演題応募方法
本学会への演題の応募はすべて、演題登録システムを利用したオンライン登録にて受付いたします。
演題募集期間
2026年3月16日(月)正午~5月11日(月)正午
ご注意下さい!
※演題締切後に、演題の登録・修正・削除の操作は一切できません。
締切直前は演題登録ページへのアクセスが困難になることが予想されますので、十分な時間的余裕をもってご応募下さい。
※Microsoft Edge、 Google Chrome、Safariをご利用下さい。
※ご登録をいただきました通りでの掲載となりますので、誤字脱字等ご注意ください。
募集プログラム
主題公募
特別企画
初めての英語での発表
会長からのメッセージ
COVID-19流行期に制限されていた海外発表も、最近では徐々に復活してきました。今後、若手の先生方が海外で発表する機会はますます増えると予想されます。
本セッションは、これまで「英語で学会発表をしたことがない」「勇気が出ず英語で発表できなかった」「これから海外学会に積極的に参加したいが不安がある」などの若手の皆様にとって、国際学会で口演発表するためのファーストステップとなることを目的に企画しました。
症例報告・研究成果のいずれも応募可能な英語セッションです。
司会の先生方は、状況に応じて英語または日本語で温かくサポートしますので、英語に自信がない方でも安心して楽しくご発表いただけます。
研修医や医学生など、門脈圧亢進症学をこれから学ぶ方の応募も歓迎します。多くの演題応募をお待ちしています。
特別企画
治療手技における私のこだわり 〜内視鏡治療・IVR・外科〜
司会の言葉
門脈圧亢進症の症状はさまざまであり、その治療法は内視鏡、IVR、手術治療など多岐にわたり、症例に応じて各種治療法を適切に使い分けることは重要である。内視鏡治療においてはEVL、EIS、シアノアクリレートによる組織接着剤注入法、地固め療法などあるが、術者の安全で効果的な治療目的としたさまざまな工夫やこだわり手技がある。
IVRにおいてはBRTO、TIPS、PSE、PTOなどがあるが、治療成績向上を目指し各施設が独自にこだわっている手技のポイントについて動画を含め紹介していただきたい。
手術に関しては、適応は限られるものの、肝機能が許せば一部の難治性静脈瘤に対するHassab手術や肝機能不良例では肝移植が行われている。Hassab手術においては腹腔鏡下等の低侵襲手術が導入されている。それぞれの適応や手技のこだわりと長期的な予後についてもお示しいただきたい。
各治療法の工夫から実臨床に還元するために幅広い領域からのご応募を期待する。
シンポジウム
門脈圧亢進症診療における集学的治療 〜内科・IVR・外科・病理の協働と融合〜
司会の言葉
門脈圧亢進症診療は、まさに歴史的転換期を迎えている。消化管静脈瘤に対する多様なモダリティを駆使した内視鏡治療、門脈圧低下や血栓溶解を目的とする薬物療法、BRTO・PTS・PSEをはじめとするIVR治療、さらには低侵襲手術の進歩、肝移植機会の増加により、治療選択肢は飛躍的に拡充している。加えて、近い将来TIPS治療が可能となることにより、治療戦略は新たな地平へと展開することが期待される。さらにAIを活用した病理学的解析の深化は病態理解を格段に精緻化し、真に個別化された集学的治療の確立を強く要請している。本シンポジウムでは、各分野の叡智を結集し、従来の枠組みを超えた協働と融合の在り方を高次元で探究いていきたい。門脈圧亢進症診療の未来を切り拓く、意欲あふれる演題のご応募を心よりお待ち申し上げます。
BavenoVIIIをふまえた本邦の門脈圧亢進症診療の展望
司会の言葉
門脈圧亢進症診療のグローバル基準とも言えるBaveno VIII が5年ぶりに2026年3月に開催された。BavenoVIIまでに整理されたCSPHの非侵襲的層別化、NSBB導入のタイミング、内視鏡検査・治療の最適化、さらには非代償化・死亡リスク・Recompensationを見据えた治療介入が焦点となっている。さらに、消化管出血・腹水など各種合併症における海外との治療方針の違いを埋めていくことも今後の重要なテーマである。加えて、Endo-hepatologyの進展によるEUS/計測デバイス、BRTO・PSE・TIPSなどのIVR、各種外科的アプローチ、脾臓・門脈血流制御、血栓症、門脈血行異常症まで議論の領域は拡大している。また、重要なテーマであるACLF、サルコペニア、栄養介入、地域連携の視点も重要となる。基礎から臨床まで幅広い領域から演題を募集し、多角的な観点から議論を深めたい。
第33回門脈圧亢進症学会総会・第15回脾臓研究会合同シンポジウム
「脾腫と他臓器相関-病態解明と治療戦略のup to date-」
司会の言葉
脾臓は古くから「沈黙の臓器」と称されてきました。しかし近年、免疫調節、血液リザーバー機能、炎症制御、線維化進展への関与など、その多面的な機能が次々と解明され、全身病態をつなぐハブ臓器として再評価が進んでいます。
とりわけ脾腫は、単なる形態異常にとどまらず、肝臓における門脈圧亢進や線維化、心臓・肺の循環動態、膵臓の血行動態や外分泌機能、腸管免疫との相互作用、さらには骨格筋量との関連など、多臓器にわたる病態を鋭敏に反映する重要な臨床指標と考えられます。
本シンポジウムでは、これまでの知見を礎とし、次世代へと発展させる「承前継後」の視点から、基礎研究・臨床研究・治療介入戦略までを横断的に議論し、脾腫を起点とした臓器間ダイナミクスの理解を一層深化させたいと考えております。
内科・外科を問わず、幅広い視野からの演題を募集します。
なお、本研究会では、一般演題として脾臓に関連する多彩なテーマも広く募集します。
パネルディスカッション
孤立性胃静脈瘤に対する予防治療について再考する
司会の言葉
胃静脈瘤に対する予防的治療の適応と戦略については、国際的に十分な統一見解が確立されていない。一方、日本では出血例に対する二次予防として、組織接着剤注入術などの内視鏡的治療やBRTOをはじめとするIVRが広く行われ、一定のコンセンサスが得られている。超音波内視鏡下コイル留置術も、新たな治療選択肢として議論が進んでいる。しかし、未出血例に対する一次予防については、内視鏡的治療やBRTOを積極的に導入する立場と、慎重な経過観察や非選択的β遮断薬投与を基本とする立場が併存しているのが現状である。さらに、内視鏡的治療・IVR・手術療法の最適な連携を踏まえた治療選択アルゴリズムの構築が求められている。そこで本セッションでは、①未出血胃静脈瘤に対する一次予防の適応、②内視鏡的治療・BRTO・手術療法それぞれの一次・二次予防における意義、③出血リスク層別化指標の確立、をテーマとして議論を深めたい。日本発の知見を世界へ発信する契機となる演題を広く募集する。
難治性腹水、胸水の治療戦略
司会の言葉
門脈圧亢進症に伴う難治性腹水・胸水の管理は、患者のQOLと生命予後を大きく左右する喫緊の課題である。近年、利尿剤の適正使用、CART、TIPSなど治療選択肢は拡大してきたが、依然として標準治療への抵抗例が一定数存在する。さらに、どの患者が既存治療に反応しないのかを事前に見極める客観的予測指標は確立されていない。次治療の選択肢も乏しいため、効果の乏しい治療が漫然と継続され、反復入院や侵襲的処置を繰り返す悪循環に陥る症例も少なくない。これは患者のQOL低下のみならず、医療費増大や医療資源の浪費という社会的問題にも直結する。本セッションでは、胸腹水に対する最新の集学的戦略、各施設の創意工夫、治療限界を見極める指標について国内外の知見を踏まえ議論したい。標準治療のエビデンスに基づく報告に加え、現在の臨床現場の閉塞感を打破する一手となるような、挑戦的かつ独創的な演題を広く公募する。
他臓器疾患併存状態における静脈瘤治療の現状と課題
司会の言葉
消化管静脈瘤は門脈圧亢進症を背景に発生し、その予後は肝機能のみならず全身状態に大きく左右されます。近年、心不全、腎機能障害、フレイル(サルコペニア)、糖尿病などの他臓器疾患が、静脈瘤の発生や増悪、再発のみならず、治療成績にも影響を及ぼす可能性が示唆されています。静脈瘤出血はそれ自体致死的である一方、一部の治療は侵襲性を伴い全身へ大きな負担を与えます。他臓器に問題を抱える患者においては、個別化介入を考慮する必要もあり、静脈瘤根絶を目指す治療戦略だけでなく、全身状態・併存疾患のリスク層別化や、予後・QOLも含めたトータルマネジメントとしての治療選択が必要になります。本セッションでは、消化管静脈瘤を全身疾患の一側面として捉え直し、高齢者に合併しやすい疾患も含め、多角的視点から病態解明や治療戦略並びにその問題点を議論したいと考えます。皆様の積極的なご発表と活発な討論を期待いたします。
食道・胃静脈瘤治療後の再出血例 〜病態と治療〜
司会の言葉
食道・胃静脈瘤治療後に再出血を来し,診療に難渋するケースを経験することは少なくありません。再出血は臨床上の重要な課題であり,本パネルディスカッションでは,治療後にもかかわらず再出血を来した症例を広く募集いたします。どのような背景肝や肝機能,瘤の部位や形態,門脈血行動態が影響したのか。そして治療戦略は再出血にどのように関与したのか。さらに生命予後にどの程度のインパクトを与えたのか。内視鏡治療,IVR,薬物療法, 外科治療など,どのような治療あるいは病態に応じた治療戦略で臨むべきか。実臨床に根ざした症例提示と考察も歓迎いたします。それぞれの施設における再出血に対する戦略や起死回生の貴重な症例など,多角的な議論につながるよう,多くの演題のご応募をお待ちしています。
BRTO-TIPS研究会合同「TIPS/BRTO:成功の極意, コツとpitfall」
司会の言葉
TIPSは、過去には高度先進医療として施行され、限られた施設ではあるが経験の蓄積とともに種々の工夫が行われてきた。そして今、保険収載へ向けての動きが進められ、臨床への導入が期待されている。BRTOにおいても、PARTOやGERTO、PSEの併用など多くの技術が提案・導入され、当初と比べてクオリティや短期・長期効果が格段に向上した。さらにPTOによる血管塞栓についても、手技や治療効果の安定化が認められている。しかし同時に、これらIVR手技やその周術期管理における課題も明らかとなってきた。そこで今回、各施設でのTIPS/BRTO/PTOにおける極意をご提示いただき、成功への道筋を明らかにしたい。さらにpitfallについても議論を深め、安全面を含めた視点で、実臨床におけるTIPS/BRTO/PTOの今日的意義を再確認したい。
ワークショップ
門脈血栓症/門脈狭窄症 治療法の進歩
司会の言葉
門脈域の病変は、外科的アプローチの難しさや肝予備能の低下や門脈圧亢進症を背景に持つことが多く、その治療には常に困難が伴います。門脈血栓に対する抗凝固療法においてはアンチトロンビン(AT-III)製剤が保険収載された唯一の治療薬ですが、DOACの有用性に関する報告が海外を中心に集積しつつあり、薬物療法のパラダイムシフトが起きつつあります。また、近年のインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)の発展により、門脈狭窄に対する門脈ステント留置術は、低侵襲かつ劇的な血流改善を期待できる手法として確立されつつあります。そこで本セッションでは、門脈血栓症に対する治療アルゴリズムや門脈狭窄症に対する適応基準、IVR手技の工夫、難治例へのアプローチなど、多角的な演題を広く募集いたします。若手からベテランの先生方まで、臨床現場での貴重な経験や研究成果をご提示いただき、活発な議論の場にしたいと思います。
門脈圧亢進症学におけるトランスレーショナルリサーチ
司会の言葉
門脈圧亢進症診療は着実な進歩を遂げてきたが、既存治療に抵抗を示す病態の管理や、より低侵襲な診断法の開発など、未だ多くのUnmet Medical Needsが残されている。また、肝硬変では肝線維化の消退や肝再生に向けた治療法の確立が待たれ、そして、難病であるIPH、EHO、バッドキアリ症候群等の門脈血行異常症、あるいはFALDや門脈欠損症といった小児・先天性疾患においては、病態解明と至適治療の構築が喫緊の課題である。本ワークショップでは、これら未解決の課題に挑む「トランスレーショナルリサーチ(TR)」に焦点を当てる。臨床の疑問を基礎研究で解明する「リバースTR」から、革新的な創薬、低侵襲な診断マーカーの開発、新規治療戦略の提案まで、多角的な視点からの演題を募集する。内科、外科、小児科、放射線科、基礎研究者の垣根を越え、最新の知見を臨床のブレイクスルーへと繋げる熱い議論を期待している。
門脈圧亢進症に対する低侵襲外科手術
司会の言葉
現在、食道胃静脈瘤や門脈―大循環シャントなどの門脈圧亢進症疾患に対する治療は内視鏡あるいはIVRによる非外科的治療が主になっている。一方で脾腫・脾機能亢進症や非手術的治療困難・難治例における外科的治療の意義はいまだに高い。近年の腹腔鏡あるいはロボットを用いた低侵襲手術の進歩により、肝硬変などの身体的背景を有する門脈圧亢進症に対する低侵襲外科手術は、その意義は大きい一方で高リスクかつ高度な手術技術を要する症例が多い。本セッションでは、門脈圧亢進症に対する低侵襲外科手術の適応、手術手技、新規アプローチ、限界、挑戦などについて提示していただき、その現在地と未来展望について議論したい。
TIPSが変えるかもしれない門脈圧亢進症治療
司会の言葉
1990年代に臨床応用されたTIPSは、かつて本邦でも先進医療に採用されたが、長らくアクセスキットのみが認可される特異な状況が続いた。欧米では食道静脈瘤の再破裂予防として確立されている一方、本邦では内視鏡治療が出血制御の主軸を担い、難治性腹水に対してはドレナージや利尿薬による保存的治療が優先されてきたという背景がある。移植医療の普及度という背景の違いもあり一概には論じられないが、経皮的門脈減圧術であるTIPSが日本の臨床に与える影響は計り知れない。C型肝硬変が激減し非ウイルス性肝硬変が台頭するなど疫学が大きく変化し、さらに2025年9月に「ゴア VIATORR TIPSステントグラフト」が承認された今、本邦の門脈圧亢進症治療はまさに時宜を得た転換期を迎えている。その一方で、確実な門脈圧低下が得られる半面、血流改変に伴うTIPS後肝性脳症の厳密な管理や、静脈還流量増加に伴う心不全への対策など、安全な治療継続に向けた周術期・遠隔期のマネジメントが極めて重要な課題となる。TIPS黎明期の貴重な経験知を次世代へと継承し、さらなる発展へと繋げるべき今、各領域の「異文化交流」が日本の門脈圧亢進症治療をどう変えるのか。内視鏡技術や緻密な内科的管理と、高度なIVR技術が融合した本邦独自の新たな潮流を生み出す絶好の機会である。これまでの歩みを糧に、日本ならではの新たな治療戦略の構築に繋がる意欲的な演題を募集する。
門脈圧亢進症診療における被曝の現状と課題
司会の言葉
2020年4月の電離放射線障害防止規制改正で、水晶体への被爆線量限度が引き下げられ、放射線を用いた診療の際には、より厳格な放射線防護が必要になってきており、防護眼鏡や不均等被ばく管理が標準化されつつある。ところが、2024年に日本消化器内視鏡学会で学会員を対象に行われたアンケート調査では、被ばく対策あるいは被ばくへの関心は十分とはいえない現状が明らかとなった。門脈圧亢進症領域においても、静脈瘤治療、IVR等、放射線透視を用いる機会は多くあるが、放射線科医や技師が不在である場合もあり、被曝管理が十分とは言えない施設も多いと考えられる。本ワークショップでは、門脈圧亢進症領域における、各施設での放射線被ばくの現状、防護対策や取り組み等を報告して頂き、今後の対策に役立てたい。数多くの応募を期待する。
門脈圧亢進症の非侵襲的診断
司会の言葉
近年、門脈圧亢進症の診断は大きな転換点にある。肝静脈圧較差(HVPG)は依然として標準的評価法であるものの、その侵襲性という制約から、より安全で再現性の高い非侵襲的診断法の確立が国際的課題となっている。
血液線維化マーカー、超音波エラストグラフィ、MRエラストグラフィなどは急速に臨床応用が進み、CSPHの層別化、予後予測、さらには治療介入の適応判断にまで活用が広がっている。一方で、その適切なカットオフ値、組み合わせアルゴリズム、臨床実装の在り方については、国などの地域特性や患者背景を踏まえた検証が不可欠である。
本ワークショップでは、既存エビデンスの整理にとどまらず、日本の臨床データに基づく新たな知見を持ち寄り、国際基準を踏まえつつ「日本発のコンセンサス形成」を目指した建設的議論を行いたい。次期Bavenoを見据え、日本から世界へ発信し得る提案を広く募集する。
臨床研究、基礎的検討、工学的アプローチを問わず、挑戦的かつ将来性のある演題の応募を期待する。
ビデオセッション
食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療 ~難渋例への工夫~
司会の言葉
食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療はすでに確立された治療手技として広く認識されている。また、令和6年に、cyanoacrylate系薬剤を用いる内視鏡的胃静脈瘤注入術の保険償還が認められ、治療選択の制約を緩和する大きな前進がみられた。手技的には、EIS・EVLの開発以降、大きなブレイクスルーが見られていなかった領域でもあるが、近年はEUS下ガイド下治療も先端施設で導入され、コンビネーション治療を含め、食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療の幅が着実に広がってきている。とはいえ、確立された手技であっても、複雑な血行動態や背景疾患の影響により、静脈瘤の消失が得られない症例、出血再発を来す症例、止血困難例など、治療難渋例が一定数存在する。本セッションでは、各施設の治療難渋例に対する内視鏡治療の工夫やコツを提示していただきたい。新しい工夫を施行した症例報告や、内視鏡治療をアシストするIVRとのハイブリッド治療の報告も歓迎する。
門脈圧亢進症に対するIVR治療 ~難渋例への工夫~
司会の言葉
門脈圧亢進症に対するIVRは、BRTOやその変法に代表されるシャント閉鎖・塞栓療法に加え、門脈ステントや再建を含む減圧治療、さらに長らく待たれてきたTIPSの保険診療導入を控えるなど、新たな局面を迎えつつあります。一方で、複雑な側副血行路や既治療例、肝予備能が制限因子となる症例など、いわゆる「難渋例」への対応には、個々の症例に応じた戦略的判断と技術的工夫が求められます。本セッションでは、実際のビデオを通じてその創意工夫を共有するとともに、合併症対策や肝機能への配慮も含めた総合的治療戦略について議論を深めたいと存じます。
要望演題
肝炎ウイルス制御後の門脈圧亢進症の長期経過
司会の言葉
B型・C型肝炎に対する抗ウイルス療法の進歩によりウイルス増殖が良好に制御される時代においても、なお合併症として持続・進展する門脈圧亢進症が注目されている。ウイルス制御後も食道胃静脈瘤、腹水、脾腫、肝性脳症などの合併症が残存あるいは新規に出現する症例は少なくなく、その自然経過や予後規定因子、病態機序の解明は重要な課題である。本セッションでは、肝硬変の成因別の臨床像や自然経過、治療介入時期の最適化、さらには肝線維化や肝内血流の動態変化に関する基礎的および臨床的な検討を含めて、幅広い視点からの演題を募集する。肝炎ウイルス制御後の門脈圧亢進症について長期予後の改善につながる新たな知見を共有し、今後の診療戦略の確立に資する活発な討論を期待する。
門脈圧亢進症と肝細胞癌治療
司会の言葉
近年、肝細胞癌治療は外科治療、局所療法、薬物療法それぞれの進歩により大きく変化している。一方、背景肝に存在する門脈圧亢進は治療適応や安全性、予後に深く関与する重要な因子である。本邦の肝細胞癌診療ガイドラインでは門脈圧の位置づけは限定的であるが、欧米では門脈圧亢進の有無が外科的切除適応の判断に組み込まれている。脾腫に伴う血小板減少は治療実施の可否に影響し、VEGF阻害薬による血行動態変化は静脈瘤出血や胸腹水増悪と密接に関わる。門脈圧亢進状態の正確な評価と適切な管理は抗癌治療継続の可否を左右し、特に脈管浸潤例ではその重要性は一層高い。しかし、その評価法や最適な対応策はいまだ十分に確立されたとは言えず、未解決の課題も少なくない。本セッションでは、肝細胞癌診療における門脈圧亢進の評価と管理の意義を再確認し、エビデンスと実臨床の両面から患者予後の向上に資する活発な議論を期待する。
門脈圧亢進症による消化管毛細血管拡張症出血の治療方針
司会の言葉
門脈圧亢進症に伴う消化管毛細血管拡張症は、急性出血のみならず慢性的な貧血を招き、患者のQOLに多大な影響を及ぼす。その病態は、門脈圧亢進症性胃症(PHG)や胃前庭部毛細血管拡張症(GAVE/DAVE)として知られるが、胃にとどまらず十二指腸や小腸、大腸など全消化管に出現し、出血の原因となる可能性がある。しかしながら、本邦においてこれら広範な消化管毛細血管拡張症に対する標準的な治療指針は未だ確立されていない。内視鏡的止血術の選択、薬剤投与、あるいは門脈圧減圧療法の介入時期など、実臨床では各施設の判断に委ねられているのが現状である。
本セッションでは、各部位における出血の現状や治療戦略、再発防止に向けた長期フォローアップについて、多角的な視点から議論したい。最新の知見や貴重な症例経験を広く募集し、本病態に対する治療指針構築への一助としたい。
左側門脈圧亢進症のマネージメント
司会の言葉
左側門脈圧亢進症は脾静脈の循環障害により発生し、穹窿部から胃体部静脈、胃大網静脈、短胃静脈、左胃静脈などを介する広範な求肝性の血流として認められます。頻度は門脈圧亢進症全体の5%以下とされ、多くは急性・慢性膵炎、膵癌、膵仮性嚢胞などのよる脾静脈の圧排・狭窄・浸潤・血栓形成などが成因とされています。近年では門脈脾静脈合併部分切除を伴う膵頭十二指腸切除後の報告も増えています。出血時にはn-Butyl-2-Cyanoacrylateによる内視鏡的組織接着剤注入術にて対応されることがありますが、基礎疾患の病態も様々であることから、治療適応や治療法(内科的、外科的、IVRなど)が定まっていないことが実情です。本要望演題では広く症例をご報告頂き、様々な病態を考慮した治療戦略を共有し議論することにより、病態ごとの適切なマネージメント法を勘案できることを期待しています。
本邦におけるPSVD(門脈洞状血管障害)の現状
司会の言葉
PSVD(porto-sinusoidal vascular disorder)は当初、病理学的観点から提唱された疾患概念であり、現在あらためて臨床病理学的視点から概念の見直しおよび診断基準が整理され、本年には主要な国際学会で発信される予定である。希少疾患であるがゆえに、単施設の経験だけでは見えない部分が数多く残されており、本邦の診療現場において「どこまで周知され、どのように診断され、どのように管理されているのか」はいまだ明らかではない。本セッションでは、公募演題を通じて各施設におけるPSVDの現状を共有し、臨床・画像・病理をつなぐ共通言語を整え、診断とマネジメントの標準化に向けた課題を明確にする。活発な議論を通じて、本邦におけるPSVDの診療・研究の今後の方向性を展望できれば幸いである。
稀な・興味ある・貴重な症例
司会の言葉
門脈圧亢進を呈する病態は多様で、治療法も多岐にわたります。診断や治療に難渋する症例も少なくありません。
多様な症例を知っておくことは日常診療で非常に重要です。
本セッションでは、「日常診療では稀」「病態や治療法に興味を引く」「知っておくべき貴重な」症例を広く募集します。
皆さまからの多数の演題応募をお待ちしております。
医学生・初期研修医・メディカルスタッフ セッション
司会の言葉
近年、腹水や肝性脳症、消化管出血や門脈血栓、脾機能亢進など肝硬変の合併症に対する診断・治療の進歩は、内視鏡やIVR、種々の薬物療法や肝移植まで目覚ましいものがあります。しかし門脈圧亢進症が引き起こす病態は画一ではなく症例毎に異なるため、実臨床においては一例一例を大切にした症例の積み重ねと振り返りが重要です。さらには、まれな症例のみならず、日常良く遭遇する症例からも学ぶことは数多くあり、治療現場ではメディカルスタッフの皆さんの協力は欠かすことが出来ません。本セッションでは医学生、若手医師、メディカルスタッフの皆さんから、示唆に富む症例や興味のある症例の報告をはじめ、日々の臨床の現場で行われている取組みや工夫、課題など門脈圧亢進に関連した幅広くあらゆるテーマでの演題を応募いただくことを期待します。
一般演題
発表形式は口演です。
第33回日本門脈圧亢進症学会総会
第27回BRTO・TIPS研究会
第15回脾臓研究会
主題不採択時、一般演題に応募する場合
主題公募演題へ応募いただき、【主題不採用時の一般演題】で一般演題を「希望する」を選択されている場合は、一般演題の登録画面から登録いただく必要はございません。
【主題不採用時の一般演題】で一般演題を「希望する」を選択後、一般演題の際の共同演者をご入力下さい。
演題応募規定
- 学会発表内容は、本学会および国内の他の学会でも未発表であること
- 応募資格について
筆頭著者および共著者も会員である必要があります。
本学会では入会初年度に関する会費が免除されます。
現在非会員の方も会員登録を行うことで演題応募が可能となりますので、積極的な御応募をお待ちしています。
利益相反自己申告について(筆頭演者の方へ)
日本門脈圧亢進症学会では、利益相反(conflict of interest:COI)状態を適切に管理するため、「日本門脈圧亢進症学会の利益相反に関する指針」を施行しております。利益相反(COI)とは、本学会が推進する医学医療の研究により、「社会に還元される公的利益」と「産学連携等により生じる研究者の私的利益」が互いに相反している状態を指します。
本総会に演題をご応募いただくにあたり、その演題において筆頭著者に下記の利益相反が生じる場合は、関係する企業などとのCOI状態を申告してください。
| 種類 |
内容の説明 |
申告の基準 |
| 役員・顧問職 |
一つの企業や団体からの年間報酬額 |
100万円以上 |
| 株 |
一つの企業について1年間の株による利益(配当・売却益の総額) |
利益100万円以上/全株式の5%以上 |
| 特許権使用料 |
一つの特許使用料として支払われた年間総額 |
100万円以上 |
| 講演料など |
一つの企業や団体より、会議の出席(発表)に対し、研究者を拘束した時間・労力に対して支払われた日当(講演料など)の年間総額 |
100万円以上 |
| 原稿料など |
一つの企業や団体からパンフレットなどの執筆に対して支払われた原稿料の年間総額 |
100万円以上 |
| 研究費/奨学寄附金 |
一つの研究に対して、一つの企業や団体が提供する研究費の年間総額/一つの企業や団体から1名の研究者代表者に支払われた年間総額 |
200万円以上 |
| その他の報酬 |
一つの企業や団体から研究とは直接無関係なものなどに対して支払われた年間報酬額 |
100万円以上 |
臨床研究に関する倫理委員会の承認について
人を対象とする臨床研究に関しては、ご自身の発表がどのような審査を必要とするか等については、下記ご確認ください。
執筆要項
演題名:制限文字数は全角60文字以内
抄録本文:制限文字数は全角600文字以内
図表がある場合は全角400文字以内。1点のみ収載していただけます。
演題選定、採否通知について
一般演題は研究内容、倫理面等を総合的に評価のうえ、採否を決定します。
主題公募セッションの採択は司会者に一任します。
不採択になった場合、一般演題としてご発表頂くことが可能です。
2026年6月末頃にE-mailにて採否通知をお送りいたします。
演題登録
演題登録に関するお問合せ
第33回日本門脈圧亢進症学会総会 運営準備室
日本コンベンションサービス株式会社
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル14階
E-mail:jsph33[あ]convention[ど]co[ど]jp([あ] を @ に,[ど] を . に変えてください。)