は進展度に応じて胆嚢摘出術・胆嚢全層切除から胆嚢床切除・肝S4a+5切除、さらに肝S4a+5切除+肝外胆管切除・肝右3区域尾状葉切除+肝外胆管切除まで多様な術式が施行される。一方本邦での腹腔鏡下肝切除術は、部分切除から3区域切除以上まで保険収載されているが、亜区域切除以上の肝切除では血行再建や胆道再建を伴うものは対象とされていない。また診療ガイドラインでは胆嚢癌を疑う症例には開腹手術が推奨されている。
そこで腹腔鏡下胆嚢摘出術、胆嚢床切除での胆嚢癌の治療成績、腹腔鏡下でのリンパ節郭清、肝外胆管切除の経験と成績を提示して頂き、その妥当性につき議論して頂きたい。

腹腔鏡下肝切除における工夫とコツ WS

3月12日(金)16:10~17:40

詳細

近年、腹腔鏡下肝切除は標準化が進み、開腹手術と同等の、時にはそれ以上の安全性と確実性が得られるようになってきた。さらなる腹腔鏡下肝切除の安全・安心な普及を進めるため、本セッションでは各施設における治療戦略や手術操作のコツなど、腹腔鏡肝切除の可能性について様々な角度から論じていただきたい。

肝胆膵外科領域における低侵襲手術の教育 WS

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

良性胆嚢疾患に対する腹腔鏡下手術は1990年にわが国で初めて行われて以来、現在では標準術式となった。そのような中、若手外科医は、開腹胆嚢摘出術を経験する前に、腹腔鏡下胆嚢摘出術を経験する時代となった。逆に膵疾患に対する腹腔鏡下手術は導入が遅れ、現在一部の施設で腹腔鏡下の膵頭十二指腸切除術が行われている。そのような両極的な状況である膵・胆道領域における低侵襲手術の教育はどのように行われているのか?各施設が行っている工夫やアイデアについて紹介していただく。

腹腔鏡下尾側膵切除のコツと治療成績 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

膵腫瘍に対する腹腔鏡下尾側膵切除(LDP)は、現在良性疾患から悪性腫瘍まで幅広く行われており、定型化されつつある。しかし、腫瘍の位置や深達度により、膵背側の剥離層や郭清範囲が異なり、手術を完遂するためには豊富な解剖学的知識と技術が要求される。
本セッションでは、各施設におけるLDP完遂のためのコツや工夫、また治療成績について論じていただく。

ヘルニア

鼠経ヘルニア修復 TEP vs TAPP SY

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

TAPPとTEPは広く普及し、それぞれ利点、欠点があると思われるが、両術式を共に選択している施設は少ない。本セッションでは、それぞれの立場から利点と欠点を明確にし、今後の鼠経ヘルニアに対する鏡視下ヘルニア修復術の治療のあり方についてディスカッションを行いたい。

再発を防ぐ腹腔鏡下ヘルニア修復術の工夫 WS

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

近年、腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術は広く普及し、各施設で手技の定型化もなされつつある。しかしながら、腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術施行例の1~3 %の再発が報告されている。本セッションでは各施設が行っている再発を減らす基本的なテクニックや工夫について述べていただきたい。

腹部ヘルニアに対するロボット支援手術の適応とエビデンス WS

3月12日(金)16:10~17:40

詳細

ロボット支援手術の普及によりヘルニアに対するロボット支援手術も報告されるようになってきた。しかしながら、腹部ヘルニアに対するロボット支援手術はまだまだ一般的ではない。本セッションでは、ヘルニアに対するロボット支援手術の適応と治療成績に関して論じていただきたい。

高難度鼠経ヘルニア症例に対する内視鏡手術の工夫 WS

3月13日(土)8:00~9:20

詳細

近年の技術進歩およびデバイス等の進歩により、再発症例や腹部手術既往がある症例に対する内視鏡下鼠経ヘルニア修復術の報告がなされてきた。またロボット支援下前立腺術後の鼠経ヘルニア症例に対する手術報告も増加してきた。本セッションでは、そのような難易度が高い鼠経ヘルニア症例に対する術式の工夫について論じていただく。

我々の行っている腹腔鏡下ヘルニア修復術の工夫 WS

3月13日(土)9:40~11:10

詳細

鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下手術は年々増加傾向にあるものの、第14回日本内視鏡外科学会アンケート調査では全鼠経ヘルニア手術の1/4を占めるのみであった。さらに、アプローチ法の選択もTAPPやTEPなど施設によって違いがある。本セッションでは、手術手技の標準化や再発例に対しての工夫、より低侵襲な手術にむけての工夫など、腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術での各施設での取り組みを紹介していただきたい。

泌尿器科

泌尿器科における新規ロボット支援手術の展望 SY

3月11日(木)9:00~10:00

詳細

現在泌尿器科領域においては、ロボット支援前立腺摘除術、ロボット支援腎部分切除術、ロボット支援膀胱全摘除術、ロボット支援腎盂形成術、ロボット支援仙骨膣固定術が保険収載されている。今後、ロボット支援手術の導入が期待される術式としては、腎細胞癌に対するロボット支援根治的腎摘除術、腎盂尿管癌に対するロボット支援腎尿管摘除術、副腎腫瘍に対するロボットと支援副腎摘除術がある。今回のシンポジウムでは、これら3つの新たな術式について、有用性や安全性等についてそれぞれ発表してもらい、ディスカッションをする。

ロボット支援下腎盂形成術-温故創新 SY

3月12日(金)14:20~15:50

詳細

腎盂尿管移行部狭窄に対する腎盂形成術は、繊細な縫合操作を必要とする。小児や比較的若い症例の多いこの疾患では低侵襲な腹腔鏡手術が望まれるが、繊細な縫合操作は高度な技術を必要とする。一方、繊細な縫合操作を最も得意とするロボット支援手術は最大限の力を発揮できる。本シンポジウムでは、小児例から成人例まで、このロボット支援腎盂形成術の経験豊富なエキスパートに解説をしていただきたい。

ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術 ~現状の課題と今後の方向性~ SY

3月12日(金)16:10~17:40

詳細

ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術は、従来の開腹手術と比較して出血量が少なく、周術期合併症の軽減や良好なoncological outcomeも期待される。一方で、一施設当たりの実施件数は少なく、工程が多く手術時間も長い。尿路変向を体腔内/体腔外操作のいずれで行うかなどの論点も多い。本シンポジウムでは、各施設の実際の手技について解説いただき、現状の課題と今後の方向性について、議論したい。

ロボット支援前立腺全摘除術後の尿失禁ゼロを目指す WS

3月11日(木)14:40~16:10

詳細

限局性前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術(RALP)が標準術式となったといえる現在、基本的Dos and Don’ts を遵守し、 標準的な技術があれば、大きな合併症は極めて稀となった。一方、制癌(断端陰性)、性機能温存、尿禁制維持の3点については、未だ問題や課題も少なからず存在する。本セッションでは尿禁制維持に焦点をあて、6名のエキスパートに尿失禁ゼロを目指すRALPの工夫やコツ、成績を紹介していただく。

産婦人科

子宮内膜症の腹腔鏡手術:根治性と妊孕性の観点から SY

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

子宮内膜症に対する腹腔鏡手術は手術療法の第一選択 として広く行われてきた。効果的で再発の少ない手術のためには可及的に病変を摘出、焼灼することが要求されるが、それは必ずしも妊孕性温存の観点からは理想的な手術とはいえない場合があり、根治性と妊孕性保持のバランスを考慮した手技が求められる。本セッションでは以上の視点からそれぞれのエキスパートに手技のポイントと成績につき講演をしていただく。

ロボット体がんの鏡視下手術:本邦での標準化を目指して WS

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

2018年4月に保険適用となった子宮体癌に対するロボット支援下手術は、急速に広がりを見せている。一方で、まだ歴史が短いため、ロボット支援下手術の標準術式は確立していない。そこで、今回、安全な普及を目指して、ロボット支援下子宮体癌手術の標準化を目指して、腹腔鏡下手術との違いやロボット手術を行う上での注意点などを議論してほしい。

呼吸器外科

呼吸器外科領域における胸腔鏡手術の進歩 SY

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

呼吸器外科分野における胸腔鏡手術は著しく進歩してきた。従来、肺癌領域においてはその適応は一部の早期肺癌に限られていたものの、近年では局所進行肺癌に対しても肺区域切除術や気管形成術などが試みられるようになっており、また単孔式手術なども行われるようになった。本セッションでは、呼吸器外科領域における胸腔鏡手術の現状、適応、限界について論じていただく。

胸腔鏡下手術において医工連携が果たす役割 WS

3月11日(木)8:30~10:00

詳細

手術の進歩には、切除率の向上、低侵襲化、安全性の担保など、いくつかのハードルを乗り越える必要がある。技術が進歩すればするほど、医工連携で開発された医療機器やシステムの重要性が増してくる。本セッションでは、現在および近未来の呼吸器外科分野の治療戦略に採用が期待される技術や装置を紹介したいと考えている。技術革新の青写真と診断・治療の成果を含めた明日の医療について議論していただきたく。

胸腔鏡下肺癌手術におけるリスクマネージメント WS

3月11日(木)10:10~11:40

詳細

胸腔鏡下手術は、現在、様々な呼吸器外科疾患の治療に適応されている。手術を円滑かつ安全に行うためには、技術の向上が不可欠であることはもちろんのこと、手術方法の指導や医療安全の徹底も重要である。特に、血管損傷を防ぐためには、剥離、結紮、出血時のトラブルシューティングなど、いくつかの要点がある。安全な胸腔鏡手術を行うための手順や教育、工夫について紹介していただく。

肺癌手術における胸腔鏡下およびロボット支援下手術の位置づけ WS

3月12日(金)9:50~11:20

詳細

わが国では、近年肺癌や縦郭腫瘍に対するロボット支援下手術が保険収載された。保険収載を契機に今後はロボット支援下手術は益々普及していくものと考えらえる。その一方で、胸腔鏡下手術も今後益々適応が拡大され、普及していくものと思われる。本セッションでは、肺がんに対する胸腔鏡手術およびロボット支援下手術のメリット、デメリットを今後の肺癌治療における双方の位置付けについて議論していただく。

小児外科

小児内視鏡外科の現状と未来 SY

3月12日(金)9:50~11:20

詳細

小児内視鏡外科手術が導入されて30年近くが経過しているが、内視鏡外科手術が小児外科医療にもたらしたものに関する検証が必要である。本シンポジウムでは疾患ごとに検証することで、手術成績の変遷を検証していただく。

小児内視鏡外科の標準化とエビデンス創出 WS

3月12日(金)8:00~9:30

詳細

成人外科領域では、内視鏡外科手術の標準化がすすみ、疾患よってはガイドライン上に標準治療となっているものもある。一方、小児外科疾患には稀少疾患が多いため症例数が極度に少ない疾患に対しては内視鏡外科手術の標準化が困難である。術式の標準化はエビデンスの構築と治療成績の向上をもたらすことになり、今後は必要不可欠である。本パネルディスカッションでは各疾患毎に標準化への取り組みを供覧していただく。

その他(甲状腺)

日本における内視鏡下甲状腺手術の課題と未来 SY

3月10日(水)15:20~16:50

詳細

2016年以降の保険収載に伴い、日本における内視鏡下甲状腺手術は徐々に発展、普及してきているが、アプローチ方法など各施設ごとに差異があるのが現状である。一方で世界へ目を向けると、アジアや欧米諸国では経口内視鏡手術やロボット併用手術が現在のトピックとなっており、日本の出遅れ感は否めない。今後の内視鏡下甲状腺手術の課題と今後の展望について、特に若い外科医の目線から意見を交わせるセッションとなれば幸いである。

メディカルスタッフ

メディカルスタッフセッション MS

3月13日(土)13:20~14:20

詳細

様々な医療機器を使用し,特殊な体位変換を必要とする内視鏡外科手術においては,メディカルスタッフの力が必須である.看護師は多くの手術機器の操作を修得するだけでなく,長時間の体位変換を必要とする場合には体位変換による合併症を惹起しないための工夫が必要である.また近年のロボット支援下手術の導入により,内視鏡外科手術における臨床工学技士の果たすべき役割も大きくなった.本セッションでは,近年の内視鏡外科手術で各施設が行っている工夫について紹介していただく.

医工連携

情報技術革新が切り拓く新たな手術支援 SY

3月12日(金)8:00~9:30

COVID-19時代における新たな製品開発を実現するプレイヤーたち SY

3月12日(金)9:50~11:20

女性目線での医療機器開発の課題 WS

3月13日(土)8:00~9:30

詳細

内視鏡手術は女性外科医に優しい手術でもあるが、医療機器開発においては女性の目線でのアイデアはあまり反映されているとは限らない。そこで女性外科医の視点から見た医療機器開発の問題点や、女性医師が抱える悩みなどを議論していただきたい。

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第33回日本内視鏡外科学会総会(JSES 2020)

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