第27回日本肝がん分子標的治療研究会

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会期:2023年1月13日(金)~14日(土) 当番世話人:竹原徹郎(大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授) 会場:大阪国際会議場

当番世話人挨拶

当番世話人:竹原徹郎

第27回日本肝がん分子標的治療研究会
当番世話人 竹原 徹郎
大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授

このたび2023年1月13日(金)・14日(土)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)において第27回日本肝がん分子標的治療研究会を開催する運びとなりました。

本研究会は、わが国の国民病の一つである肝がんに対して的確な分子標的治療を行うため、全国より肝がん診療の専門家が集結し、基礎的、臨床的な観点から最新の知見、効果・安全性・使用法の実際、有害事象対策などについて見識を深めることを目的とし、毎年2回開催しています。本邦の肝がん分子標的治療は 2009年5月に承認されたソラフェニブに始まりましたが、近年新しい薬剤が次々と登場し、まさに肝がん分子標的治療は発展期から全盛期に入ったといっても過言ではありません。これに伴い、本研究会で扱うテーマも多様化・複雑化し、1日で議論を尽くすことが難しくなってきました。そこで、今回の第27回日本肝がん分子標的治療研究会からこれまでの1日開催から1.5日開催へ、会期を拡大して開催することとしました。

肝がんの分子標的治療は百花繚乱で、臨床的にも多くの薬剤が使用できるようになっています。かつては、進行癌になると治療選択肢は極めて限られたものでした。まさに隔世の感があります。このような状況の中で、ガイドラインはエビデンスに基づいて標準的な治療法の選択を定めていますが、目の前の個々の患者さんに立ち戻ると、果たして何が最適なのか、治療の切り替えも含めて、悩みはつきません。肝がんは遺伝子異常の面からも、あるいは癌微小環境を形成する細胞生物学的なレベルでも、きわめて多様性のある癌腫であり、私たちがまだ解明できていない分子生物学的な個性により、治療法はさらに最適化できるものと思われます。また、このような癌組織における分子生物学的な特徴を、リキッドバイオプシーで取得することができれば、患者さんにとっての便益は計り知れないものがあります。

肝がんの分子標的治療の分野をより良いものにするには、基礎、臨床双方の研究が円滑に進むことが必要です。本研究会では、「肝がんの分子標的治療を極める」をテーマに、2023年の時点での、この分野の最新の研究成果を発表いただき、議論を深めたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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