プログラム
特別講演
がんの近赤外光線免疫療法(光免疫療法)
3月6日(木)14:00~15:00
第1会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F ポートピアホール)
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司会 南 博信 (神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科) 演者 がんの近赤外光線免疫療法(光免疫療法) 小林 久隆 (米国国立がん研究所)
The Era of Liquid Biopsy Biomarkers and Precision Medicine in Gastrointestinal Cancers
3月7日(金)10:20~11:20
第1会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F ポートピアホール)
- セッション詳細
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司会 高山 哲治 (徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学分野) 演者 The Era of Liquid Biopsy Biomarkers and Precision Medicine in Gastrointestinal Cancers Ajay Goel (City of Hope Comprehensive Cancer Center, City of Hope)
特別企画
腫瘍循環器学の重要性と実態:小室班研究を踏まえて
3月6日(木)10:40~11:40
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
- セッション詳細
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司会 南 博信 (神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科) 演者 がん薬物治療における循環器学の重要性 南 博信 (神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科) 厚生労働科研の調査から明らかになった腫瘍循環器診療の現状と課題 小室 一成 (国際医療福祉大学)
会長企画シンポジウム
全ゲノムシークエンスの臨床実装
3月6日(木)16:10~17:40
第1会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F ポートピアホール)
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全ゲノム解析等実行計画2022に基づいた全ゲノム解析の臨床実装が進められており、2025年度には事業化が予定されている。その結果を臨床に反映させることを目的とした全ゲノム解析が本格化することを見据え、既に臨床実装が実現しているオランダの現状を伺うと共に、全ゲノム解析の臨床的有用性について議論する。
司会 河野 隆志 (国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター) Edwin Cuppen (Hartwig Medical Foundation) 演者 肺がんの予防、診断、治療に資する全ゲノム解析 ー本シンポジウムの導入としてー 河野 隆志 (国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター) Clinical Implementation of Whole Genome Sequencing in the Netherlands Edwin Cuppen (Hartwig Medical Foundation) 本邦における全ゲノム解析の臨床実装に向けた取り組み 角南 久仁子 (国立がん研究センター中央病院) 小児がんにおける全ゲノム解析の臨床応用 加藤 元博 (東京大学医学部附属病院 小児科) 全ゲノムシークエンスの臨床実装 柴田 龍弘 (東京大学 医科学研究所 ゲノム医科学分野)
ゲノム医療で推奨された保険適応外薬をどのように使うか?
3月6日(木)14:00~15:30
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
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ICIやmolecular baseの治療の発展により、各がん種でde-escalation(less-intensive)treatmentの開発、という方向性があると思います。それらを共有することは意義深いと考えます。
司会 武藤 学 (京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座) 織田 克利 (東京大学大学院 統合ゲノム学) 基調講演 がんゲノム医療時代における薬剤アクセスの課題 池田 貞勝 (東京科学大学) 演者 保険外併用療養費制度について~治験、先進医療、患者申出療養など~ 鈴木 達也 (国立がん研究センター中央病院) 小児がん領域における保険適応外薬使用の現状 滝田 順子 (京都大学大学院医学研究科発達小児科) がん患者にとっての保険適応外薬使用 天野 慎介 (一般社団法人全国がん患者団体連合会) 日本の保険医療制度と新規医薬品の保険収載 小塩 隆士 (一橋大学経済研究所)
激論!『条件付き承認制度』の活用はドラッグ・ロス対策に有用か!?
3月6日(木)10:10~11:40
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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我が国で医薬品の開発が遅れる「ドラッグラグ問題」は、審査期間の短縮などで、大きく改善されてきた。その一方で、我が国の相対的な市場規模が縮小する中で、また、ベンチャー企業が開発の中心になっている中で、我が国で医薬品の開発が行われない「ドラッグロス」という新たな課題が示されてきた。これは、先進国である日本において、最新の治療を受けられないと言うことになり、影響は極めて大きい。特に、抗悪性腫瘍剤のドラッグロスは、患者の生死に関わる問題であり、その対策は急務である。
厚生労働省においても、薬価においてイノベーション評価の充実や、国際共同治験に入る前の日本人第I相試験の省略など、様々な対応が行われている。しかしながら、アカデミア、産業界も含めて、日本人の有効性、安全性を確保しつつ、実際にドラッグ・ロスを解決するための具体的な解決方策を検討することが必要である。例えば、抗悪性腫瘍剤領域においても、米国ベンチャー企業は、米国での上市による利益確保を急ぐために、我が国の薬事制度、薬価制度などを理解しないままに、日本での開発をスキップしている事例が報告されている。
また、令和6年4月にとりまとめられた厚生労働省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会報告書」では、治験の追加的な実施によって日本人患者の医薬品へのアクセスが遅れる不利益を最小化する観点から、日本人患者における臨床試験成績がなくとも薬事承認を行うことが適切であると考えられる場合を整理したうえで、日本人患者の投与実績に関する情報を可能な限り収集し、審査において確認するとともに、医療現場へ情報提供することが重要であるとして、日本人の臨床試験の結果の提出を承認後に求める場合には、条件付き承認制度を活用することを検討するとしている。
そこで、本シンポジウムでは、日本人における有効性、安全性を確認しつつ、ドラッグ・ロス問題を克服するための方策として、【医薬品の条件付き承認制度の取り扱いの一部改正について】(薬薬審発1023,第2号)と関連する【希少疾病等に用いる医薬品について海外においてのみ検証的な臨床試験が実施されている場合における日本人のデータに係る基本的な考え方について】(薬薬審発1023第3号)にフォーカスを当てて、その解決策を議論したい。司会 米盛 勧 (国立がん研究センター中央病院腫瘍内科) 中井 清人 (厚生労働省) 演者 アカデミアの立場から 平田 泰三 (広島大学病院 広島臨床研究開発支援センター) 生物統計学・レギュラトリーサイエンスの立場から 平川 晃弘 (東京科学大学 臨床統計学分野) 「患者利益から考える条件付き承認制度の活用と改善策」 眞島 喜幸 (NPO法人パンキャンジャパン) 産業界の立場から 大和 隆志 (エーザイ株式会社) 健やかに生きる世界を、ともに~規制当局の立場から~ 井口 豊崇 (独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)
ctDNAに基づくがん治療
3月7日(金)8:20~9:50
第1会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F ポートピアホール)
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司会 佐藤 康史 (徳島大学大学院医歯薬学研究部 地域消化器・総合内科学) François-Clément Bidard (Institut Curie) 演者 手術後の希望:ctDNAが示す大腸がん治療の新たな道筋 中村 能章 (国立がん研究センター東病院) Adjuvant chemotherapy guided by circulating tumor DNA analysis in stage II colon cancer Jeanne Tie (Peter MacCallum Cancer Centre, Walter & Eliza Hall Institute of Medical Research) From avant-garde to clinical routine: intercepting and targeting ESR1 mutation-mediated resistance in ER+ metastatic breast cancer François-Clément Bidard (Institut Curie) 肺癌におけるctDNAに基づく医療の開発と展望 岩間 映二 (九州大学大学院医学研究院 呼吸器内科学分野) 尿路上皮癌におけるctDNA解析 赤松 秀輔 (名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学)
希少がんの遺伝性腫瘍
3月8日(土)10:10~11:40
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
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ゲノム医療も推進され、これまで以上に家族性腫瘍の存在も重要視される時代となりました。希少がんにおいても他癌腫以上に家族性腫瘍の存在が重要であり、今回、シンポジウムで取り上げました。
司会 櫻井 晃洋 (札幌医科大学 遺伝医学) 平田 真 (国立がん研究センター 中央病院 遺伝子診療部門) 演者 遺伝性乳癌卵巣癌診療の実際と展望~乳癌治療医の立場から~ 田辺 真彦 (東京大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科) 本邦におけるVon Hippel-Lindau(VHL病)に対する診療の取り組みと変遷 中村 英二郎 (国立がん研究センター中央病院) Cowden症候群の皮膚粘膜病変 久保 宜明 (徳島大学大学院医歯薬学研究部 皮膚科学分野) Li-Fraumeni 症候群のサーベイランスとがん診療 服部 浩佳 (国立病院機構名古屋医療センター遺伝診療科) リンチ症候群の診療の現状と最新情報について 中島 健 (大阪国際がんセンター)
がん遺伝子パネル検査は1次治療開始前に実施するべきか?
3月8日(土)14:00~15:30
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
- セッション詳細
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司会 馬場 英司 (九州大学大学院医学研究院 連携腫瘍学) 武藤 学 (京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座) 演者 固形がん患者における初回治療時の包括的ゲノムプロファイル(CGP)検査の実現性と治療選択への有用性を評価する多施設共同前向き研究(NCCH1908:UPFRONT試験) 水野 孝昭 (国立がん研究センター中央病院 先端医療科/慶應大学腫瘍センター がんゲノム医療ユニット) 先進医療B:標準治療前のがん遺伝子パネル検査の有用性を評価する多施設共同前向き研究FIRST-Dx studyの1年フォローアップデータ 松原 淳一 (京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学) 転移再発乳がん患者における遺伝子パネル検査の意義と最適な実施タイミングを考える 深田 一平 (がん研究会有明病院 ゲノム診療部) 前立腺がんに対するがん遺伝子パネル検査の現在地と向かうべき道 北村 寛 (富山大学学術研究部医学系 腎泌尿器科学) ゲノム医療の推進について 鶴田 真也 (厚生労働省 健康・生活衛生局 がん・疾病対策課)
大腸がんに対する新たな分子標的治療薬
3月8日(土)8:30~10:00
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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司会 吉野 孝之 (国立がん研究センター東病院 ) 室 圭 (愛知県がんセンター 薬物療法科) 演者 Tucatinib plus trastuzumab for HER2-positive, RAS wild-type metastatic colorectal cancer John H. Strickler (Duke University, Duke Cancer Institute) HER2陽性大腸癌に対するトラスツズマブデルクステカン 川上 尚人 (東北大学大学院 医学系研究科 臨床腫瘍学分野) Sotorasib Plus Panitumumab for Colorectal Cancer with KRAS G12C Mutation Tae-Won Kim (Asan Medical Center) 大腸がんサルベーラインにおける新たな選択肢:フルキンチニブ 佐藤 太郞 (大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター) Optimal therapy to target BRAF mutated colorectal cancer Kopetz Scott (The University of Texas MD Anderson Cancer Center)
シンポジウム
消化器
消化管がんにおける長期生存、治癒、臓器温存を目指すための多様なアプローチと将来展望
3月6日(木)8:30~10:00
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
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従来のがん治療の柱であった手術、放射線、化学療法に加え、免疫療法はすでに確立した治療戦略となった。さらに、免疫療法や分子標的治療の選択肢は多様化している。また治療法の進歩に、ctDNAなどを用いた新たな診断法の開発も欠かせない。これらを駆使して、より多くの患者さんに長期生存、治癒さらに臓器温存を目指す治療戦略が試みられている。本セッションでは、今後の集学的治療の展開についてそれぞれの専門家の立場から意見を交換して、将来の治療展望を考察する。
司会 中山 厳馬 (国立がん研究センター東病院 消化管内科) Elizabeth Smith (Oxford Cancer ) 基調講演 治癒を目指す新たな道を求めて:切除可能上部消化管がんにおける非手術治療の将来展望 中山 厳馬 (国立がん研究センター東病院 消化管内科) NONOPERATIVE MANAGEMENT IN LOWER GI CANCERS Filippo Pietrantonio (Fondazione IRCCS Istituto Nazionale dei Tumori) ディスカッサント Filippo Pietrantonio (Fondazione IRCCS Istituto Nazionale dei Tumori) 金光 幸秀 (国立がん研究センター中央病院 大腸外科) 中村 能章 (国立がん研究センター東病院) 大隅 寛木 (公益財団法人がん研究会 有明病院 消化器化学療法科) 安福 至 (岐阜大学大学院医学系研究科 臨床解剖開発学講座)
上部消化管癌に対する新規治療
3月8日(土)10:10~11:40
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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上部消化管癌に対する新規治療についての知見を共有し、今後の展望を議論する。
司会 高張 大亮 (群馬大学 大学院医学系研究科 内科学講座 腫瘍内科学分野) Hanneke W.M. van Laarhoven (Department of Medical Oncology, Amsterdam UMC) 演者 New HER2 - Targeted Therapies Sylvie Lorenzen (Department of Hematology and Oncology, Klinikum rechts der Isar) Claudin-18.2 as a new therapeutic target in upperGI cancer Hanneke W.M. van Laarhoven (Department of Medical Oncology, Amsterdam UMC) Expanding the horizon of immunotherapy combinations in mismatch repair proficient advanced gastric cancer Ian Chau (Royal Marsden Hospital) MSI-H胃癌に対する治療戦略 成田 有季哉 (愛知県がんセンター 薬物療法部) 上部消化管がんの早期開発試験における最近の傾向と今後の展望 小金丸 茂博 (国立がん研究センター東病院 先端医療科)
肝胆膵
切除可能/Borderline resectable膵癌に対する周術期治療
3月7日(金)8:20~9:50
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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切除可能/Borderline resectable膵癌の周術期治療の各地域での現状を報告してもらい、今後の開発の方向性を検討する。
司会 尾阪 将人 (がん研有明病院肝胆膵内科) Li-Tzong Chen (Department of Internal Medicine, Kaohsiung Medical University Hospital, Kaohsiung Medical University; National Intsitute of Cancer Research, National Health Research Institutes, Tainan ) パネリスト Teresa Macarulla (Vall d¡'Hebron University Hospital) Li-Tzong Chen (Department of Internal Medicine, Kaohsiung Medical University Hospital, Kaohsiung Medical University; National Intsitute of Cancer Research, National Health Research Institutes, Tainan ) Do-Youn Oh (Seoul National University Hospital) 青木 修一 (東北大学大学院 消化器外科学分野)
切除不能胆道癌の一次治療はGC+免疫チェックポイント阻害剤か、GC+S-1か?
3月7日(金)9:50~11:20
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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日本で開発されたGC+S-1はどこまで期待できるか?Global standardであるGC plus immune checkpoint inhibitorと比べて、どのような位置づけになるかを討論する。
司会 上野 誠 (神奈川県立がんセンター 消化器内科) Do-Youn Oh (Seoul National University Hospital) 演者(Pro) Combined chemo-immunotherapy is the new standard first-line systemic therapy for unresectablebiliary tract cancer Robin Kate Kelley (University of California, San Francisco) 切除不能胆道癌の一次治療はGC+免疫チェックポイント阻害剤か、GC+S-1か? 森實 千種 (国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科) 演者(Con) GC+免疫チェックポイント阻害薬とGC+S-1を比較する第III相試験(KHBO2201-YOTSUBA) 井岡 達也 (山口大学医学部附属病院 腫瘍センター) 進行胆道癌を治癒に導くための治療選択肢~GCS vs. GC+IO~ 波多野 悦朗 (京都大学 肝胆膵・移植外科) 総括
呼吸器
ドライバー遺伝子陽性非小細胞肺癌に対する新たな治療戦略
3月7日(金)15:00~16:30
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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肺癌治療は、ゲノム診療及びICIの臨床導入によって予後は飛躍的に向上した。一方でそのような治療でも既に限界に達しつつあり、新たなブレークスルーが求められている。本シンポジウムでは、肺癌の治療成績に大きく貢献しているゲノム医療の現状と今後の治療開発の方向性についてdiscussionする。
司会 大泉 聡史 (国立病院機構北海道がんセンター 呼吸器内科) 上月 稔幸 (高知大学 医学部 呼吸器・アレルギー内科学講座) 演者 Treatment for EGFR-mutated patients after EGFR-TKI failure Solange Peters (Lausanne University Hospital) EGFR exon20 ins遺伝子変異陽性肺癌に対する治療戦略 谷﨑 潤子 (近畿大学医学部内科学教室 腫瘍内科部門) 希少ドライバー遺伝子陽性肺癌に対する新規治療の開発 泉 大樹 (国立がん研究センター東病院 呼吸器内科) The role of Cancer Genome Profiling test in lung cancer Daniel SW Tan (National Cancer Centre Singapore, Duke-NUS Medical School) Perioperative Treatment for Resectable EGFR-Mutant NSCLC Shun Lu (Department of Medical Oncology, Shanghai Chest Hospital, School of Medicine, Shanghai Jiao Tong University, Shanghai, China)
肺癌治療・診断の新たな技術開発
3月8日(土)10:10~11:40
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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最前線で活躍する国内外の専門家たちが集まり、肺癌領域における新技術や最新の知見について議論する。実際に臨床開発に携わる国内外医師によるADC/Bi-specific Antibodyの最新の進展、T cell engagerにおける技術の進化、TTField Therapyの概要と可能性を口演するのに加え、AIなどによる病理診断、放射線画像診断の現在の開発状況を紹介し、次の課題を論じる。
司会 林 秀敏 (近畿大学医学部内科学腫瘍内科) 立原 素子 (神戸大学大学院医学研究科内科学講座呼吸器内科学分野) 演者 ADC/Bi-specific Antibody Byoung Chul Cho (Yonsei Cancer Center, Yonsei University College of Medicine) 二重特異性T細胞誘導抗体による新たな治療戦略:小細胞肺癌および神経内分泌腫瘍における治療の進展 吉田 達哉 (国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科/先端医療科) TTField Therapy in NSCLC Ticiana Leal (Emory University) 病理診断における革新的なアプロ-チ 林 大久生 (順天堂大学医学部人体病理病態学講座) 肺癌における最新画像診断 大野 良治 (藤田医科大学 医学部 放射線診断学講座)
血液
血液がんゲノム医療と治療の新展開
3月6日(木)8:30~10:00
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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進歩著しい血液がん(悪性リンパ腫・白血病)ゲノムTR・医療における、新たな展開と克服治療に関するinternational session
司会 加留部 謙之輔 (名古屋大学大学院 臓器病態診断学/病院病理部) 南 陽介 (国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科) 演者 ゲノム医療時代におけるリンパ腫病理診断 加留部 謙之輔 (名古屋大学大学院 臓器病態診断学/病院病理部) From Biomarker Discovery to Clinical Decision Making: Multi-Omic Approaches in Non-Hodgkin Lymphoma(NHL) Nathan Fowler (BostonGene, Corp.) 難治性白血病ゲノムと克服療法 南 陽介 (国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科) Novel therapy based on genomic analysis in leukemia Jorge E Cortes (Georgia Cancer Center)
リンパ腫・骨髄腫に対する新たな免疫治療
3月8日(土)10:10~11:40
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
- セッション詳細
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悪性リンパ腫と多発性骨髄腫に対する免疫療法は、予後を大幅に改善させている。CAR-T細胞療法のみならず、二重特異抗体の開発は、さらなる治療成績の改善が期待される。最適な治療法を選択していくためには、本邦での骨髄腫治療の現状と、新たな治療法について深く理解する必要がある。
司会 福島 健太郎 (大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学) Wee-Joo Chng (National University of Singapore) 演者 Bipecific Antibodies in Treatment of B-cell Lymphoma Grzegorz Stanislaw Nowakowski (Mayo Clinic) B細胞リンパ腫に対する早期治療ラインにおけるCAR-T細胞療法 蒔田 真一 (国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科) リンパ腫および骨髄腫治療におけるCAR-T細胞療法を円滑に行うために:細胞療法の効果的な運用 福島 健太郎 (大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学) 多発性骨髄腫に対する免疫療法の開発とその治療効果の最大化への課題 原田 武志 (徳島大学大学院 血液・内分泌代謝内科学分野)
乳腺
転移再発乳癌でADCをどう使っていくか。(耐性化とその解除機序も含め)
3月7日(金)8:20~9:50
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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抗体薬物複合体(ADC)は転移・再発乳がんの診療を大きく変えた。ターゲットとなる分子はHER2、Trop2が利用可能となっており、今後、HER3、B7H4など様々なターゲットに対するADCが出現してくる。一方で、治療選択肢が増えることにより、新たな問題が起きている。具体的には、最適な治療は何か、最適なシークエンスや併用療法は何か、そして、適切な有害事象マネージメントである。これまで以上に、薬剤の臨床試験データとリアルワールドデータを元にした、マネージメントの検討が必要となる。今回、4名の専門家から、最新のADC、併用療法、シークエンス、有害事象マネージメントと耐性機序とその克服についてディスカッションしていただくことで、乳癌に対する最先端のADC開発の深遠な世界を皆と共有したい。
司会 鶴谷 純司 (昭和大学 先端がん治療研究所) Shanu Modi (Memorial Sloan Kettering Cancer Center) パネリスト 齋藤 亜由美 (国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科) Paolo Tarantino (Dana-Farber Cancer Institute) Sung-Bae Kim (Asan Medical Center, Unversity of Ulsan College of Medicine) Aleix Prat (Hospital Clinic Barcelona, FRCB-IDIBAPS)
高齢者早期乳癌における最適な治療は何か?手術、放射線、薬物療法
3月8日(土)8:30~10:00
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
- セッション詳細
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治癒可能な早期乳がんの高齢患者には、全身状態を考慮した上で、脱ステージ療法を行った方がよい可能性がある。患者の価値観に沿った意思決定を促進することを目的とした共同意思決定は、乳癌治療を最適化するための複雑な意思決定において、医療従事者と患者を導くことができる。 本セッションではリスクベネフィットを勘案した上で、高齢者乳がんに最適な手術、放射線、薬物療法、リスク評価について議論する。
司会 石黒 洋 (埼玉医科大学国際医療センター) Giuseppe Curigliano (European Institute of Oncology, IRCCS and University of Milano) 基調講演 Not too little, not too much: optimizing more versus. less treatment for older patients with breast cancer Etienne Brain (Institut Curie and UVSQ) パネリスト 相良 安昭 (相良病院 乳腺甲状腺外科) 下村 昭彦 (国立国際医療研究センター病院 がん総合内科/乳腺・腫瘍内科) 木川雄一郎 (関西医科大学 乳腺外科)
婦人科
婦人科がんの新規薬物療法について
3月6日(木)8:30~10:00
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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2025年には婦人科領域にも新規治療が導入されていそうです。各疾患のオーバービューを行い、エビデンスの整理を行ってはどうかと思いました。また、そうなると、実際の診療での問題点が出てきそうです。婦人科医が毒性管理をどのように行うか、治療選択を行うに際しての問題点等、それをまとめてみてもよいかと思いました。
司会 米盛 勧 (国立がん研究センター中央病院腫瘍内科) Jae-Weon Kim (Seoul National University) 演者 How Clinical Trials Enhance Patient Outcomes in Cervical Cancer Jung-Yun Lee (Yonsei Cancer Center and Severance Hospital, Yonsei University College of Medicine) State of Art Treatment of Advanced and Recurrent Endometrial Cancer: Immunotherapy and Beyond Shannon N Westin (University of Texas MD Anderson Cancer Center) New Drug Treatments for Ovarian Cancer Kathleen N Moore (Stephenson Cancer Center at OU Health)
泌尿器
進行性腎細胞がんの治療戦略2025: HIF-2α阻害薬はgame changerか?
3月8日(土)14:00~15:30
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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IOコンビネーションの長期フォローデータから、原発巣への効果が限定的である可能性、favorableリスクへの生存期間延長に寄与しない可能性、IO-TKIではOSのHRが時間とともに悪化することが明らかとなった。さらなる生存期間延長には新たなブレークスルーが求められる中、新規メカニズムであるHIF2α阻害薬が次世代治療薬となる可能性を有している。本企画では2025年時点での最新の1stライン戦略についてHIF2α阻害薬の展望も含めて解説する。
司会 Thomas Powles (Centre for Experimental Cancer Medicine, Barts Cancer Institute) 高橋 正幸 (高松市立みんなの病院 泌尿器科) 演者 mRCCに対する腎摘除術;TKI, ICI時代における役割 田畑 健一 (北里大学北里研究所病院 泌尿器科) Treatment strategy for mRCC: Is HIF-2alpha inhibitor a game changer? Ravindran Kanesvaran (National Cancer Centre Singapore) 進行腎細胞癌に対する免疫チェックポイント阻害薬併用療法の臨床応用 竹村 弘司 (虎の門病院 臨床腫瘍科) HIF-2 Alpha Inhibitors - Game Changers? Eric Jonasch (UT MD Anderson Cancer Center) 総括 Thomas Powles (Centre for Experimental Cancer Medicine, Barts Cancer Institute)
頭頚部
甲状腺癌に対する治療戦略の現状と展望
3月6日(木)10:10~11:40
第2会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田A)
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甲状腺癌に対する薬物療法は、マルチキナーゼ阻害薬であるソラフェニブやレンバチニブが主に使用されてきたが、RET変異・融合遺伝子を標的とするセルペルカチニブが加わった。また、BRAF遺伝子変異に対する治療開発も進んでおり、個別化医療の大きな進歩が期待される。
治療選択肢が増えて複雑になりつつある甲状腺癌の治療戦略と個別化医療に向けての将来的な展望について、国内外の最新情報を学び討論する。司会 横田 知哉 (静岡県立静岡がんセンター 消化器内科) Hisham Mehanna (InHANSE, College of Medicine and Health, University of Birmingham) 演者 Recent updates in molecular targeted agents for thyroid cancer Bhumsuk Keam (Department of Internal Medicine, Seoul National University Hospital) ヨード不応性分化型甲状腺がんに対する薬物療法のエビデンスと今後の課題 福田 直樹 (がん研究会有明病院 総合腫瘍科) 甲状腺癌未分化癌における治療戦略の現状と展望 榎田 智弘 (国立がん研究センター東病院 頭頸部内科) 本邦の甲状腺癌に対する個別化治療の現状と展望 伊藤研一 (信州大学医学部 外科学教室 乳腺内分泌外科学分野)
希少がん
希少がんに対する今後有望となる薬剤
3月8日(土)10:10~11:40
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
- セッション詳細
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希少がんに対する治療戦略も他の癌腫と同様、個別化医療への方向性が示されております。そんな中、それぞれの癌腫に対する今後近いうちに実地医療で使用可能になるであろう有望な主に分子標的薬剤の内容について議論していただきます。
司会 小山 隆文 (国立がん研究センター中央病院 先端医療科) 西山 明宏 (金沢大学附属病院 腫瘍内科) 演者 上皮肉腫やその他希少がんにおけるEZH2阻害薬の現状と未来 下井 辰徳 (国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科) GISTにおけるPDGFR阻害薬の現状 土井 俊彦 (国立がん研究センター東病院) 炎症性筋線維芽細胞腫瘍(IMT)を含むALK融合遺伝子陽性固形腫瘍に対するALK阻害薬の開発 舛石 俊樹 (愛知県がんセンター 薬物療法部) 脱分化型脂肪肉腫に対するMDM2-p53パスウェイ阻害剤 -Brigimadlin(BI-907827)- 川井 章 (国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍・リハビリテーション科) 脳腫瘍に対する今後有望となる治療ーPrecision Medicineと遺伝子治療 黒住 和彦 (浜松医科大学 脳神経外科)
TR・臨床薬理
複合免疫療法を考える
3月6日(木)8:30~10:00
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
- セッション詳細
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がん免疫療法が単剤の時代から複合免疫療法の時代に入り、様々な併用療法が登場しているが、基礎的な裏付けが少ない状態で使われているような場合もある。そこで本シンポジウムでは、どのような基礎的な背景があるかをreviewしたうえで、特に併用療法が乱立している肺癌をモデルにどのように実際臨床の場で使用されているのかを紹介してもらい、新薬開発の状況を交え、どう併用相手を選ぶのがよいのか?を議論する。
司会 冨樫 庸介 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野) 後藤 悌 (国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科) 演者 複合免疫療法を考える 冨樫 庸介 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野) 複合免疫療法における細胞傷害性抗癌薬の役割 二宮 貴一朗 (岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター) CTLA-4: Established Target, Next Antibodies, and Persistent Unknowns 林 秀敏 (近畿大学医学部内科学腫瘍内科) 腫瘍免疫における抗血管新生治療の位置づけ 三浦 理 (新潟県立がんセンター新潟病院) がん免疫療法における戦略的組み合わせ 後藤 悌 (国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科)
病理に求められるコンパニオン診断
3月7日(金)8:20~9:50
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
- セッション詳細
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分子病理標的の使用の際には、免疫組織化学的染色やFISHの判定に際して、病理医による分子病理診断がコンパニオン診断として求められる。多様な分子病理診断を臓器別にご講演賜り、臨床医と病理医の有機的な連携に少しでも役に立つ企画になることを希望する。
司会 谷田部 恭 (国立がん研究センター中央病院 病理診断科) 藤井 誠志 (横浜市立大学大学院医学研究科・医学部 分子病理学) 演者 肺癌診療に求められるコンパニオン診断 谷田部 恭 (国立がん研究センター中央病院 病理診断科) 乳癌診療に求められるコンパニオン診断 HER2およびPD-L1検査を中心に 吉田 正行 (国立がん研究センター中央病院 病理診断科) 消化器がんに求められるコンパニオン診断 藤井 誠志 (横浜市立大学大学院医学研究科・医学部 分子病理学) 唾液腺癌の全身療法における病理補助検査:コンパニオン診断を中心に 長尾 俊孝 (東京医科大学人体病理学分野)
TR研究に基づく新規治療法開発の進歩と課題
3月7日(金)15:00~16:30
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
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進行がん薬物療法は、様々なドライバーがん遺伝子の発見とその阻害薬の開発により目覚ましい進歩を遂げてきた。その進歩にはTR研究が重要な役割を担ってきたことは周知の事実である。現在も希少がんの発見や新たな治療薬の臨床開発などが進められている。一方、治療抵抗性による病勢進行が大きな問題として残っておりその克服を目指したTR研究が今後も重要である。本セッションでは基礎・TR研究者らによる最新の知見を紹介し、今後のさらなるがん治療の改善を目指し、残された課題について議論する。
司会 山田 忠明 (京都府立医科大学大学院 呼吸器内科学) 片山 量平 (公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 基礎研究部) 演者 腫瘍微小環境構成細胞を考慮に入れたALK阻害薬耐性機構の解析 片山 量平 (公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 基礎研究部) KRAS G12C 阻害剤に対する耐性機序とRASを標的とした新規治療法 須田 健一 (近畿大学医学部 外科学教室 呼吸器外科部門) 希少ドライバー陽性肺癌のスクリーニングと新規治療開発 松本 慎吾 (国立がん研究センター東病院 呼吸器内科) EGFR遺伝子変異陽性肺癌における耐性克服を目指した治療戦略 岩間 映二 (九州大学大学院医学研究院 呼吸器内科学分野)
緩和ケア
臨床現場での葛藤 ~よくある場面でどう考えるか
3月7日(金)8:20~9:50
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
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日々の臨床現場では、医療者と患者・家族、患者と家族、そして医療者間において、その意向や考え、理解などの差から葛藤や問題が生じやすい。本シンポジウムでは、がん医療の現場で比較的よく遭遇する葛藤や問題の場面を話題にし、医療者・患者・家族それぞれの葛藤を緩和してより質の高い医療を提供できる考え方の整理や対応についてディスカッションを行う。
司会 小川 朝生 (国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科) 森 文子 (国立がん研究センター中央病院 看護部) 司会(プレゼン) 小川 朝生 (国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科) 演者 治療の益と害を理解することが難しい認知症のあるがん患者に対する治療を考える 安部 正和 (浜松医科大学 産婦人科学教室) 療養場所について患者の意向と病院としての方針が異なる時 ~アドバンス・ケア・プランニング推進の裏で~ 吉田 健史 (近畿大学病院がんセンター緩和ケアセンター・腫瘍内科兼務) 進行がん患者のケミカルコーピングを許容すべきか?どう関わるべきか? 蓮尾 英明 (関西医科大学心療内科学講座) がん専門病院における虐待事例と課題の紹介~医療機関の役割と医療者の葛藤~ 清水 理恵子 (国立がん研究センター中央病院)
がん疼痛緩和の質の向上と連携体制構築
3月7日(金)9:50~11:20
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
- セッション詳細
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がん患者の痛みは病期に関わらず代表的な苦痛であり、終末期でも約50%の患者が痛みとともに過ごす。がん診療連携拠点病院の指定要件において、がん疼痛診療は地域で連携体制を構築し、患者がどこにいてもがん疼痛緩和に至るような仕組み作りが求められており、様々な取り組みがされている。本シンポジウムでは、がん疼痛緩和に向けた様々な取り組みを通じて、現状を振り返り今後取り組むべき課題について議論する。
司会 里見 絵理子 (国立がん研究センター中央病院 緩和医療科) 井上 彰 (東北大学大学院医学系研究科 緩和医療学分野) 演者 難治性がん疼痛治療における神経ブロック等の推進と医療連携・相談体制の構築 松本 禎久 (がん研究会有明病院 緩和治療科) 緩和的放射線治療の地域・院内連携体制構築 髙橋 健夫 (埼玉医科大学総合医療センター 放射線腫瘍科) 緩和IVRの普及に向けた取り組み 曽根 美雪 (国立がん研究センター中央病院 放射線診断科・IVRセンター) がん疼痛アルゴリズム構築と啓発に向けたマルチな取り組み 田上 恵太 (悠翔会くらしケアクリニック練馬)
化学療法誘発性末梢神経障害のマネジメント
3月8日(土)8:30~10:00
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
- セッション詳細
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化学療法誘発性末梢神経障害は、抗がん薬投与中から終了後長期にわたり患者のQOLに影響を及ぼす。現在未だに有効な治療の確立に至らず、チャレンジングな状況であるが、現在のエビデンスとプラクティスを振り返り、患者のサバイバーシップ支援につなげることを目的とする。
司会 柳原 一広 (関西電力病院 腫瘍内科) 乾 友浩 (徳島大学病院 がん診療連携センター) 演者 化学療法誘発性末梢神経障害の予防戦略とその研究開発 華井 明子 (千葉大学大学院 情報学研究院) 化学療法誘発性末梢神経障害のマネジメント ー薬物療法のエビデンスー 吉田 陽一郎 (福岡大学病院 医療情報・データサイエンスセンター 消化器外科) 乳がんサバイバーの化学療法誘発性末梢神経障害に対する鍼灸治療の開発 石木 寛人 (国立がん研究センター中央病院 緩和医療科) 化学療法誘発性末梢神経障害に対する医療機器 久保 絵美 (国立がん研究センター東病院) 痛覚変調性疼痛が関与するがん性慢性疼痛のマネジメント 川居 利有 (公益財団法人がん研究会有明病院 腫瘍精神科)
臓器横断
進歩する抗体療法
3月7日(金)15:00~16:30
第13会場(神戸国際展示場 2号館 2F 2A会議室)
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抗体療法の進歩が目覚ましい。過去5年間の腫瘍学のメイントピックスである、免疫チェックポイント阻害薬と抗体薬物複合体は、ともに抗体薬である。従来の中和抗体とは、作用機序が全く異なる。又、BiTEなどの新しい抗体約も登場している。本セッションでは、臓器横断的にそれぞれの抗体薬の特徴に焦点をあて、可能であれば製薬メーカーの開発、又は、基礎研究者も交え、今後、求められる抗体療法、あるいは、開発における課題などを取り上げる。
司会 田村 研治 (島根大学医学部附属病院 腫瘍内科) 林 龍二 (富山大学附属病院 臨床腫瘍部) 演者 免疫チェックポイントを標的とした抗体薬:その特徴から最新の開発動向 三浦 裕司 (がん研究会有明病院) 二重特異性抗体によるがん免疫療法 矢野 真吾 (東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科) 抗体薬物複合体の革新 原 文堅 (愛知県がんセンター 乳腺科) その他の新しい抗体療法 丹羽 倫平 (協和キリン株式会社 東京リサーチパーク)
がん研究・診療へAIの応用
3月8日(土)14:00~16:30
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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AIを用いたがん研究・診療が拡がりを見せており、最新の知見を報告し、議論を行う。
司会 谷岡 真樹 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科) 平田 健司 (北海道大学 大学院医学研究院 画像診断学教室) 演者 大規模言語モデルと生成AIを用いた電子カルテからの患者サマリー作成 田宮 元 (東北大学大学院医学系研究科/理化学研究所革新知能統合研究センター) 説明可能深層学習と空間的遺伝子発現を融合した薬剤の新規創薬標的の同定 谷岡 真樹 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科) マルチモダル解析のための病理組織画像の生物学的特徴抽出 石川 俊平 (東京大学大学院 医学系研究科 衛生学分野/国立がん研究センター 先端医療開発センター臨床腫瘍病理分野) 医療AIの実臨床応用:AIを活用したプログラム医療機器の研究開発を中心として 浜本 隆二 (国立がん研究センター) 3D画像認識AIによる癌診断支援システム 諸岡 健一 (熊本大学 大学院先端科学研究部)
がん新薬早期開発2025 “Focused”/”Spotlighted” Early Phase Drug Development
3月8日(土)8:30~10:00
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
- セッション詳細
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JSMO2023でアンコールリクエスト多数であった「気になるがん新薬の基本知識~最新情報 “Focused”/”Spotlighted” New Drugs」の続編第二弾企画として、JSMO2025では各新規薬剤のみならず、Tumor Agnostic Drug Development from early phaseやMinority/Diversity enrollment in clinical trials for early phase等のトピックも盛り込み臓器横断プログラムセッション特徴を充実させたうえで、初心者からPhase 1のプロ(PI, Sub-PI, CRC, 開発製薬企業等に関わらず)に至るまでのがん新薬早期開発に携わる幅広い多岐多様なStakeholdersを対象に、”気になるがん新薬”の基本的なレビューから最新動向や今後の展望までを包括的に紹介・議論・考察するセッションとしたい。
司会 久保木 恭利 (国立がん研究センター東病院 先端医療科) 清水 俊雄 (関西医科大学附属病院 新薬開発科・国際がん新薬開発センター/NEXT Oncology KMU JAPAN/NEXT Oncology, TX USA) 演者 新規開発薬剤の現状と今後の展望・課題(総論) 北野 滋久 (がん研究会有明病院) がん種横断的な医薬品開発の現状と今後の展望 石黒めぐみ (東京科学大学病院 ヘルスサイエンスR&Dセンター) 新薬開発における多様性 中島 貴子 (京都大学大学院医学研究科 早期医療開発学) 抗悪性腫瘍薬早期開発において日本のあるべき姿 山本 昇 (国立がん研究センター中央病院)
多職種連携プログラム
多職種の専門性を引き出す骨転移カンファレンス~多職種の役割と運営の実際~
3月6日(木)8:30~10:00
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
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本学会では、2022年12月に骨転移診療ガイドライン改定第2版を刊行している。ガイドラインでは、腫瘍内科医、整形外科医、放射線科医、緩和ケア医、歯科医師、理学療法士、看護師、薬剤師などの多職種がそれぞれの専門治療に関する推奨がなされている。つまり、骨転移診療の実施には、多職種が同時多角的に患者に関わるチーム医療が必要である。ガイドラインでは、「キャンサーボードや院内骨転移登録は骨転移診療に有用か?」というClinical Questionに対して、エビデンスの弱いながら高い合意で推奨されているものの、骨転移カンファレンスが定期的に運用されている施設は多くない。そこで、シンポジウムでは骨転移診療における多職種連携の重要性を示すとともに、円滑な開催に向けたノウハウと開催するメリットを示したい。各職種の役割の中で、各演者が共通の症例について「自分の職種ではこれを提案する」といった提示を行うと多職種の関わりのメリットを示す。このようなシンポジウムは、骨転移カンファレンスの普及を促し、その治療成果向上に繋がるものと期待している。
司会 吉波 哲大 (大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター) 渡邊 知映 (昭和大学 保健医療学部) 基調講演 骨転移キャンサーボードの実際と問題点 柴田 浩行 (秋田大学大学院医学系研究科臨床腫瘍学講座) 演者 職種・診療科横断的な骨転移診療 髙木 辰哉 (順天堂大学 緩和医療学研究室・整形外科・リハビリテーション科) 骨転移カンファレンスにおける放射線治療医の役割 永倉 久泰 (KKR札幌医療センター放射線科) 骨転移診療、多職種カンファレンスでリハビリテーション専門職が発揮する役割 安部 能成 (穂波の郷クリニック リハビリ研究科) 骨転移診療、多職種カンファレンスで看護師が発揮する役割 宇土しのぶ (慶應義塾大学病院看護部) 院内開催を実現しよう!~骨転移カンファレンスの開催のノウハウ~ 東 光久 (奈良県総合医療センター)
多職種連携による次世代レジメン管理
3月6日(木)14:00~15:30
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
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多くの医療機関で抗がん剤のオーダーは、レジメンに則って行われている。レジメン審査は、抗がん剤を安全に投与する基盤となるルールである。レジメン審査の質は、その医療機関での化学療法の安全性に関わる。レジメンでは、副作用対策の支持療法、減量規定、エマージェンシー対策などが盛り込まれる。その考案は、多職種で行われるべきである。
最近では、外来化学療法における連携充実加算が算定でき、栄養士の参画やレジメンを院外に公開することが求められている。これらのトピックを交えながら、専門領域の高い抗がん剤が多く上市される現在、レジメン審査における各職種の役割を改めて考える機会としたい。ディスカッションでは、実臨床上困る事例(例えば、①初回からの緩和的減量、②多剤併用療法における部分的薬剤変更、薬剤削除、③スケジュール遅延、④根拠の乏しいレジメン登録の是非など)を討論したい。司会 小泉 知展 (県立木曽病院 内科) 佐藤 淳也 (湘南医療大学 薬学部) 基調講演 レジメン構築のポイント:エビデンスに基づきつつ、現場で実行可能なレジメンを構築するには 松本 光史 (兵庫県立がんセンター 腫瘍内科) 演者 がん薬物療法レジメン管理における薬剤師の役割 奥田 泰考 (自治医科大学附属病院 薬剤部) 看護師の視点で安全な投与管理をレジメン審査に盛り込む 谷田貝 洋太 (地方独立行政法人栃木県立がんセンター) レジメン審査に管理栄養士が入るとよいこと 矢野目 英樹 (社会医療法人財団慈泉会相澤病院) 病院からのレジメン公開を受けて保険薬局薬剤師ができること 中村 俊貴 (あけぼのファーマシーグループ あけぼの薬局) AIホスピタル事業に繋ぐ薬学的管理について 清水 久範 (がん研究会有明病院 薬剤部)
小児・思春期世代がん経験者の移行期支援について考える
3月8日(土)14:00~15:30
第5会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F トパーズ)
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小児・思春期世代でがん治療を経験したサバイバーの晩期合併症に対する長期フォローアップ、移行期支援については、現在、その重要性が認識されつつも、十分に体制整備がなされているとは言えない。
本企画では、サバイバーに対する長期的な健康管理のあり方について、当事者や家庭医を交えながら、当事者目線で期待すること、医療面での現状と課題を報告するとともに今後のあり方について議論する。司会 清水 千佳子 (国立国際医療研究センター病院 乳腺・腫瘍内科) 坂本 はと恵 (国立研究開発法人国立がん研究センター東病院) 演者 長期フォローアップとプリマリケアの活用-小児がん経験者の立場から- 舛本 大輔 (公益財団法人がんの子どもを守る会) 小児がん経験者の移行期支援の課題 松本 公一 (国立成育医療研究センター 小児がんセンター) 成人医療における移行支援の取り組みーNCGM移行支援プログラムについてー 谷山 智子 (国立国際医療研究センター病院) サバイバーの健康管理における拠点病院と地域医療機関の連携構築 菅家 智史 (福島県立医科大学医学部総合内科・総合診療学講座) 特別発言 加藤 由香 (地方独立行政法人静岡県立病院機構 静岡県立こども病院 看護部) コメンテーター Bradley J. Zebrack (University of Michigan Rogel Cancer Center and School of Social Work)
臨床試験推進プログラム
トランスレーショナルリサーチを実装した臨床試験の推進
3月6日(木)14:00~15:30
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
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トランスレーショナルリサーチ(TR)は、基礎研究の知見を臨床の前線に迅速に適用し、患者さんの治療の質を向上させるためのキーとなるアプローチである。近年、TRの技術は目覚ましい進化を遂げ、臨床試験の各段階において、より効果的な治療戦略の構築に貢献している。しかし、臨床試験における検体採取や新規技術の導入といったTRの促進に必須の要件について、日本は海外に現状大きな遅れを取っている。本シンポジウムでは、国内のエキスパート及び海外のTR研究の第一人者を招き、新たな治療法の開発とTRの実装に向けた課題と可能性を探ることを目的とする。
司会 中村 能章 (国立がん研究センター東病院) 砂川 優 (聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学) 演者 大規模臨床研究に付随したマルチオミクス解析の実践 衣斐 寛倫 (愛知県がんセンター) 早期の薬剤開発における橋渡し研究 小山 隆文 (国立がん研究センター中央病院) 消化管癌における臨床検体を用いたTR研究 川添 彬人 (国立がん研究センター東病院) 研究者主導の大規模臨床試験におけるTR付随研究の課題 森實 千種 (国立がん研究センター中央病院) Spatial architecture of tumor microenvironment and therapeutic responses Woong-Yang Park (GxD Inc.)
いま学ぶべき臨床試験の適正化・効率化に向けた最新知見
3月8日(土)8:30~10:00
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
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治療開発にかかる人的・時間的・資金的なコストが年々増加しており、コスト削減を目的に臨床試験の適性化・効率化に関する取り組みが活発化している。がんに対する治療開発においては、生存曲線の開き(延命効果)が遅れて認められる状況下の新しい評価指標(例えばRMST [restricted mean survival time]の差)やreal world dataの利活用、アダプティブデザイン・ベイズ流デザイン等が代表例である。本シンポジウムでは、これら臨床試験の新しい枠組みに関する国内外の最新動向について議論する予定である。
司会 山本 英晴 (中外製薬株式会社) 中村 健一 (国立がん研究センター中央病院 国際開発部門) 演者 生存時間における治療効果の要約:伝統的ハザード比の問題点と新しいアプローチ 宇野 一 (Dana-Farber Cancer Institute) 新しい非劣性デザインのすすめ 野村 尚吾 (東京大学大学院 医学系研究科) Opportunities and Challenges of Complex Innovative Trial Designs Martin Posch (Medical University of Vienna) adaptive designがもたらす臨床試験への影響 菅波 秀規 (興和株式会社)
MRD検査が切り拓く周術期試験デザインの近未来
3月8日(土)14:00~15:30
第8会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
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DFSやOSのイベント集積ペースが進行がんより悪く、時に非劣性検証が目的になるため、従来型の周術期試験は大規模になることが多い。近年、術後検体のMRD検査結果に基づき、再発や死亡が高確率で予測可能となったがん種が複数登場している。また、MRD検査結果を術後の再発モニタリングに用いる動きもある。これら新しい検査技術を積極的に試験デザインに組み込むことで、試験規模の削減ならびに試験成功確率の向上が期待できる。ここ数年でICIの開発が周術期に移行しつつあるがん種が増加した状況も踏まえ、本セッションではMRD検査技術を活用した近未来の周術期臨床試験デザインについて、産官学のエキスパートの意見を集約したい。
司会 堀之内 秀仁 (国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科) 野村 尚吾 (東京大学大学院 医学系研究科) 演者 固形癌におけるがんゲノム医療の現状と展望 - SCRUM & CIRCULATE-Japanの成果から紐解く 吉野 孝之 (国立がん研究センター東病院) Molecular Residual Disease検査の用いた新しい臨床試験エンドポイントの展望 坂東 英明 (国立がん研究センター東病院) MRDを用いた臨床試験の評価のポイントと今後の課題 塚田 晃成 (独立行政法人 医薬品医療機器総合機構) 肺がん臨床試験における課題と今後 堀之内 秀仁 (国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科)
患者支援・サバイバーシップ
がん研究における患者・市民参画の推進に向けて
3月7日(金)8:20~9:50
第13会場(神戸国際展示場 2号館 2F 2A会議室)
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「患者・市民参画の推進」は、第4期がん対策推進基本計画において、取り組むべき施策として明記された。がん研究の分野においては、AMED(日本医療研究開発機構)から「患者・市民参画(PPIハンドブック)」が公開され、研究企画段階から患者・当事者の視点を取り入れることの重要性が強調されている。本シンポジウムでは、患者・市民参画を推進する取り組みとして、教育プログラムの開発状況を共有するとともに、今後のがん研究におけるPPIの重要性、参画を推進するための取り組みを共有し、将来の普及や展望、本学会の果たすべき役割について議論したい。
司会 渡邊 清高 (帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科) 津端 由佳里 (島根大学医学部附属病院 呼吸器・化学療法内科) 基調講演 がん研究における患者・市民参画の必要性とその推進に向けた教育プログラム開発研究班報告 有賀 悦子 (帝京大学 医学部緩和医療学講座) 私たち抜きに、私たちのことを決めないで 桜井 なおみ (一般社団法人CSRプロジェクト) パネリスト 樋口 麻衣子 (富山大学附属病院 看護部) 片山 佳代子 (群馬大学 情報学部) 佐々木 治一郎 (北里大学医学部 新世紀医療開発センター横断的医療領域開発部門臨床腫瘍学)
海外合同シンポジウム
ASCO/JSMO
Drugging the Undruggable Targets
3月6日(木)16:00~17:30
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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早期ラインの新規薬剤や新規のバイオマーカー研究など、がん治療開発の最先端について
司会 Lynn Schuchter (ASCO - Chair of Board, University of Pennsylvania - Director, Tara Miller Melanoma Center) 南 博信 (神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科) 演者 Breaking Barriers: Advances in targeting the “undruggable” proteins in oncology Erika P. Hamilton (Sarah Cannon Research Institute) Unlocking Undraggable Targets: from Mission Impossible to Mission Achievable Anna Spreafico (Princess Margaret Cancer Centre, University Health Network) SCRUM-MONSTARチームが目指すMultiomics Plaformを用いたがんPrecision Medicineの推進 坂東 英明 (国立がん研究センター東病院) 抗悪性腫瘍薬におけるRNAスプライシング機構を標的とした薬剤開発 小山 隆文 (国立がん研究センター中央病院)
ESMO/JSMO
Economic Issues in Cancer Care
3月7日(金)9:50~11:20
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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CGPのタイミングやその後の治療戦略、さらに国内でも研究として進んでいる全ゲノム解析など議論すべきことが多い分野であり、ヨーロッパの状況も参考に議論する
司会 Solange Peters (Lausanne University Hospital) 米盛 勧 (JSMO 国際委員会委員長/国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科) 演者 TBD Raffaela Casolino (World Health Organization) Systematic genomic characterisation of cancers in 2024: worth the cost? Isabell Durant Zaleski (University of Paris, APHP) がんゲノム医療における医療経済的課題 角南 久仁子 (国立がん研究センター中央病院 臨床検査科) がんゲノム医療、遺伝医療の情報を最大限に活かすためには? 織田 克利 (東京大学医学部附属病院)
Asian Pacific Society/JSMO
Education for Oncologists
3月7日(金)15:00~16:30
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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地域特有のがん治療法や予防法の開発へとつなげるための国際的な協力の促進について
司会 須藤 一起 (JSMO国際委員会副委員長/国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科) Ravindran Kanesvaran (National Cancer Centre Singapore) 演者 International cooperation to lead to the development of region-specific cancer treatment Do-Youn Oh (Seoul National University Hospital) TBD Janice Tsang (Hong Kong Breast Oncology Group(HKBOG)) 日本における腫瘍内科教育 古川 孝広 (がん研究会有明病院) 地域特有のがん治療法や予防法の開発へとつなげるための国際的な協力:腫瘍内科医の立場から 門脇 重憲 (愛知県がんセンター 薬物療法部)
SIOG/JSMO
老年腫瘍学先進国から学ぶべきこと
3月6日(木)14:00~15:30
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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これまでのシンポジウムに参加された方々より、フランスやベルギーなどの老年腫瘍学先進国ではどのような診療、研究をしているのか知りたい、との声が多く聞かれたため、フランスとベルギーの演者に世界最先端の老年腫瘍学の現状と工夫をご講演いただきます。それにあわせて、日本ができていること、できていないことを明確にして、日本の老年腫瘍学が進むべき方向性を議論したいと思います。
司会 水谷 友紀 (杏林大学医学部 腫瘍内科学) 山本 寛 (東京都健康長寿医療センター 呼吸器内科) 演者 日本における老年腫瘍学の現状と課題 山本 寛 (地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター呼吸器内科) Organizing Cancer Care for Older Adults: France's Strategic Oncogeriatric Initiative Rabia Boulahssass (UCOG PACA EST Teaching Hospital of Nice France, University of Nice Sophia Antipolis) Implementation of geriatric assessment in Belgium Hans Wildiers (University Hospitals Leuven) 腫瘍学と老年医学の協働 杉本 研 (川崎医科大学 総合老年医学)
合同シンポジウム
日本癌学会/日本癌治療学会/日本臨床腫瘍学会
Precision Oncologyに対するJCA/JSCO/JSMOの取り組み
3月6日(木)8:30~10:30
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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司会 河野 隆志 (国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター) 武藤 学 (京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座) 矢野 聖二 (金沢大学医薬保健研究域医学系呼吸器内科学) 演者 スプライシング異常に対する創薬 小川 誠司 (京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座) がん免疫治療の抵抗性機序の解明と克服 西川 博嘉 (国立がん研究センター研究所腫瘍免疫研究分野) AI技術を用いたnavigation surgeryの展望 伊藤 雅昭 (国立がん研究センター東病院) 腫瘍由来変異特異的時系列ctDNA動態による進行がん体内腫瘍量モニタリング 西塚 哲 (岩手医科大学医歯薬総合研究所) 新規CAR-T細胞療法の開発:血液がんから固形がんへ 中沢 洋三 (信州大学医学部小児医学教室) Glypican-1を標的とするCAFを介した作用機序を有する新規抗体薬物複合体の開発 仲 哲治 (岩手医科大学医学部 リウマチ・膠原病・アレルギー内科)
日本循環器学会/日本腫瘍循環器学会/日本臨床腫瘍学会
がん診療における循環器医に相談するタイミングとその後のフォローアップ
3月6日(木)15:30~17:30
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
- セッション詳細
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司会 田辺 裕子 (虎の門病院 臨床腫瘍科) 福本 義弘 (久留米大学 心臓・血管内科) 演者 がん患者に合併する循環器疾患に対する治療適応において腫瘍医と循環器医の相違 向井 幹夫 (大阪がん循環器病予防センター) がん診療における循環器医に相談するタイミングとその後のフォローアップ 内藤 陽一 (国立がん研究センター東病院 総合内科) 血液内科医の立場から 万代 和宏 (兵庫県立尼崎総合医療センター) がん関連血栓症 -多職種連携とフォローアップ- 田中 善宏 (岐阜大学附属病院 消化器外科) 限りあるリソースをふまえた腫瘍循環器外来の実践:がん治療の進歩に伴う心血管合併症への戦略的アプローチ 柴田 龍宏 (久留米大学医学部内科学講座 心臓・血管内科部門) 循環器インターベンション医の立場から 中川 義久 (滋賀医科大学循環器内科)
日本人類遺伝学会/日本臨床腫瘍学会
がん診療と遺伝子医療の新時代
3月6日(木)14:00~16:00
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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司会 井本 逸勢 (愛知県がんセンター 研究所) 土原 一哉 (国立がん研究センター 先端医療開発センター) 演者 がんゲノム医療における国の取組について 千葉 晶輝 (厚生労働省) 「遺伝性腫瘍症候群に関する多遺伝子パネル検査(Multi-Gene Panel Testing:MGPT)の手引き 2025年版」の刊行について 平沢 晃 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 臨床遺伝子医療学分野) Presumed Germline Pathogenic Variant 開示手順 桑田 健 (国立がん研究センター東病院) 全ゲノム解析の臨床実装における意義と将来展望 加藤 元博 (東京大学医学部附属病院) MGPTの臨床実装への期待と患者・市民参画(PPI) 大河原 和泉 (レックリングハウゼン病患者会 To Smile)
日本血液学会/日本臨床腫瘍学会
細胞免疫療法~CAR T-cell・T-cell engager~の進歩と今後の展望
3月7日(金)15:00~17:00
第3会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田B)
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司会 豊嶋 崇徳 (北海道大学 血液内科) 丸山 大 (公益財団法人がん研究会有明病院 血液腫瘍科) 演者 CAR-T細胞技術における最近の進歩と将来展望 玉田 耕治 (山口大学 細胞デザイン医科学研究所/山口大学 大学院医学系研究科 免疫学講座) CAR-T製造のための非ウイルス性遺伝子導入プラットフォームの開発~アカデミアから国際臨床研究へ~ 高橋 義行 (名古屋大学大学院医学系研究科 小児科学) 血液がんから難治性がんへ~次世代T細胞療法の開発 安藤 美樹 (順天堂大学大学院医学研究科 血液内科学) 固形がんに対する細胞免疫療法の臨床開発状況と展望 北野 滋久 (がん研究会有明病院) リンパ系腫瘍に対する細胞免疫療法(CAR-T, BTE)の臨床試験と今後の展望 伊豆津 宏二 (国立がん研究センター中央病院)
日本がん看護学会/日本臨床腫瘍学会
高齢がん患者へのアプローチの実際
3月7日(金)8:20~10:20
第4会場(神戸ポートピアホテル 南館 1F 大輪田C)
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司会 矢ヶ崎 香 (慶應義塾大学 看護医療学部) 松本 光史 (兵庫県立がんセンター 腫瘍内科) 基調講演 老年腫瘍学総論:日本の現状と今後ヘ向けた取り組み 水谷 友紀 (杏林大学医学部 腫瘍内科学) 演者 がん診療での高齢者総合機能評価:九州がんセンターでの実践 有水 耕平 (九州がんセンター 消化管・腫瘍内科) 高齢がん患者の尊厳ある治療・療養・生活過程の支援 藤田 佐和 (高知県立大学 看護学部) 高齢がん患者の意思決定支援 卯野木 理紗子 (横浜市立市民病院 看護部)
日本整形外科学会/日本臨床腫瘍学会
骨転移キャンサーボードの実際と問題点
3月7日(金)15:00~17:00
第9会場(神戸国際会議場 4F 401+402)
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司会 川井 章 (国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍・リハビリテーション科) 柴田 浩行 (秋田大学大学院医学系研究科臨床腫瘍学講座) 演者 骨転移キャンサーボードに整形外科が欠かせないワケ -新領域Onco-orthopaedicsが変えるがん診療- 河野 博隆 (帝京大学医学部 整形外科学講座) 地域医療における骨転移キャンサーボードの現状と未来像 東 光久 (奈良県総合医療センター) 骨関連有害事象(SRE:Skeletal-Related Events)を予防・早期介入するための経時差分CTの臨床実装 松本 繁巳 (京都大学大学院医学研究科リアルワールドデータ研究開発講座) 麻痺を予防するための骨転移のマネージメント 中田 英二 (岡山大学整形外科) 骨転移診療におけるIVRと診療連携 荒井 保典 (国立がん研究センター東病院 放射線診断科) 骨転移の多診療科連携における課題:放射線治療医の視点から 伊藤 慶 (東京都立駒込病院 放射線科治療部) 骨転移キャンサーボードの開催実態とその課題 小林 英介 (国立がん研究センター中央病院 筋骨格腫瘍学・リハビリテーション科) 骨転移キャンサーボードの社会実装に向けた取り組みと課題 森岡 秀夫 (国立病院機構東京医療センター 整形外科)
日本放射線腫瘍学会/日本臨床腫瘍学会
オリゴ転移に対する放射線治療
3月8日(土)8:30~10:30
第6会場(神戸ポートピアホテル 南館 B1F エメラルド)
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司会 生島 仁史 (徳島大学大学院 放射線治療学分野) 全田 貞幹 (国立がん研究センター東病院 放射線治療科) 演者 オリゴ転移の概念・局所治療の有効性 白井 克幸 (自治医科大学附属病院 放射線治療科) 肺転移に対する体幹部定位放射線治療 松本 康男 (新潟県立がんセンター新潟病院 放射線治療科) オリゴ骨転移に対する定位放射線治療 伊藤 慶 (東京都立駒込病院 放射線科治療部) オリゴ転移治療後の経過観察と管理 小山 泰司 (神戸大学医学部附属病院 腫瘍・血液内科)
日本緩和医療学会/日本臨床腫瘍学会
デジタル技術をがんの支持緩和医療に活かす
3月8日(土)14:00~16:00
第7会場(神戸国際会議場 B1/1F メインホール)
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司会 里見 絵理子 (国立がん研究センター中央病院 緩和医療科) 荒尾 晴惠 (大阪大学大学院 医学系研究科) 演者 進行がん患者に対するデジタル技術を応用した効果的かつ効率的な意思決定支援 藤森 麻衣子 (国立がん研究センター) デジタル技術を支持緩和領域の臨床試験に応用する-分散型臨床試験の経験から 明智 龍男 (名古屋市立大学大学院医学研究科) AYA世代がん患者の治療と療養を支えるデジタル技術 小島 勇貴 (国立がん研究センター中央病院) がん緩和ケアにおけるAI開発 森 雅紀 (聖隷三方原病院) 支持緩和療法におけるバーチャルリアリティ(VR)の活用 仁木 一順 (大阪大学大学院薬学研究科)
教育講演
腫瘍生物学の基礎 I, II
講師 | 柴田 龍弘 | (東京大学 医科学研究所 ゲノム医科学分野) |
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腸内細菌から考えるがん免疫
講師 | 吉村 清 | (昭和大学 臨床薬理研究所 臨床免疫腫瘍学部門) |
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薬物療法総論I:殺細胞性抗がん薬
講師 | 上田 弘樹 | (公立那賀病院) |
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薬物療法総論II:分子標的薬剤
講師 | 林 秀敏 | (近畿大学医学部 内科学腫瘍内科) |
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薬物療法総論III:免疫チェックポイント阻害薬
講師 | 北野 滋久 | (がん研究会有明病院) |
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がん支持医療と有害事象対策
講師 | 内藤 立暁 | (静岡県立静岡がんセンター 支持療法センター/呼吸器内科) |
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オンコロジックエマージェンシーと腫瘍随伴症候群
講師 | 生島 弘彬 | (東京大学医学部附属病院) |
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高齢者のがん治療
講師 | 津端 由佳里 | (島根大学医学部附属病院) |
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神経障害性疼痛を知る
講師 | 西 智弘 | (川崎市立井田病院 腫瘍内科) |
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サイコオンコロジー・ACP(Advanced Care Planning)
講師 | 秋月 伸哉 | (がん・感染症センター都立駒込病院 精神腫瘍科・メンタルクリニック) |
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抗悪性腫瘍薬における薬剤開発(第1、2、3相試験)の概要と最近のトレンド
講師 | 小山 隆文 | (国立がん研究センター中央病院) |
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頭頸部癌・甲状腺癌
講師 | 榎田 智弘 | (国立がん研究センター東病院 頭頸部内科) |
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食道癌・胃癌
講師 | 結城 敏志 | (北海道大学病院 消化器内科) |
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大腸癌・小腸癌に対する薬物療法 ~ガイドラインupdate~
講師 | 髙島 淳生 | (国立がん研究センター中央病院) |
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肝細胞癌に対する集学的治療
講師 | 上嶋 一臣 | (近畿大学病院) |
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膵・胆道癌治療の現況
講師 | 井岡 達也 | (山口大学医学部附属病院) |
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小細胞肺癌・中皮腫
講師 | 二宮 貴一朗 | (岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター) |
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非小細胞肺癌治療の進歩 2024
講師 | 三浦 理 | (新潟県立がんセンター新潟病院) |
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乳癌周術期薬物療法
講師 | 原 文堅 | (愛知県がんセンター) |
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乳がん(転移・再発薬物療法)
講師 | 内藤 陽一 | (国立がん研究センター東病院) |
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子宮頸癌ならびに子宮体癌における最新の薬物療法
講師 | 西川 忠曉 | (東京慈恵会医科大学附属病院) |
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卵巣癌に対する標準治療
講師 | 原野 謙一 | (国立がん研究センター東病院 先端医療科/腫瘍内科) |
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泌尿器がん(腎、尿路上皮、前立腺)
講師 | 北村 寛 | (富山大学学術研究部医学系 腎泌尿器科学) |
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骨軟部腫瘍
講師 | 大山 優 | (亀田総合病院 腫瘍内科) |
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転移性骨腫瘍の診療ガイドライン
講師 | 柴田 浩行 | (秋田大学大学院医学系研究科 臨床腫瘍学講座) |
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悪性リンパ腫の治療体系
講師 | 遠西 大輔 | (岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター) |
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本邦における白血病診療
講師 | 藥師神 公和 | (神戸大学医学部附属病院 腫瘍・血液内科) |
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多発性骨髄腫治療アルゴリズム2025 ~every year a new standard~
講師 | 名和 由一郎 | (愛媛県立中央病院 血液内科) |
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神経内分泌腫瘍(NEN; neuroendocrine neoplasms)・消化管間質腫瘍(GIST; gastrointestinal stromal tumor)
講師 | 篠﨑 勝則 | (県立広島病院 臨床腫瘍科) |
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皮膚がん
講師 | 西澤 綾 | (東京都立駒込病院) |
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原発不明癌―診断・治療の実践的なアプローチ方法―
講師 | 谷﨑 潤子 | (近畿大学医学部内科学教室 腫瘍内科部門) |
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小児腫瘍
講師 | 加藤 元博 | (東京大学医学部附属病院) |
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がんゲノム医療
講師 | 角南 久仁子 | (国立がん研究センター中央病院) |
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原発性脳腫瘍・転移性脳腫瘍
講師 | 園田 順彦 | (山形大学 医学部 脳神経外科) |
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臨床研究法・個人情報保護・利益相反
講師 | 堀田 勝幸 | (岡山大学病院) |
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委員会企画
広報渉外委員会
3月6日(木)8:30~10:00
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
- セッション詳細
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司会 上野 誠 (神奈川県立がんセンター 消化器内科) 福田 実 (日本赤十字社長崎原爆諫早病院 呼吸器科) 演者 「たばこハームリダクション」- 保健政策と産業のあるべき姿とは? 片野田 耕太 (国立がん研究センターがん対策研究所データサイエンス研究部)
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司会 北野 滋久 (がん研究会有明病院 先端医療開発科) インターネットの普及により一般市民も容易にがん情報にアクセスできるようになったが、SNS上のがん情報の約4割は誤情報との研究成果がある。実際の論文著者である呉山先生に講演を依頼し、インターネット上の情報真偽や情報利用の注意点についての講演をいただく。
演者 SNSがん情報のファクトチェック 呉山 菜梨 (豊川市民病院) 専門医部会が中心となって毎年の総会および7月滋賀県に開催している医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー(MOS)にSNS-WGメンバーが実際に参加し、どのような情報発信を行ってきたかという軌跡、どのような成果(アウトカム)があったか、そして今後の解決すべき課題について、SNS-WGのメンバーが講演を行います。
演者 医学生・研修医のための腫瘍内科セミナーにおけるSNSの利活用 扇屋 大輔 (東海大学医学部 内科学系血液・腫瘍内科学) コロナ禍の頃に見られたように、SNSの世界では、強い言葉、上から目線、強硬な姿勢はかえって敵を増やし、情報を伝えるという本来のSNSの目的達成を難しくしてしまいます。
冷静・客観的あるいはメタ的視点を踏まえた医療コミュニケーションを実践し、SNS上での「考えを受け入れてもらうための上手な医療コミュニケーションとは何か」という観点から、萩野昇先生に特別講演をお願いする。演者 SNSにおける効果的な医療コミュニケーション - 対立を超えて信頼を構築する 萩野 昇 (帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(リウマチ))
教育企画部会
アジア・パシフィック地域の各学会における腫瘍内科教育の取り組み
3月6日(木)10:10~11:40
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
- セッション詳細
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近年、革新的ながん薬物療法が次々に開発され、がん治療は目まぐるしく進歩している。アジア・パシフィック各国には、そのようながん治療の普及や更なる発展を目指した優れた学術団体が多数存在している。アジア・パシフィック地域は、領域としては比較的近接していたとしても、民族性、社会制度、医療保険制度においては非常に多様である。それは腫瘍内科に関する教育制度や、学会の教育プログラム、教育活動においても例外ではない。本セッションでは、JSMOとも様々な形で連携し、アジア・パシフィック地域の腫瘍内科教育に大きく貢献している、MOGA、KSMO、SSO、TOSの教育関連委員会のメンバーの方々に登壇頂き、各学会での取り組みや今後の展望、さらには腫瘍内科教育という観点でのアジア・パシフィック地域の間での相互理解の促進を目指す。
司会 木下 一郎 (北海道大学病院 がん遺伝子診断部/腫瘍内科) 堀之内 秀仁 (国立がん研究センター中央病院呼吸器内科) 演者 Oncology Education Initiatives at Medical Oncology Society in theAsia-Pacific Region - Medical Oncology Group of Australia. Melissa Eastgate (Medical Oncology Group of Australia) Crisis in Medical Oncology Fellowship Education in Korea Yeon Hee Park (Samsung Medical Center, Sungkunkwan University School of Medicine) Educational Initiatives of Singapore Society of Oncology Eileen Poon (National Cancer Centre Singapore ) Oncology Education Initiatives in Taiwan Oncology Society Chih-Hung Hsu (Graduate Institute of Oncology, National Taiwan University College of Medicine) JSMOにおける腫瘍内科教育の取組み 木下 一郎 (北海道大学病院 がん遺伝子診断部/腫瘍内科)
キャリアエンパワーメント委員会
生成AIが腫瘍内科の未来を明るくする!!
3月6日(木)14:00~15:30
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
- セッション詳細
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不易流行という言葉がある。時代は進歩を止めることはない(流行)。一方で時代を超えて変わらず大切なものもある(不易)。ChatGPTに代表される生成AI(以下、AI)の発展は目覚ましく、今や日常生活に普通にAIが入ってきている。今後さらに発展していくことが確実なAIが腫瘍内科領域に及ぼす影響をさまざまな立場からディスカッションし、キャリア形成を議論する。(学生・研修医は、会員委員会・キャリアエンパワメント委員会共同企画に協力した学生・研修医の中から選ぶ)
司会 東 光久 (奈良県総合医療センター) 中島 貴子 (京都大学大学院医学研究科 早期医療開発学) 基調講演 生成AIを用いた臨床腫瘍学への貢献の可能性 髙橋 宏瑞 (順天堂大学附属浦安病院 総合診療科) 薬剤開発におけるAIへの期待 澤田 武志 (京都大学医学部附属病院) ディスカッサント 若手医師のAIへの親和性 木藤 陽介 (石川県立中央病院) AIと切り開く医療過疎地での腫瘍内科開業医 瀬尾 卓司 (瀬尾医院) 難波 伶至 (高知医療センター)
教育企画部会/JSMO大学WG
腫瘍内科の魅力をどのように伝えるか?
3月6日(木)16:00~17:30
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
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全国の医学生に最新の腫瘍学を学ぶ機会を提供し、腫瘍学に興味をもち、将来腫瘍内科医を目指す医学生を増やすことを目的として、2023年に教育企画部会内に「JSMO大学(JSMO University)」が設立された。
腫瘍学の魅力をどのように伝えるべきか?どのような講義が魅力的か?そもそも腫瘍学の魅力とはなにか?
本セッションでは、魅力を改めて考え、それをどのように伝えていくべきかをディスカッションしたい。
さらに、全国に腫瘍内科学・臨床腫瘍学講座を持つ大学が増え、各大学で腫瘍学の講義が行われているが、教員数が少ないことや教える情報量が多いことから、腫瘍学の講義を行うことが容易ではない課題がある。JSMO大学では、全国の大学が抱える教育に対する課題を把握し、まず腫瘍学の各領域をカバーした講義用の教育資材を作成した。本セッションでは、教育資材の概要と使用後のアンケート結果の報告も行う。司会 腫瘍内科の魅力をどのように伝えるか?【JSMO大学企画】 砂川 優 (聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学) 山﨑 知子 (埼玉医科大学国際医療センター) 基調講演 黄 世捷 (聖マリアンナ医科大学医学教育文化部門医学教育研究分野) 小野 麻紀子 (がん研究会有明病院 総合腫瘍科 先端医療開発科) 林 秀敏 (近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門) 報告 砂川 優 (聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学)
会員・キャリアエンパワーメント委員会
これからのキャリア形成と働き方改(快)革~理想と現実~
3月7日(金)9:50~11:20
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
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学生、研修医、多職種を対象にがん診療に携わることの理想と現実を伝えるとともに、腫瘍学とJSMOの魅力を昇華し、会員増加に向けたJSMOとしての今後の行動目標を考える。
また、腫瘍内科をキャリアとすることに関するアンケート調査結果や、働き方改革導入後のタスクシェア・シフトの効果を検証し、パネルディスカッションを通して今後の課題を話し合う。司会 駄賀 晴子 (大阪市立総合医療センター 腫瘍内科) 東 光久 (奈良県総合医療センター) パネリスト 徳永 康太 (名古屋大学医学部) キャリア形成と働き方改革:医師の立場から 高見澤 重賢 (NTT東日本関東病院 腫瘍内科) 大学病院に勤務する薬剤師が挑む働き方改革 ~その背景と得られた成果~ 東 加奈子 (東京医科大学病院) 看護師の立場で考えるタスクシフトの効果と課題 中村 理恵子 (大阪市立総合医療センター)
教育委員会/老年腫瘍学WG
都市vs地方、がん専門病院vs一般病院:高齢者がん診療のリアル比較! ~地域の枠を超えて、高齢者への最適解を追求するためのアプローチとは?~
3月7日(金)15:00~16:30
第14会場(神戸国際展示場 2号館 3F 3A会議室)
- セッション詳細
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社会の高齢化を反映し、がん患者も高齢化しておりがん診療を担当する医師・メディカルスタッフは高齢がん患者の治療に悩む場面が増えている。高齢者機能評価が連携拠点病院の要件に採用されるなど、高齢がん患者へ最適な治療を提案するために各施設でどのようなアプローチが必要か検討され始めている。一方、各施設におけるリソースや高齢者の割合などに差があることから都市vs地方、がん専門病院vs一般病院では解決すべき問題点や高齢がん患者への診療体制に大きなギャップが生じていることが予想される。本シンポジウムではJSMO会員へ事前に行うアンケート結果を提示しながら、各施設や地域の違いに関して徹底討論することでお互いの違いを認識するとともに学ぶべきところは今後の診療に活かし、日本の高齢者がん診療の均てん化につなげることを目的としている。なお、当日はQRコードを使用した投票システムを採用し、インタラクティブなセッションを検討している。
司会 津端 由佳里 (島根大学医学部附属病院 呼吸器・化学療法内科) 山本 寛 (地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 呼吸器内科) 基調講演 加藤 琢磨 (香川大学 医学部 泌尿器科) 土井 綾子 (斗南病院 腫瘍内科) 尾阪 将人 (がん研有明病院) ディスカッサント 藤田 行代志 (群馬県立がんセンター 薬剤部) 北川 善子 (国立病院機構九州がんセンター 看護部) 中村 和代 (静岡県立総合病院 薬剤部) 大路 貴子 (神戸市立医療センター西市民病院)