会長挨拶
第33回日本門脈圧亢進症学会総会
会長 入澤 篤志
(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 主任教授)
第33回日本門脈圧亢進症学会総会を、2026年9月25日(金)〜26日(土)にライトキューブ宇都宮(宇都宮市)で開催させていただきます。歴史と伝統のある本会の運営を担当させていただくことは、教室にとりまして大変光栄に存じますとともに、私自身、その責任の重大さに身の引き締まる思いです。このような機会を与えてくださいました学会役員、評議員ならびに会員の皆様に、心より感謝申し上げます。
本総会は、私の座右の銘でもあります「承前啓後」をメインテーマとし、サブタイトルを「次世代への継承、創造、そして革新」とさせていただきました。諸先輩方が苦労して築き上げてこられた世界に冠たる門脈圧亢進症学を改めて回顧し、次世代に向けて新たな道を示しながら、本領域の未来を語り合える会にしたいと考えています。また、「教育」にも大きくスポットを当て、教育者のみならず被教育者側も交えて、門脈圧亢進症学の次世代への継承について幅広い議論を頂きたいと思っています。
本総会には、肝臓内科医、肝臓外科医、消化器内視鏡医、放射線科医、病理医、そして基礎医学研究者など、様々な分野の方が参集いたします。ご参加の皆様にとって楽しく実りある2日間となりますよう、診療科や専門領域を越えたクロストークを基本とし、1つの課題に対して多方面からの熱い討論ができる主題セッションを充実させます。そして、教育講演、海外招聘講演なども含め、門脈圧亢進症学に関わる全ての領域を幅広く網羅する数多くのセッションを予定いたします。さらには、本学会誌の英文化が検討されていることもあり、「国際化」も本総会の重要なテーマとして、複数のInternational session、そして、若い先生方が英語発表を楽しめるようなセッションも企画いたします。また、サブタイトルにもありますように、「次世代への継承」のための研修医・医学生のセッションも予定しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に翻弄された社会生活も十分に落ち着きを取り戻しておりますので、第33回日本門脈圧亢進症学会総会は一部オンデマンド配信も行いますが、基本的には対面での開催として、適度な緊張感と充実感に満ちた臨場感溢れる「楽しい」総会にしたいと考えております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。