この度、第15回日本禁煙学会学術総会を2021年10月16日（土）～17日（日）に大分市のJ:COMホルトホール大分にて開催させていただくこととなりました。大分では初めての開催となります。

大分大会の学会テーマは、「受動喫煙をなくし健康寿命を伸ばそう」、副題として～COVID-19から得られたこと～ といたしました。2020年に全世界を襲ったCOVID-19パンデミックによって私たちの日常生活は大きく変わり、医学・医療体制の種々の変革を余儀なくされました。もとよりタバコの健康被害は明らかでありますが、今回のCODIV-19の疫学調査からは、喫煙者における感染率や死亡率の上昇が明らかとなりました。特別講演として、「COVID-19と医学研究」の問題を古川俊治先生（参議院議員・医師・弁護士）に、「受動喫煙ゼロの環境をつくるために」について岡本光樹先生（東京都議会議員・弁護士）にご講演いただく予定で、これらの諸問題の認識を深めてゆきたいと思います。

大分大学では、2007年から医学部キャンパス全面禁煙、その後全学部キャンパスを全面禁煙とし、無煙環境作りを推進してきました。大分県は大分大学と密に連携し、保健医療福祉関係団体、経済団体、マスコミ、行政等で構成する「健康寿命日本一おおいた創造会議」を2016年に発足し、健康寿命の延伸を図ってきています。このように禁煙および健康に関して、行政と関係団体が一体となり大分県から発信してゆく企画を設けました。また、大学の専門性を生かして、タバコと関連する各種の癌、呼吸器疾患、循環器疾患などとのセッションを行うとともに、例年通りに看護部会、歯科部会、薬科部会のセミナーを予定しております。

開催形式につきましては、本年7月下旬からのCOVID-19の第5波の状況を鑑み、主要セッションは現地開催およびライブ配信ののち10月末までのオンデマンド配信の予定です。また、各部会のセミナー、一般演題、市民公開講座につきましては、学術集会初日から10月末までのオンデマンド配信とさせていただくことといたしました。国や大分県の指導に従い感染対策を十分に行い、安全な学会運営を心掛けてまいります。

大分は、澄んだ空、美しい山々と海に面した自然豊かな地であり、その中で育まれた新鮮で美味しい海の幸と山の幸があり、またなんといっても県内に広がる温泉は日本一の湧出量と温泉数を誇っています。本学術総会が実り多きものとなりますよう大分大学をあげて鋭意準備してまいりますので、多数のご参加を心からお待ちしております。