日本超音波医学会第94回学術集会

会長挨拶

会長:飯島尋子

日本超音波医学会第94回学術集会

会長 飯島 尋子
(兵庫医科大学消化器内科 / 超音波センター)

この度、日本超音波医学会第94回学術集会会長を拝命し、2021年5月21日から23日の3日間にわたり、神戸ポートピアホテルと神戸国際展示場で学術集会を開催させていただくことになりました。日本超音波医学会は、私が肝臓学を志したと同時に入会したとりわけ思い入れの深い学会であり、本学術集会を開催させていただくことを大変光栄に存じますとともに、責任の重さに身の引き締まる思いでございます。このような機会を与えて下さいました日本超音波医学会の役員、会員の皆様をはじめ関係各位の皆様に心から感謝申し上げます。

学術集会のテーマは「華ひらく超音波医学―次世代医療への展開―」といたしました。超音波医学は、私が卒業後、僅か30年あまりで、コンタクトコンパウンドから電子スキャン、フルデジタルさらに機能、組織診断へと瞬く間に発展しました。当時の私にとって、超音波が自分自身の熱意や知識で診断治療へと導いてくれる唯一の手段であったため、研究にも医療にも没頭できました。これからも、超音波医学は医学、工学、そして産業分野の方々が連携し、英知を集めることにより大きく華ひらき、医療の進歩に貢献できると確信しており、本学術集会がその先駆けとなりましたら望外の喜びでございます。また、テーマの花「木蓮」は、持続性を意味しています。長年私は、画像は疾患や病理と直結し、病態を考える上で極めて重要であると考えてきました。今回の学術集会は、先進医療はもちろんですが、特に症例検討や、新しい分野の教育的内容に重きを置く会にしたいと思っております。

現在、昨年からの新型コロナウイルスの感染症拡大で社会状況は一変し、その影響により、わたくし達も、Withコロナ時代の学会開催として、Web併用のハイブリッド形式で開催することにいたしました。このような状況下ですが、教室員および超音波センターが一体となりこの苦難を乗り越え、無事開催の運びとなりますよう誠心誠意尽力いたす所存でございます。

ここに本学術集会が、未来に向かって超音波の魅力を発信すると共に、超音波を通じ幅広い方々と様々な角度から情報交換し、友情を深める会になればと願っております。

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