第42回日本癌局所療法研究会

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会期:2020年5月29日(金) 会場:大阪国際会議場 10F / 12F 当番世話人:大平雅一

当番世話人挨拶

第42回日本癌局所療法研究会
当番世話人 大平 雅一
大阪市立大学大学院 医学研究科
消化器外科学 乳腺・内分泌外科学 教授
会長:大平 雅一

このたび第42回日本癌局所療法研究会を2020年5月29日に大阪国際会議場において開催させて頂くことになりました当番世話人の大阪市立大学 消化器外科学・乳腺内分泌外科学 大平雅一でございます。我々の教室で本会の開催を務めさせて頂きますのは2005年に第27回研究会を、現在の本研究会会長の平川弘聖教授が開催されて以来15年ぶりとなります。この歴史と伝統のある本研究会をお世話させて頂くことは、教室にとりましても大変名誉なことであり、このような機会を与えて頂きました平川会長をはじめ、本研究会世話人ならびに会員の皆様方には厚く御礼を申し上げます。

さて、近年がん治療は目まぐるしい変化を遂げております。化学療法をはじめとする薬物療法の世界では、免疫チェックポイント阻害剤の開発とその適応拡大によって、広領域のがんに対して免疫治療が行われるようになりました。手術治療におきましては内視鏡外科手術のみならず、消化器外科分野でもロボット手術の導入が進められてきております。また放射線治療の分野では陽子線や重粒子線治療の施設も新設されてきており、その適応はさらに拡大されていくものと考えられます。Interventional Radiologyは、抗がん治療は言うまでもなく緩和領域においても有用な治療法とし確立しております。最近はこうした様々な治療を組み合わせたがん治療、いわゆるがん集学的治療が、特に進行癌、再発癌の患者さんを中心に行われるようになりましたが、薬物療法を代表とする全身療法と手術や放射線治療のような局所治療をいかに組み合わせていくかは、がん治療(がんの個別化治療)を進めていくうえでの大きな課題であります。このような背景を鑑み、今回の研究会テーマを「集学的治療時代における癌局所療法」とさせていただきました。

そして本テーマに合わせまして、
Ⅰ:集学的治療における外科切除の役割
Ⅱ:集学的治療におけるInterventional Radiologyの位置づけ
Ⅲ:微小環境をターゲットにした癌治療
Ⅳ:緩和治療と癌局所療法
の4つの主題を設けさせていただきました。
手術、放射線のみならず内視鏡治療なども含めたあらゆる癌局所治療の特徴を知って、うまく全身療法と組み合わせることにより、一人一人のがん患者さんに、最良のがん治療を提供するのが、がん治療に携わる医療者の責務であり、本研究会の果たすべき大きな役割の1つであると考えております。

一方、本研究会は診療科に関係なく、がん治療を目指す若手医師の登竜門となる研究会であると考えております。会期は1日しかありませんが、その中で、できるだけ若手の先生の教育になるセミナーや講演を組み入れて、しっかり勉強していただける企画を考えております。また、最近のがん治療は入院、外来を問わず、シームレスなチーム医療として行われることがほとんどであると思いますが、医師以外のメデイカルスタッフや連携されている地域の先生方にもご参加していただけるような企画も提案させていただきたいと思っております。

研究会が開催されますの深緑の折の大阪は少し汗ばむ日もございますが、1年の中でも過ごしやすい時期でもあります。ぜひご一門、ご同僚、さらにメデイカルスタッフの皆様もお誘い合わせのうえ来阪して頂き、「くいだおれ」の街大阪を十分に満喫して頂けたら幸いに存じます。皆様と大阪でお会いできることを楽しみにしております。

令和元年8月

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